初心者にもおすすめ!スノートレッキングとは
冬山のアクティビティとして定番のスキーやスノボ。スピードや迫力、雪山の楽しさを満喫できるスポーツです。
しかし、雪山の自然をより体感できる冬のアクティビティにスノートレッキングがあります。
スノートレッキングは雪山などを、スノーシューというギアを履いて歩くアクティビティ。子どもの時、だれも踏み入れていない新雪の上を歩き回って遊んだことはないでしょうか?
あのワクワクを、雄大な銀世界の中で思いっきり楽しむことができますよ。
基本は歩くだけ!スノーシューで雪の上もスイスイ
スノートレッキングはスノーシューを履いて歩くだけ。スキーやスノボのような練習はいりません。歩き方のコツはいるものの、そのまま大雪原のなかにくりだすことができます。
雪山や雪野原では雪がやわらかすぎて普通の靴では足が沈んでまともに歩けません。しかし、スノーシューのフレームが浮力をうみ、やわらかい深雪の上でもスイスイ歩くことが可能。
童心に帰って一面の銀世界を歩き回ったり飛び跳ねたりできる心弾むアクティビティなので、初心者やスキー・スノボが苦手な人にもおすすめです。
魅力はスキー・スノボよりも自然を体感できること
スノートレッキングの魅力は、スキー・スノボよりも自然を体感できること。雪山はほかの季節には見られない素敵な景色に出会えます。
巨大な白いモンスターのような樹氷、小動物の足跡、雄大な白銀の山々など、見どころはさまざま。
シンとした空気の中、垣間見える自然は生き物の力強さを教えてくれますし、ガイドさんが案内してくれるツアーなら、見どころや動植物の痕跡なども丁寧に教えてくれますよ。
スノートレッキングで、雪山の自然をじっくり堪能してください。
スノートレッキングに必要なものとは?
スノートレッキングにはどんな装備で行くのがいいのでしょうか?ここでは、スノートレッキングの服装と必要な道具についてご紹介します。
雪山コーデの基本は「レイヤリング」
雪原や雪山で大切なことは言わずもがな、暖かくすること。しかし、ただ着こむのではなく、素材に合わせてレイヤリング(重ね着)することで、効率よく暖かくすることが可能です。
レイヤリングは、ベースレイヤー(肌着)・ミドルレイヤー(中間着)・アウトレイヤー(外衣)と3層でコーディネートすることが基本。
ベースレイヤーには発汗性が高い化学繊維のシャツだと、ムレずに快適に過ごすことができ、適しています。ウールも発汗性がよく、加えて汗が蒸発する際に発熱する作用があるのでこちらもおすすめです。
ミドルレイヤーには、体内で作られた熱を保温・防寒できる素材が適しています。なかでも長い毛足があたたかい空気を含むフリースは機能面も申し分なく、手に入れやすいという点でも最適です。
アウトレイヤーは空気を遮断し熱を逃がさないようにする素材が適しており、ナイロン地で風を通さないものを選んでください。
また、レインウェア機能があれば、突然の天候悪化にも対応でき、いざというとき頼りになります。このように、雪山での服装はレイヤリングを考えることで、寒くても快適に過ごすことができます。
これがないとはじまらないスノーシュー
スノートレッキングで欠かせないギアにスノーシューがあります。「西洋かんじき」ともよばれ、スノーブーツの下に装着します。
スノーシューの大部分は、ブーツを取り囲むような幅広の「フレーム」、その内側にある板状の部分「デッキ」という2つのパーツで構成されています。
デッキの部分で体重を分散し、フレームの部分で体重を支えることで雪の上も沈まずに歩くことができるのです。
裏面には「クランポン」という爪がついているので、滑りやすい雪もしっかり掴み足運びをスムーズにしてくれます。
ストックは初心者こそ必要
スノートレッキングをする際、ストックはなくてもできるのですが、それは上級者での話。スノートレッキング初心者こそ、ストックを使うことをおすすめします。
起伏のあるフカフカの雪道では慣れていない時は意外に負担がかかるもの。ストックは上半身の推進力をあげ、効率よく歩くサポートをしてくれます。着地の衝撃を和らげ腰や膝への負担を軽減してくれるのも大きな利点です。
また、スノートレッキングは滑りやすい雪の上で行うため転倒しやすく、思わぬケガをすることもあるので、いざというときにストックがあると支えになり、ケガ防止の強い味方になってくれることでしょう。