サンダルは危険!足にフィットするウォーターシューズを
まずは、足元についての注意ポイント。靴選びは、川遊びの装備において、もっとも重要なポイントといっても過言ではありません。川遊びでは、次の条件を満たしているウォーターシューズやマリンシューズを選びましょう。
- 脱げにくい
- 滑りにくい
- 足全体を保護できる
3つの条件について、よくある例とあわせて説明しますね。
脱げにくい
「水遊びだからサンダルでいいよね?」と思っている人も多いでしょう。しかし、これは絶対にNGです。川には流れがあるため、ビーチサンダルだと、弱い流れでも簡単に流されてしまいます。
実際に、流されたビーチサンダルを追いかけて深い場所まで行ってしまい、溺れてしまったというケースも。川遊びでは、サンダルではなく、ウォーターシューズを履くのがベストです。
滑りにくい
川の石などに生えている苔は、思った以上に滑ります。サンダルは皮膚がむき出しのため、スリップすると大変危険。川底の岩や小枝、落ちているガラスの破片などで、怪我をしてしまう恐れもあります。
川遊び用のウォーターシューズは、靴底がしっかりしていて滑りにくく、川のなかでも快適に歩けますよ。水抜けがよく、通気性や速乾性に優れているところもうれしいですね。
足全体を保護できる
クロックスのような、かかとにベルトのあるサンダルも要注意!なぜなら、川の流れのなかでは案外脱げやすいから。足にフィットしていないので、水中で浮きやすく、滑って転びそうになった場合も、踏ん張りがききにくいでしょう。
ウォーターシューズは、足全体を包み込むため脱げにくく、思わぬ怪我からも守ってくれますよ。
最近は、いろいろなメーカーからおしゃれなデザインのウォーターシューズが販売されています。以下のようなマリンシューズは、川遊びだけでなく、海や公園での水遊びにも使えるので、一足持っていると重宝しますよ。
速乾性のある素材&長袖が最適
次に、服装は以下のポイントをおさえて選ぶことが大切です。
- 速乾性のある素材
- 長袖
- 帽子
- 装飾がなく体にフィットするもの
ひとつずつ見ていきましょう。
速乾性のある素材
コットンのTシャツ・ジーンズなどは乾きにくく、水を含むと重くなってしまうため、川遊びには向いていません。以下のように、ポリエステルやナイロンなど、速乾性のある短パンや・Tシャツがおすすめです。
長袖
ウェアはもちろん水着でもOKです。しかし、日焼けや虫さされを防ぐため、長袖のラッシュガードなどを着用するとよいでしょう。
帽子
河原では、熱中症にも注意しなくてはなりません。遊びに夢中になっていると、直射日光を浴びつづけて、水分不足になることも。熱中症・紫外線対策として、帽子も忘れずに用意しましょう。ゴム紐付きや、襟足の日除けもできるタイプがおすすめですよ。
装飾がなく体にフィットするもの
リボンなどの装飾や大きすぎる服は、予想もしないところに引っかかって、大きな事故に繋がりかねません。子どもはすぐに成長するので、なんでも大きめのサイズを買いたくなりますよね。しかし、アウトドアシーンでは、安全面を一番に考えて、体にフィットするものを選びましょう。
なお、オムツ着用の幼児の場合は、普通の紙オムツだと水を含んで膨らんでしまいます。水遊び用のオムツを履かせてあげてくださいね。
浅い川でも、ライフジャケットを着用しよう
「流れの緩い河原で遊ぶだけなのに、ライフジャケットは大げさでは?」と思われるかもしれません。しかし、子どもは遊びに夢中になって、どんどん深い場所に行ってしまうことがあります。
また、川の地形が浅く見えたとしても、実は深くえぐれていたり、流れの強い場所が急に現れたりするので、甘く見てはいけません。毎年多くの子どもの水難事故を耳にしますよね。実は、中学生以下の子どもの場合、海よりも川での事故ほうが多いのです。
たとえ浅い川であっても、必ずライフジャケットを用意してください。万が一流されてしまっても、ライフジャケットを着用していれば、助かる確率が格段に上がります。
子ども用のライフジャケットは、ネット通販やホームセンターなどで購入できます。幼児には、ウレタン内蔵で水に浮かぶスイムスーツなども販売されているので、そちらもおすすめですよ。コンパクトで吸水性のよいタオルも用意しておけば、何かと重宝するでしょう。