クライミング・登山メーカーのいろいろ
クライミング用のロープを販売しているメーカーというと、クライミングや登山、アウトドア用品のメーカーなどさまざまああります。
またその種類や特徴も異なっているのです。
一般的にロープを使ったクライミングをルートクライミングと呼びます。
ルートクライミングに適したロープは伸縮性があり、ある程度の耐荷重があるシングルロープを使います。
ロープを扱うメーカーのなかでも、とくに人気のある3つを選びましたので見てみましょう。
フランスの老舗メーカー Beal(ベアール)
フランスのクライミング・登山用品メーカーで、1950年創業ということでフランスでは老舗ロープメーカーとして有名。
外被と芯を接着して、柔軟性のあるユニコア製法を使っているので、耐久性はもちろん安全性も高く、使いやすいロープということでもよく知られています。
ボルダリングなど気軽なクライミングから、一番ハードとも言われるアルパインなどさまざまな状況に合わせた種類が多い特徴があります。
ベアール10㎜ タイガーユニコアドライカバー
ユニコア製法のロープですから芯材とのズレなどもほとんどなく、操作性と耐久性のバランスがとれたロープです。
ドライカバー加工によって撥水性も備えているので、アウトドアクライミングにもピッタリのエントリーモデルです。
他社の10㎜よりも細めなので注意が必要ですが、色もオレンジやグリーンなど5色あるので、お気に入りの1色が見つかるかもしれません。
アウトドアハイブランド Mammut(マムート)
マンモスのマークでお馴染みのマムートは、スイスのアルパイン・クライミングを中心としたアウトドアブランド。
創業が1862年ということでその歴史は155年以上というから驚きです。
マムートの商品は、パフォーマンス性の高さに加え、デザイン性にも定評があり若者から熟年者にまで愛されているブランドです。
マムート 9.5 Crag Dry Rope
MAMMUTのラシックなシングルロープ。スポートクライミングやトラッドクライミングに最適です。
小径、軽量、高性能という完璧なバランスを実現したMAMMUTのベストセラーInfinityの特徴を組み入れています。
マムートのロープは、
- 表皮の処理がコアと外被の両方に撥水加工がされた「Dry」
- 外被のみ撥水加工された「Protect」
- 撥水加工なしの「Classic」
この3種類があり、DRY加工により汎用性に優れたこのロープは、アスリートたちにとって定番の、ファーストチョイスです。
ドイツのクライミングメーカー Edelrid(エーデルリッド)
エーデルリッドは1863年創業のドイツのクライミング用品メーカーです。
とくに有名なのが、1950年に開発されたカーンマントルロープです。
カーンマントルは、2重構造と訳されることが多いですが、コアと呼ばれる内芯となる細いロープを筒状の外被で覆うようにできているロープのこと。
今でこそ、カーンマントル構造のロープは、クライミングロープの主流ともいえます。
しかし、これを作つくったのが、まさにエーデルリッド。
ここ20年ほどは、外被と芯を接着することで外被のズレを抑えたロープ。
また、独自のサーモシールドという技術を開発して最後に熱を加える処理をすることで、柔軟性があり操作しやすいロープをつくっています。
すべての商品を外国ではなく、ドイツのイズニーの工場で生産管理することで、高品質を維持しているので安心です。
エーデルリッド パイトン 10㎜
パイトンはスポーツクライミング用のロープで、その一番の特徴は柔軟性です。
ロープ自体がしなやかで柔軟なので、操作しやすく、10㎜の太さは初心者にもつかみやすく安全性も高いロープです。
またこのパイトンは、スポーツラインのなかでも伸長率が10%。
室内向けにつくられていますが、外被がしっかりとしているので、アウトドアクライミングにも使えます。
初心者はもちろん中級者にもおすすめのロープです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。