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寒い冬こそ、近郊の低山に登ってみませんか。体を動かせば気分転換ができて、運動不足の解消にもなりますよ。今回は関西エリアで、冬におすすめの低山を5つ紹介。この時期ならではの見どころもあるので、日帰り登山を検討している方は必見ですよ。
 

①千日回峰行の山!比叡山(ひえいざん)|京都府・滋賀県

関西 低山登山

京都市の北東にそびえる比叡山。どのような山か、チェックしてみましょう。

比叡山の基本情報

都の鬼門の方角にあったため、災難から守ってくれる山として、古くから知られています。頂上付近には、根本中堂(こんぽんちゅうどう)や、法華総持院東塔(ほっけそうじいんとうとう)など、たくさんのお堂がありますよ。

登山口 雲母坂(きららざか)登山口
標高 848m
歩行時間 登り約4時間20分/下り約2時間30分
アクセス 【電車】叡山電車本線「修学院駅」下車。
音羽川沿いに歩き、「雲母坂登山口」まで徒歩約20分。
※叡山ケーブルと叡山ロープウェイは冬期運休(12月初旬~3月下旬)。

比叡山の冬登山の見どころ:雪をまとった世界遺産

冬の比叡山では、雪景色のなかに点在するお堂が見られることも。白い雪と、朱色の阿弥陀堂のコントラストは必見ですよ。日帰り登山のついでに、世界遺産のお寺を拝観できるのがうれしいですね。

比叡山のおすすめの登山ルート:雲母坂(きららざか)コース

叡山電車「修学院駅」から登る、雲母坂コースがおすすめです。登山道では、石碑やお地蔵さんなど、京都の歴史を感じながら山歩きが楽しめますよ。登山の前後に、駅周辺にあるラーメン屋さんに立ち寄るのもありです。

 

②近代登山発祥の山!六甲山(ろっこうさん)|兵庫県

関西 低山登山

六甲山は、兵庫県神戸市の北にあります。山の特徴をみていきましょう。

六甲山の基本情報

近代登山発祥の地としても有名。神戸市内だけでなく、近隣の大阪や京都からも訪れる登山客がたくさんいますよ。

登山口 高座の滝(こうざのたき)

※高座の滝には、食事ができる茶屋やトイレあり。また、高座の滝から山頂までトイレがありません。

標高 931m
歩行時間 登り「山頂まで」約3時間20分/下り「有馬温泉まで」約2時間
アクセス 【電車】阪急電鉄神戸線「芦屋川駅」下車。
芦屋川駅から、登山口の「高座の滝」までは徒歩約1時間。

六甲山の冬登山の見どころ:眼下に広がる神戸の街並み

冬は空気が澄んでいるので、神戸市街地はもちろん、大阪湾の大パノラマも満喫できます。1月末〜2月上旬の冷え込む時期には、裏六甲と呼ばれるエリアで、滝が凍りついた氷瀑(ひょうばく)や美しい樹氷が見られることも。

ただし、転倒防止のため、冬期は軽アイゼンやチェーンスパイクをもっていきましょう。

六甲山のおすすめの登山ルート:芦屋川駅~山頂~有馬温泉コース

阪急電車の芦屋川駅から山頂を目指し、有馬温泉に下るコースが人気です。登りごたえがあるルートなので、体力に自信がない方は、「六甲ケーブル」を利用するとショートカットできますよ。

六甲ケーブルをつかう場合は、阪急電車「六甲駅」からバスで「六甲ケーブル下駅」へアクセスできます。

 

③迫力ある雪景色!大文字山(だいもんじやま)|京都市左京区

関西 低山登山

「五山の送り火」がおこなわれる山として有名なのが、大文字山。登山情報について説明します。

大文字山の基本情報

如意ケ嶽(にょいがだけ)とも呼ばれる大文字山は、気軽に登れる山として地元の方にも親しまれています。標高は決して高くありませんが、急な坂があるので、登るには体力が必要でしょう。

登山口 銀閣寺
標高 466m
歩行時間 登り約1時間30分/下り約30分
アクセス 【バス】「京都駅」から京都市営バス(5、100、17系統)に乗り、「銀閣寺道」バス停下車。銀閣寺わきの「大文字山登山口」まで徒歩約20分。

大文字山の冬登山の見どころ:低山でも楽しめる雪景色

雪が積もると、低山とは思えない素晴らしい雪景色が眺められます。大文字の送り火を焚く、「火床」が間近に見られるのがポイント。山頂近くから、京都の市街地が見渡せるでしょう。

大文字山のおすすめの登山ルート:銀閣寺コース

銀閣寺のわきから登るルートが一般的です。階段や手すりがあるため、雪が積もったときも比較的歩きやすいですよ。コース最後にある、長い階段を登りきると「火床」に到着。山頂までは、さらに歩いて20分ほどです。

 

④雪山登山の登竜門!伊吹山(いぶきやま)|滋賀県

関西 低山登山

伊吹山は、日本百名山のひとつとして知られています。冬の登山情報についてみていきましょう。

伊吹山の基本情報

伊吹山地は滋賀県と岐阜県にまたがっており、山頂は滋賀県米原市にあります。冬は日本海側から吹く、季節風のとおり道になるため、積雪が多いのが特徴です。雪山登山の登竜門としても有名ですよ。

登山口 表登山口(おもてとざんぐち)
標高 1,377m
歩行時間 登り約3時間20分/下り約2時間20分
アクセス 【車】米原ICから約20分で、「三之宮神社」。周辺にある駐車場を利用(有料)。
伊吹山のゲートをくぐり、少し歩くと表登山口があります。
   
【電車】JR東海道本線「近江長岡駅」下車。駅から近江鉄道湖国バス「長岡登山口線」に乗り、約16分で「伊吹山登山口」。
※冬期は平日のみ運行。

伊吹山の冬登山の見どころ:一面に広がる大雪原

山頂付近に広がる大雪原が魅力。雪深く埋もれた山小屋や、冬の琵琶湖など、いつもと違う眺望が楽しめますよ。豪雪地帯なので、12本爪のアイゼンやピッケルなど、雪山装備があるとよいでしょう。

伊吹山のおすすめの登山ルート:表登山口コース

分かりやすいルートは、「表登山口コース」です。夏場とは異なり、積雪期は6合目あたりから真っすぐ登るため、体力が必要。天候によっては、吹雪で視界が悪くなることもあります。無理をせず、いつもより時間に余裕をもって行動してくださいね。

 

⑤大阪府の最高峰!大和葛城山(やまとかつらぎさん)|大阪府・奈良県

関西 低山登山

大和葛城山は、大阪府と奈良県の県境にある山です。冬の山登りに役立つ情報を紹介しますね。

大和葛城山の基本情報

山頂付近までロープウェイで行けるため、初心者でも手軽に登れます。山頂には、「国民宿舎葛城高原ロッジ」があり、宿泊や食事ができるのがポイントです。

登山口 葛城山登山口駅(葛城ロープウェイ前)
標高 959m
歩行時間 登り約1時間40分/下り約1時間
アクセス 【車】南阪奈道路「葛城IC」より約20分で「葛城山駐車場」
または、西名阪自動車道路「柏原IC」より約40分で「葛城山駐車場」
※駐車場は有料 
【電車】近鉄御所線「御所駅」下車。
「葛城山ロープウェイ駅」まで徒歩で約45分。
奈良交通バス「近鉄御所駅前」から乗り、「葛城山ロープウェイ前」で下車。

大和葛城山の冬登山の見どころ:樹氷につつまれる白銀の世界

天候によっては、山頂付近で美しい樹氷が見られます。大阪市内から、1時間程度で行ける雪遊びスポットとして、家族連れにも人気。スノートレッキングにもぴったりですよ。

大和葛城山のおすすめの登山ルート:北尾根コース

北尾根コースが、山頂へのメインルートです。登山道が整備されていて、歩きやすいのがうれしいですね。頂上で雪景色を満喫したら、下りはロープウェイをつかうのもGOODです。

雪山の登山に興味がある方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
雪山登山デビューするなら!雪山登山初心者におすすめの山〜西日本編

関西エリアにある、冬におすすめの低山を5つ紹介しました。どの山にも冬ならではの魅力があり、日帰りハイキングが楽しめます。夏とは異なる景色が広がるので、見る価値ありですよ。ただし、冬は道が凍ったり、積雪の状況によっては雪山装備が必要だったりすることも。しっかり準備のうえ、天気予報も忘れずにチェックしてくださいね。冬の山登りは人が少なく、静かに景観を楽しめます。ぜひ、近くの低山に登ってみましょう。

ライター

Greenfield編集部

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