➀「あたごさん」と呼ばれ親しまれる!愛宕山(あたごやま)|京都府
山頂には愛宕神社の総本社があり、毎年多くの参拝者が訪れる山です。京都市内からのアクセスもよく、日帰りでも気軽に楽しめます。
雪山登山が初めての人は、表参道コースをチョイスしましょう。登山道が整備されており、積雪時も比較的歩きやすいルートです。雪で白く染まった登山道を歩けば、まるで水墨画の世界を歩いているような感覚が味わえます。
ただし、冬季は登山道の階段が凍結することがあります。大変滑りやすくなりますので、転倒防止のため、軽アイゼンだけでなくストックも持参しましょう。
標高 | 924m |
おすすめコース | 表参道コース 参考:京都府警察「愛宕山登山安全マップ」 |
コースタイム | 約5時間 |
アクセス | 【車】名神高速「京都東IC」より、清滝(表参道登山口)まで約1時間。
【電車】JR東海道本線「京都駅」下車。京都駅前バスターミナルC-6のりばより、72系統「嵐山・清滝行き」に乗り、「清滝バス停」まで約50分。 |
関西エリアで、冬の低山登山が楽しめる山については、こちらの記事もご覧ください。
➁下山はロープウェイでラクラク!御在所岳(ございしょだけ)|三重県
日本二百名山のひとつとして知られ、冬は青い空と純白の雪とのコントラストが見どころです。山頂付近はスキー場になっており、天候によっては樹氷をまとった絶景を楽しめます。
裏道コースは、ほかのコースより岩場が少なく、雪山登山が初めての人でも登りやすいのが特徴です。ただし積雪量が多いことがあるので、念のため、10本爪のアイゼンを用意しておくとよいでしょう。
下山時は、ロープウェイを使うのがおすすめです。ふもとにある「湯の山温泉」で冷えた体を温め、至福の時間を過ごしましょう。
標高 | 1,212m |
おすすめコース | 裏道コース 参考:菰野町「登山マップ」 |
コースタイム | 約4時間(登りのみ。下りは御在所ロープウエイ利用) |
アクセス | 【車】新名神「菰野IC」より、「御在所ロープウエイ」まで約10分。
【電車】近鉄「湯の山温泉駅」下車。三重交通バスに乗り、「湯の山温泉・御在所ロープウェイ前」まで約10分。 |
③幻想的な樹氷が必見!綿向山(わたむきやま)|滋賀県
鈴鹿山脈系のひとつで、美しい樹氷を眺められることで有名です。また、雪山登山の入門としても人気があり、多くの登山者が訪れます。
表登山道コースでは、冬ならではの景色を眺めながら雪山歩きが楽しめます。雪が積もって天気がよければ、白い霧氷におおわれた、幻想的な光景が見られるかもしれません。
なお、積雪時は7合目から先は閉鎖され、臨時の冬季ルートが開設されます。 事前に、最新の情報をチェックしておいてください。
また、初心者向けとはいえ、本格的な雪山装備は必須です。チェ―ンスパイクではなく、10〜12本爪のアイゼンを持参しましょう。
標高 | 1,110m |
おすすめコース | 表登山道コース ※最新の情報は、日野町役場公式サイトを確認してください。 |
コースタイム | 約4時間 |
アクセス | 【車】名神「八日市IC」または、名神「竜王IC」より、 「西明寺登山口」まで約30〜40分。 【電車】JR西日本「近江八幡駅」下車。駅南口バスターミナルより、近江鉄道・湖国バス「日八線 北畑口行き」に乗り、終点の「北畑口」まで約60分。 |
④360度のパノラマが楽しめる!氷ノ山(ひょうのせん)|兵庫県
氷ノ山は兵庫県の最高峰で、別名「須賀ノ山(すがのせん)」とも呼ばれています。登山に最適なのは春〜秋ですが、冬山装備があれば、積雪時に登ることも可能です。
東尾根コースには、樹林帯や階段などがあり、登りごたえがあります。山頂周辺は大雪原が広がり、絶景を眺めながら雪山歩きを楽しめます。
なお、冬の登山道は雪が深くなるため、防寒着や防水トレッキングシューズ、12本爪アイゼンなどの雪山装備が欠かせません。積雪により道に迷いやすいので、雪山経験者と一緒に登るとよいでしょう。
標高 | 1,510m |
おすすめコース | 東尾根コース 参考:やぶ市観光協会「氷ノ山(ひょうのせん)」 |
コースタイム | 約5時間半 |
アクセス | 【車】北近畿豊岡道「八鹿氷ノ山IC」より、氷ノ山国際スキー場まで約50分。
【電車】山陰本線JR「八鹿駅」下車。全但バス「鉢伏行き」に乗り、「氷ノ山鉢伏口」まで約50分。 |
⑤近畿のマッターホルン!高見山(たかみやま)|奈良県
一年を通して美しい眺望が魅力で、古くから地元の人たちの信仰の山として親しまれています。冬シーズンは、寒さの厳しい朝にしか見られない霧氷が人気です。
雪山登山デビューには、「高見山登山口」から山頂まで往復するルートが向いています。積雪後は、見渡すかぎり一面の雪景色が広がります。霧氷のブナ林を眺めながら歩けるのは、雪山登山の醍醐味といえるでしょう。
冬期には、榛原駅から臨時で「霧氷バス」が運行されるため、アクセスしやすいのもうれしいポイント。ただし、運行期間が決まっており予約が必要なので、スケジュールを事前に確認しておきましょう。
標高 | 1,248m |
おすすめコース | 「高見山登山口〜山頂」往復コース |
コースタイム | 約5時間 |
アクセス | 【電車】 近鉄大阪線「榛原駅」下車。南口より、奈良交通「高見山行き霧氷バス」に乗り、高見登山口まで約40分。 参考:奈良交通「霧氷バス(高見山)」 |
冬シーズンの登山では、一面の銀世界や樹氷などが楽しめます。無雪期にはない景色を堪能できるのが、雪山の魅力です。なお、麓は積雪がなくても、山頂付近には雪が積もっていることがあります。アイゼンやチェーンスパイクなどの装備を忘れずに持参してください。慣れない雪道を歩くことを想定し、時間に余裕を持ったスケジュールを立てることも大切です。雪山ならではの澄んだ冷たい空気のなか、雪景色を満喫しましょう。
ライター
Greenfield編集部
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