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その土地の雰囲気をじかに感じながら、風を切って走行できるのが魅力の自転車。関西地方には、雄大な景色やのどかな風景のなかをサイクリングできる場所が、いくつも存在します。数々の関西の絶景をサイクリングで楽しんでみませんか。

太平洋岸自転車道/和歌山県

太平洋岸自転車道は、千葉県銚子市と和歌山市を結ぶ国内最長のサイクリングロードです。2021年には、国土交通省が指定するナショナルサイクルルートにも選ばれました。

全長1,400kmにもわたる太平洋岸自転車道ですが、和歌山県内の区間ではとくに絶景がつづきます。入り江にある小さな漁村や、道のすぐ横に広がる太平洋など、さまざまに表情を変える風景を楽しめますよ。

自転車道に並行して走るJR紀勢本線では、自転車をそのまま積み込めるサイクルトレインが運行中。ややアップダウンが多いコースですが、鉄道を活用すれば、初心者でも無理なく絶景区間を走れるでしょう。

沿道には奇岩が連なる橋杭岩(はしぐいいわ)や、「日本のエーゲ海」とも呼ばれる白崎海岸といった観光地も点在しています。和歌山県が初心者から上級者までに対応したモデルルートを作成しているので、ご自身のレベルに合わせてチャレンジしてみてください。

参考:和歌山県観光連盟「WAKAYAMA800きのくに線 サイクルトレイン推奨ルート

加太・岬町/和歌山県・大阪府

関西 サイクリング 絶景

のどかな風景が広がる加太・岬町エリアは、京阪神から簡単にアクセスできるおすすめのサイクリングスポットです。海沿いにつづく道は交通量が少なく快適で、絶景を気軽に味わえますよ。全長4km程度のコースも用意されており、日帰りサイクリングにも最適です。

加太は太平洋岸自転車道の起点。上級者は、ほかのサイクリングスポットと組み合わせて訪れるのもよいでしょう。岬町の深日港(ふけこう)からは、淡路島へ向かう深日洲本ライナーが運行されています。

参考:岬町「サイクリングマップ

琵琶湖/滋賀県

自転車で琵琶湖を一周することは「ビワイチ」と呼ばれ、周辺は国内でも指折りのサイクリングスポットになっています。ビワイチの定番コースと、その周辺で見られる絶景をご紹介しましょう。

海津大崎(かいづおおさき)

関西 サイクリング 絶景

自然豊かな琵琶湖の最北部は、ビワイチの全コースを通して最も快適に走行できるエリア。とくにおすすめしたいのは、桜の名所としても知られている海津大崎の周辺です。

海津大崎の湖岸道路は、水面との距離が非常に近いのが魅力。道路のすぐ横に、琵琶湖の雄大な景色が広がります。湖からの風が心地よい、とても爽快な区間です。

メタセコイア並木

関西 サイクリング 絶景

マキノ町のメタセコイア並木は、滋賀県を代表する観光地です。約2.4kmに渡るメタセコイアのトンネルのなかに入ると、画像のとおりの美しい道がつづいています。ビワイチの推奨コースからは少し外れていますが、寄り道をしてでも訪れてほしいスポットです。

賤ケ岳隧道(しずがたけずいどう)

ほとんどの区間で平坦なコースがつづくビワイチで、唯一といってよい峠道があるのが、長浜市の賤ケ岳周辺。この峠の頂上には、知る人ぞ知る絶景スポットがあります。

目印になるのは、坂を登り切ったところにあるトンネルです。暗いトンネルを抜けると一気に視界が開け、琵琶湖を見渡せる絶景スポットがありますよ。

嵐山/京都府

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京都・嵐山へは、大阪市内から自転車で簡単にアクセスできます。淀川・桂川サイクリングロードを50kmほど走ると、信号を経由することなく嵐山まで走り抜けられますよ。

ゴールの渡月橋を渡ってさらに進むと、川下りで有名な保津峡沿いをサイクリングすることもできます。ただし、保津峡の周辺はアップダウンが激しいので、スポーツ用の自転車を持っている人におすすめです。

周山街道(しゅうざんかいどう)/京都府

関西 サイクリング 絶景

丹波高地の山間に伸びる周山街道は、かつて京都と日本海を結ぶ大動脈として栄えた歴史ある道。沿道には美しい里山が広がっており、日本の原風景ともいえる景色のなかをサイクリングできます。

京都から小浜までのすべての区間を走ると100kmほどになりますが、輪行と組み合わせれば日帰りで走破することも十分可能でしょう。トンネルや交通量が多い区間もあるので、安全運転を心がけてください。

十三峠(じゅうさんとうげ)/大阪府

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大阪市内から最も近い絶景スポットのひとつが、大阪府と奈良県の境に位置する十三峠です。十三峠はヒルクライム(自転車で山や峠などの坂道を登ること)の聖地としても知られており、休日には多くのロードバイク乗りで賑わいます。

標高431mの頂上からは、天気がよければ関西国際空港や淡路島を見渡せることも。いったん頂上まで登り切ったあと、大阪側へ900mほど下ったところにある、水呑地蔵院(みずのみじぞういん)から景色を楽しむのがおすすめです。

斜度が10%を超える区間や、つづら折りといったハードなコースがつづきますが、登り切ったあとの景色はそのぶん格別。自動車に十分注意しつつ、夜景を見に行くのも楽しいですよ。

青山高原道路/三重県

関西 サイクリング 絶景

三重県・布引山地(ぬのびきさんち)の尾根に沿って走る青山高原道路では、関西では珍しい広々とした景色が楽しめます。頂上の三角点や丸山草原展望台からは、天気がよければ富士山が見えることも。

青山高原のもうひとつの魅力は、国内でも最大クラスの風車群です。年間を通して強い風が吹く青山高原には、91基もの風車が林立しています。立ち並ぶ巨大な風車の間近を自転車で走り抜ける、おもしろい体験ができますよ。

注意点は、周囲に水や食料を購入できる場所がないこと。高原から市街地までにはかなり距離があるので、行動食や飲みものはあらかじめ用意しておくようにしましょう。

パールロード/三重県

関西 サイクリング 絶景

最後にご紹介するのは、志摩国立公園の海岸線沿いを走るパールロードです。サイクリングロードとしての知名度は低いですが、沿道に広がる絶景は関西でもトップクラス。リアス式海岸が生む変化にとんだ景色のなかに、全長23.8kmのコースが整備されています。

道中にはいくつか展望台があるので、休憩もかねて立ち寄ってみましょう。太平洋の大パノラマが広がる鳥羽展望台と、英虞湾(あごわん)の多島美を望める横山展望台は必見ですよ。

パールロードへは近鉄特急で輪行して、大阪・京都・名古屋から日帰りも可能です。伊勢志摩の観光とあわせて、絶景サイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

自転車で楽しめる絶景というと、九州や瀬戸内海、北海道といった地域が思い浮かぶかもしれません。しかし、今回ご紹介したように、関西にも絶景が広がるサイクリングスポットが数多く存在します。関西のサイクリングコースの多くは、市街地からそれほど遠くないことも魅力です。この記事を参考に、関西の絶景スポットへ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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