スノーブーツ、しまう前に必ずお手入れを
内側に施されたボアやインサレーションのおかげで、寒い季節も冷たさを感じず快適に過ごせるスノーブーツ。
十数年に一度の寒さと言われたこの冬、初めて購入したという方もいるのではないでしょうか。
そろそろしまってもいい季節ですが、泥やホコリがついたまま保管すると、汚れが取れなくなったりカビが生えたりしてしまいます。
また、レザーやラバーは、しっかりお手入れしてから保管しないと、乾燥で傷んだり割れたりしまい、もとに戻らなくなってしまうことも。
正しいお手入れをして、来シーズンもキレイな状態で履けるようにしましょう。
素材別のメンテナンス方法
スウェード ヌバック
ソレルのカリブーや、UGGやEMUなどのシープスキンブーツなどはこちらに当てはまります。まずは、馬毛などの柔らかいブラシで表面のホコリや汚れを落とします。
ブラシで落ちない部分的な汚れは、ゴムでできたクレープブラシやスポンジのようなスウェードクリーナーでこすり落としてください。
それでも汚れが落ちない場合は、スウェードやヌバックに使える革用洗剤を使います。洗剤を使った後は、洗剤成分が残らないように濡らした布で拭き取ってください。
しっかり乾燥させたら、硬化を防ぐために保革剤をスプレーします。スウェードやヌバックは、風合いを保つためにクリームよりもスプレータイプの保革剤がおすすめです。
保革剤が乾いたら、ブラッシングで毛並みを整え、スウェードやヌバックに使える撥水スプレーを吹きかけて仕上げます。
フルグレインレザー スムースレザー
スウェードと同じく、馬毛などの柔らかいブラシで表面のホコリや砂を落とします。フルグレインレザーやスムースレザーに使える革用洗剤をきれいな布に取り、全体を擦って汚れを落としてください。
その後、別の柔らかい布で乾拭きします。硬化を防ぐために、保革剤を塗りこんでください。フルグレインレザーやスムースレザーの場合は、クリームタイプの保革剤をおすすめします。
保革クリームを塗りこんだら、柔らかい布で乾拭きし、最後に撥水スプレーを施します。
ラバー
基本的にラバーは水洗いでOK。汚れが取れないときはブラシで擦って落とします。乾燥させたら、ラバー保護剤をたっぷりとスプレーし、布で塗りこんでください。
ラバーは放っておくと白くなったりひび割れしたりしやすいので、こまめに保護剤を塗った方がいいですよ。
ナイロン
ノースフェイスのヌプシなどは、こちらに当てはまります。中性洗剤をぬるま湯に溶かし、じゃぶじゃぶと洗ってください。防水透湿素材でも洗って問題ありません。
洗剤が残らないようしっかりすすいだら、タオルで水気を吸い取り、風通しのいい場所で乾かします。直射日光に当てるのはNGです。
乾くのに時間がかかりすぎると雑菌が繁殖する原因になりますので、扇風機を当てるなどして早く乾くように工夫しましょう。
アッパーがウールの場合も同じお手入れで構いません。
内側のお手入れはどうするの?
外側をキレイにするだけでは完璧なお手入れとは言えません。中のボアなどが取り外せるものは取り外し、中性洗剤で押し洗いして汚れを落としましょう。
ここでもしっかり乾燥させることが大事です。取り外せないものは乾燥剤を中に入れて、湿気を取り除いてください。新聞紙を丸めたものを軽く詰めてもいいですよ。
また、ブーツを使用している間も、こまめに消臭スプレーをしたり、消臭剤入りのブーツキーパーを入れるなどして臭いと雑菌を防ぐようにしましょう。
保管の注意点
ブーツの敵は何と言っても湿気です。お手入れをしたからといって油断せず、たまに靴箱から出して、風通しの良い場所に置いてあげるといいですよ。
また、靴箱には湿気とりを設置するのも忘れずに。よく、購入したときの化粧箱に靴を入れて保管している人がいますが、実はこれもあまりよくありません。
密封された状態は蒸れる原因になってしまうので、化粧箱には入れずに靴箱にしまいましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。