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オリンピックの正式種目にも決まり、ますます注目度が上がってきたサーフィン業界。競技人口も年々増えてきています。そこで、プロサーファーとはどんな資格を持っているのか、世界との比較、またサーフィンライフに関わる資格や検定はどんなものがあるのかをまとめました。
 

プロサーファーの認定資格

プロサーファーといってもいろいろなケースがあります。日本では大会の賞金とスポンサー契約だけを生業としているプレイヤーは、ごく一部のトップ選手だけなのが現状です。

プロサーファー認定資格

国内にはサーフィンに関する様々な団体が存在します。

世界中でトップ選手が転戦するWSL(WORLD SURF LEAGUE)の日本支社「WSL JAPAN」、日本のプロサーファーを統括する「JPSA」(日本プロサーフィン連盟)、日本国内のプロ、アマチュア、一般サーファーの活動を支援する「NSA」(日本サーフィン連盟)などが主な団体ですが、他にもボディーボードやSUPなどの団体もあります。

日本でいうプロサーファーとは、「JPSA」でのプロテストに合格し認定された人を言います。

2017年4月現在で、ショートボード、ロングボード合わせて男子286名、女子99名が公認プロとして登録されています。

「JPSA」のプロテスト合格率は5%を下回る難関と言われています。プロ認定された選手は、「JPSA」主催の国内大会や「WSL」の世界大会にエントリーすることができ、試合の結果によりポイントが付与され、年間のポイント数でランキングを争います。

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「WSL」の年間ポイント上位者のみが戦う「WCT」が世界最高峰の大会と位置付けられ、2016年には五十嵐カノア選手がWCT最終戦で日本人初の準優勝したことが注目されました。

また、プロサーファーでも試合に出ない人たちもいます。資格制度は日本特有のもので海外の試合だけに参戦する場合や、インストラクターなど試合以外の場で、資格として考えているケースもあり、日本の資格制度、プロ認定制度の是非が問われています。

世界のライセンス事情

サーフィンの盛んなアメリカやオーストラリアなどでは、プロテストなるものはありません。

大会にエントリーして試合に勝つことで注目を浴び、スポンサーに見出されることでプロサーファーとしての道が開けます。

プロサーファー認定資格

ハワイのノースショアなど世界的な有名なサーフポイントでは、常にスカウトが常駐していて未来のトップサーファーとなる逸材を探しています。

日本人でもそういった地域に住みながら、スカウトに見出されるために毎日サーフィンをしている若者もいるようです。

日本ではサーフィンインストラクターの資格として「NSA」指導員資格などがありますが、スクールなどで義務付けされているわけではありません。

海外ではインストラクター資格の方が重要視されていて、ライセンスを持たない人がスクールなどの運営は出来ないことになっています。

日本のサーフショップやスクールインストラクターの中には、国際ライセンスを持つ人達もいて、最新のコーチング方法や安全対策、コーチの法的管理責任などを学んでいます。

サーフィンスクールを選ぶ時の選択肢として「NSA」公認指導員の有無も参考にした方がいいと思います。

参考:NSA公認指導員

 

海の安全を守る資格

自然と共存するサーフィンは、常に水難の危険と隣り合わせています。そのため、インストラクターなどは、サーフィンの技術面だけではなく、安全面でも万全を期すために、様々な講習や資格により知識を学んでいます。

海の安全 プロサーファー認定資格

「NSA」の公認指導員になるためには、サーフィン海上安全指導講習、救急法講習などが義務付けされており、サーフィンを安全に楽しむために正しいルールや知識の普及に努める指導員を育成しています。

救命や安全対策の資格は、様々な団体が認定として発行していますが、資格を持つことで職を得られるものではありません。

しかし、そのような資格を学ぶことで、海での安全対策やもしもの時の救護方法などの知識を得られることが最大のメリットといえます。

 

ライフセイバー資格

ライフセーバー プロサーファー認定資格

ライフセイバーとは、海やプールで事故防止と人命救助のための活動している人たちのことで、海水浴場やプールサイドに黄色い服を着た人たちを見かけると思います。

ライフセイバーは、海浜での救助技術、応急手当の実践的技能を習得している「サーフライフセーバー」やプールでの監視体制や方法論、救助法を習得している「プールライフセーバー」など、取得している技能や講習の内容によって、いくつかの資格に分かれています。

参考:日本ライフセービング協会

サーフライフセービング教本
サーフライフセービング教本/大修館書店

 

心肺蘇生法ガイドライン

AED プロサーファー認定資格

AEDの普及により、一般の人でも、もしもの時に救命活動をする機会が増えてきました。「心肺蘇生法ガイドライン」は、「JRC」日本蘇生協議会が、世界的な基準と照らし合わせて作成した蘇生方法のガイドラインです。

災害や災難はいつ起きるかわかりません。もしもの時に備えておくのも大切な事です。

参考:東京消防庁

心肺蘇生教本
心肺蘇生教本/大修館書店 
「NSA」では、プロライセンスだけではなく、アマチュアの技術向上のために1級から5級の技能検定テストも行っています。サーフィンを続けていく中で、こうした検定を目標に練習するのも上達を早めることになると思います。また、試合のジャッジを行う人の試験やコーチングの試験なども行っています。サーフィンは無人島で、一人でするわけではありませんので、常に周りに他の人がいます。一緒に楽しむ家族や友人の他、同じ海を共有するもの同士、ルールやマナーを守ることはもちろんのこと、万が一の時に協力して危機対策を行えるように準備しておきたいものです。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。