スノボケースに付着するカビの原因
カビが発生する原因は主に、湿度・温度・栄養です。スノボの板をケースに収納する際、水分や油分が付着したまま湿度の高い場所に保管するとカビが生えやすくなります。
カビは真菌と呼ばれる菌類の仲間です。湿度が70%以上になると生え始め、90%を超えると急速に成長します。温度が20℃台になる梅雨は、空気中の水分や栄養を得てさらに増殖するので気をつけなければなりません。
ケースに繁殖すると見た目が悪くなるだけでなくにおいも発生します。また、空気中に舞ったカビの胞子を吸ってしまうと、アトピー性疾患や喘息を発症するおそれがあるでしょう。見つけたらしっかりと除去しましょう。
スノボケースについたカビの落とし方
さまざまな素材がスノボケースに用いられています。カビの落とし方は素材によって異なります。今回は、合成繊維系・ニット系・ゴム系に分けて紹介します。
合成繊維系スノボケース
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維で作られているケースです。洗濯が可能なものは、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤を使用します。酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かし、1時間ほどつけ置きしたら洗濯しましょう。
ハードケースなどで洗濯できない場合は、付着したカビを屋外で丁寧に払い落とします。その後、消毒用エタノールを吹きかけ、布でよく拭き取りましょう。洗濯したあとは、風通しのよい場所でしっかり乾燥させてください。
ニット系スノボケース
洗濯表示があるものは、酵素系漂白剤でつけ置きしたあとに中性洗剤で押し洗いします。風通しのよい場所で陰干ししましょう。
アイロン表示があれば、あて布をしながらアイロンをかけたり、スチームを用いたりできます。アイロンをかけることでカビを除去できるでしょう。
洗濯やアイロンができない場合は、カビの除去後に除菌スプレーや消臭スプレーを吹きかけ、風通しのよい場所で乾燥させましょう。
洗ってもにおいが取れない場合は、クリーニングに出すのがおすすめです。
ゴム系スノボケース
ウェットスーツなどで使用されるゴム系素材のケースは、おしゃれ着用洗剤で手洗いできます。型崩れや色落ちが少なく、柔軟剤が配合されている中性洗剤を選ぶことで仕上がりが柔らかくなります。水が冷たすぎる冬場などは、ぬるま湯の使用がおすすめです。
カビを落とす際の注意点
人体に有害なカビは目に見えないほど小さいため、ブラシで払った際に舞ったカビの胞子を吸い込まないよう注意しましょう。
作業するときは換気をし、カビが体内に入らないようマスクを着用します。空気清浄機を使用するのもよいでしょう。
また、アルコールや洗剤は手荒れの原因になるため、ゴム手袋も忘れずに着用しましょう。
スノボケースにカビを発生させないためのポイント
四季を通して気温や湿度が大きく変化する日本はカビが生えやすい環境といえます。とくに梅雨は注意しなければなりません。大切なスノボケースにカビが生えないようにするコツを紹介します。
汚れを落とし、よく乾燥させてから収納する
収納する際は、ボードとケースを洗ってしっかりと自然乾燥させます。一見きれいに見えても、花粉や黄砂などの目に見えない汚れがついている場合があるからです。水で落ちない汚れは専用のリムーバーで落としましょう。
水分や汚れが残りやすいビンディング部分は収納前にしっかり確認してください。カビだけでなくサビも発生する場合があるためです。
温度変化が小さく、湿度の低い場所に保管する
温度変化が大きく湿度が高い場所は、結露や湿気でカビが生えやすくなります。温度変化が少なく湿度が低い場所でスノボケースを保管しましょう。除湿機やサーキュレーターを置き、除湿や換気を定期的に行うのがポイントです。
密封性の高いケースの場合は、ケース内の湿気を取るために乾燥剤を入れたり、ファスナーを開けておいたりといった工夫をしましょう。
カビの胞子は空気中のどこにでも存在します。また、土汚れや泥汚れも原因のひとつなので、適切な環境に保った室内で保管しましょう。
また周辺が汚れていると、塵(ちり)やホコリなどがカビの栄養になります。保管場所の掃除も忘れずにしてください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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