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厳しい冬を乗り越えると、東北に春が訪れます。雪どけを迎えた山では、芽吹いた春の花が瑞々しく輝いていますよ。この時期の登山は、高山植物を楽しめるので、リフレッシュ効果抜群!今回は、春を間近に感じられる、東北エリアの山を5つ紹介しますね。

春の花を楽しむ東北エリアの山5選

お花見登山 東北

東北の春山では、残雪とともに花が咲く光景を楽しめます。ここからは、春シーズンの登山におすすめのスポットを5つ紹介します。春の訪れを待ち望んでいる方は、要チェックですよ。

①【青森県】ミズバショウの群落が見事「梵珠山(ぼんじゅさん)」

高山植物と野生動物にあふれた、大自然の宝庫といえる山です。雪どけの冷たい水が流れ込み、凛と咲きほこるミズバショウの群落は必見ですよ。野鳥のさえずりを聞きながら、春らしいトレッキングが楽しめるでしょう。

自然ふれあいセンター周辺には、4つの散策コースが整備されています。サワグルミの道コースには、カタクリの群生地があるので、ぜひ足をのばしてみましょう!薄紫色の花々が、一面に広がる光景に出会えるかもしれません。

おすすめコース サワグルミの道コース
コースタイム 往復約2時間
春の花 (4月中旬以降~)
ミズバショウ・カタクリなど
標高 468m
アクセス 公共交通機関:
JR「青森駅」~JR「大釈迦駅」(約25分)
JR「青森駅前」〜弘南バス「大釈迦北口」下車(約40分)

車:東北自動車道「浪岡IC」~(約15分)

青森県立自然ふれあいセンター」をご参照ください。

②【岩手県】宮沢賢治も愛した山「鞍掛山(くらかけやま)」

お花見登山 東北

牛や馬がゆったりと過ごす、のどかな光景が広がる鞍掛山。春を彩る高山植物である、ショウジョウバカマ・カタクリ・キクザキイチゲなどが見どころです。

また、鞍掛山は、岩手を代表する詩人、宮沢賢治が愛した山としても知られていますよ。麓にある相の沢キャンプ場には、「くらかけの雪」の詩碑がたたずんでいます。宮沢賢治が理想郷とした、「イーハトーブ」を体感できそうですね。

山頂までは、相の沢キャンプ場を起点に2つのルートがあります。家族連れや登山ビギナーの方は、鞍掛山麓遊歩道を中心に散策しましょう。

おすすめコース 相の沢キャンプ場~山頂コース
コースタイム 往復約2時間20分
春の花 (4月下旬~)
ショウジョウバカマ・キクザキイチゲ・カタクリ
標高 897m
アクセス 公共交通機関:
JR「小岩井駅」~タクシー(約20分)

車:東北自動車道「盛岡IC」〜(約30分)

③【秋田県】残雪と春の花を楽しめる「森吉山(もりよしざん)」

早春の森吉山では、冬の名残と春が共存する光景に出会えます。残雪と、透明感にあふれる高山植物を同時に見られるのが魅力。春登山ならではの醍醐味といえるでしょう。

まずは、5合目の森吉山登山口(こめつが山荘)からスタートして、森吉神社を目指します。雪が残る登山道には、かわいらしい高山植物がひっそりと咲いていることも。本格的な夏山シーズンを迎える前に、春を満喫してくださいね。

天気がよければ、山頂から田沢湖や男鹿半島、日本海が見渡せます。山々の景色も雄大で、鳥海山・岩手山・白神山地などが望めるでしょう。

おすすめコース コメツガコース
コースタイム 往復約5時間30分
春の花 (5月下旬~)
シラネアオイ・ショウジョウバカマ・オオバキスミレ・ザゼンソウ
標高 1,454m
アクセス 公共交通機関:
秋田内陸線「阿仁前田温泉駅」~タクシー(約30分)

車:秋田自動車道「五城目八郎潟IC」~(約1時間55分)

④【宮城県・山形県】早春のミズバショウが美しい「蔵王山(ざおうさん)」

お花見登山 東北

宮城県と山形県にまたがる蔵王連峰。高山植物の女王、コマクサのイメージが強い山ですが、早春に咲く真っ白なミズバショウも必見ですよ。ワイン色のザゼンソウが混ざって咲く様も、春らしい光景です。

手軽に登山を楽しむなら、蔵王ロープウェイを使って、「地蔵山頂駅」に向かうルート。山頂駅を降りると、いくつかの周回コースがあります。

ビギナー用の「蔵王自然植物園一周コース」は、蔵王自然植物園を経由。約30分で三宝荒神山(さんぽうこうじんさん)まで足を運べますよ。遊歩道を歩きながら、春の花をゆっくり鑑賞しましょう。

おすすめコース 蔵王自然植物園一周コース
コースタイム 約2時間
春の花 (4月下旬~)
ミズバショウ
(5月~)
オオヤマザクラ、レンゲツツジ
標高 1,637m
アクセス 公共交通機関:
山形新幹線「山形駅」~バス(約45分)

車:東北自動車道「山形蔵王IC」~「西蔵王高原ライン」(約30分)

ロープウェイの運行状況については「蔵王ロープウェイ」をご参照ください。

⑤【福島県】花の百名山で自然を満喫「安達太良山(あだたらやま)」

お花見登山 東北

春から秋にかけて、途切れることなく高山植物が咲く安達太良山。可憐な花から華やかな花まで、バリエーションが豊富です。花の百名山ならではの魅力といえるでしょう。

5月下旬から6月にかけて、小さなベル型のウラジロヨウラクの開花が始まります。うつむき加減で連なる愛らしい姿には、ほっこりした気持ちになりますね。

山頂まではロープウェイを利用して、1時間30分ほどで到着します。頂上からは、磐梯山や吾妻山、飯豊連峰など、福島を代表する名峰群の大パノラマが楽しめますよ。

おすすめコース 安達太良山周回コース
コースタイム 約4時間(※ロープウェイ利用)
春の花 4~5月)カタクリ・コブシ
(5月~)ヤシオツツジ・ドウダンツツジ・イワカガミ
標高 1,728m
アクセス 公共交通機関:
東北新幹線「福島駅」~JR「二本松駅」~路線バス「奥岳登山口」下車

車:東北自動車道「二本松IC」〜(約20分)

ロープウェイの運行状況は、「あだたら山ロープウェイ」をご参照ください。

春登山の装備については、こちらの記事もご覧ください。

春山登山の装備は何が必要?おすすめ商品と注意点を解説します!

本州のなかでも、春の訪れが遅い東北の山々。冬の間に降り積もった雪がとけると、生き生きと成長する高山植物に出会えるでしょう。かわいらしい花や野鳥のさえずりを満喫しながらの登山は、春ならではの楽しみです。五感が刺激されて、リフレッシュできますね。山登りがはじめての方は、手軽に行けるロープウェイがある山がおすすめです。春の花を探しに、東北エリアの山にでかけてみませんか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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