環境ラベル(環境保護マーク)について知ろう
環境ラベルについて知ることは消費者である私たちが環境に配慮した商品を選ぶ上で大切な情報になります。環境ラベルとは何か、商品やマークについて紹介します。
環境ラベルとは
環境に配慮した商品の情報を環境ラベルによって消費者に伝えています。
環境ラベルがついていることによって、消費者が商品を購入する際に、環境負担の少ない商品や環境保全に繋がる商品を重視して選ぶ目安になるのです。
環境ラベルが付いている商品
環境ラベルはどのような商品についているのでしょうか。身近な例としては以下の通りです。
- ペットボトルをリサイクルして作られた製品
- 排出ガスの少ない自動車
- 消費電力の少ないパソコンなどのオフィス機器
- 適切に管理された森林を原料とする木材や紙、文具の製品
このように、環境保全に配慮し作られた商品には環境ラベルがついています。
消費者がものを選ぶ基準の一つとなっているため、環境への意識が高まるにつれ、環境ラベルの基準を満たす商品を販売することは消費者の購買を促すためにも重要になってきているのです。
世界で使われる環境ラベル
世界エコラベリング・ネットワーク(GEN)という、環境ラベル第三者認証の国際規格ISO14024に基づく、タイプⅠ環境ラベルの国際ネットワーク組織があり、日本からはエコマークが加盟しています。
ドイツのブルーエンジェル、カナダのエコロゴ、タイのグリーンラベルなど、さまざまな国でタイプⅠ環境ラベルが使われています。
GEN加盟機関同士で相互認証を進めており、こうした相互認証によって、世界規模での環境負荷低減につながるというメリットが期待できます。
環境ラベル(環境保護マーク)にはどんなものがある?
環境ラベルには、国や第三者機関によるマークやリサイクルやリユースのために法律で定められているマークなどがあります。これらのマークについて代表的なものを紹介します。
第三者機関によって使用が認められるエコマーク
たとえば、私たちが目にする機会も多いエコマーク。
エコマークは、様々な商品(製品およびサービス)の中で、生産から廃棄にわたるライフスタイル全体を通して環境への負担が少なく、環境保全に役立つと認められた商品に付けられる環境ラベルです。
エコマークは身近なものからサービスまで認定対象となります。そして、上でも触れましたが、国際規格に則って運営されているマークです。
参照:エコマーク事務局
スポーツやアウトドアのウェアやグッズにもエコマークがついている?
ミズノやエスエスケイのウェアにはエコマーク認定を受けた素材を使用したものがあります。
また、セイコーのソーラーストップウォッチ、サーモスやタイガー、象印のステンレスボトルのようにモデルごとに認証されているものもあります。
お買い物のときのモノ選びのヒントとして、エコマークがついているかどうか、というのを調べてみるのもいいですね。
法律で義務付けられているリサイクルマーク
私たちが日々手にする食品や日用品などでよく見かけるリサイクルマーク。ごみとして捨てるときにはこれを見て分別していますよね。
これらのリサイクル識別表示マークは「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づいて定められているマークです。
法律で表示が定められている製品は以下のものです。
- 飲料缶
- PET製品
- プラスチック製容器包装
- 紙製容器包装
廃棄する際に、消費者がこれらのマークがついている商品を分別できるようにリサイクルマークの表示が義務づけられています。
モノだけじゃない?進化しているエコマーク
エコマークが認定しているのはモノだけではありません。最近では、環境に配慮したサービスを提供する、レストラン、ホテル、小売店舗、商業施設にもエコマークがついています。
エコマークの認定を受けるには厳しい基準を満たさなければならないので、環境に配慮しているだけでなく、サービスの品質の高さも期待できるのではないでしょうか。
旅行やお出かけの際、お店を選ぶ目安として、エコマークが認定しているサービスかどうかも参考にしてみてはいかがですか?
各サービスのエコマークについて、どのような基準で認定されているのか、いくつかの例をご紹介します。
レストラン
レストランでは、調理や配膳などで省エネや節水をするのはもちろん、フードロスを減らすことや、使用する食材が環境に配慮して作られたものかどうか、なども評価の基準になります。
ホテル
ホテルがエコマーク認定を受けるには、省エネや節水、ゴミを減らすことに加えて、環境コミュニケーションが求められます。
環境コミュニケーションとは、環境に配慮された商品を紹介するためのPOP設置や、地域と連携したボランティア活動への参加など。
このような環境コミュニケーションを利用者との理解を深めるために行うことが評価の基準になります。
小売店舗
小売店については、環境に配慮された商品の販売や包装への配慮、店内の掲示板や店舗のウェブサイトを通じて、環境に対して行っている活動についての消費者に向けた発信などが評価基準になります。
商業施設
デパートやショッピングモールなどの商業施設については、建物の環境への配慮、テナントにエコマーク認定店舗が入居しているかなどが評価の基準になります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。