コアなバス釣りであるだけに、最初の1歩を踏み出せない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回ははじめるにあたり、必要な装備や必需品、入水時に知っておくべき注意点などをご紹介します。
カヤックを使えばバス釣りの世界が広がる!
カヤックを使ったバス釣りは、陸っぱりに比べて壮大な自然のスケールを直接肌で感じとることができる唯一、限られた人のみが体感できるスポーツといえます。
今までのバス釣りの概念が、180度変わるといってもいい過ぎではないでしょう。カヤックフィッシングの醍醐味とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
カヤックとは?
カヤックとはカヌーの一種で、1本のパドルと呼ばれるオールのようなものをつかって進んでいく小舟のことをいいます。
一般的には、ポリエチレンやFRPといった樹脂製素材でつくられたものが多いですが、空気を入れて膨らませるタイプのインフレータブルカヤックとよばれるものもあります。
バス釣りにつかわれるカヤックは樹脂製のものが多く、コックピットの中に座るタイプの「シットインカヤック」、デッキの上にそのまま座る「シットオンカヤック」などに分かれます。
カヤックフィッシングの醍醐味
カヤックフィッシングの醍醐味は、大きく2点。
1つ目は、他のアングラーをまったく気にせずに、好きなポイントへ好きな時間に入ることができること。
2つ目は、今まで足を踏み入れることができなかった難攻不落のポイントへも容易に移動できてしまうこと。
結果、魚へのプレッシャーをほとんど気にせず、ランカーバスに巡り合える確率を大幅に高められるのが、カヤックフィッシングの醍醐味なのです。
カヤックフィッシングに必要な装備や必需品
カヤックを使ってバス釣りをはじめるには、タックルなどのさまざまなアイテムが必要です。
慣れないうちは最低限必要な装備のみを購入し、操船や釣果に結果がともなってきたら、次第に便利なアイテムを揃えていくといいでしょう。
最低限必要な装備
最低限必要な装備品としては、陸っぱりに必要なタックルにカヤック関係の装備品がプラスされるイメージで準備してみてください。
- カヤック本体
- パドル
- ライフジャケット
- バスタックル
カヤック本体にパドル、シートがセットになったものが、大手ECサイトやアウトドアショップで販売されています。危険防止のため、必ずライフジャケットは着用してください。
カヤックは、安価なものだと樹脂製のもので5~6万円くらい、一般的なものですと10万円前後で購入することが可能です。
船上であると便利なアイテム・装備品
カヤックを使って湖や河川でバス釣りをしていると、あると便利なアイテムが頭をよぎることが多々あります。積んでいなくとも釣りをすることは可能ですが、以下のようなアイテムがあるとおおいに役立ちます。
- ドーリー(カヤックを入水ポイントまで運ぶための台車)
- アンカー&ロープ
- 偏光グラス
- フィッシングプライヤー
- フィッシュグリップ
- ランディングネット
- お魚メジャーなどのスケール
- カメラ
- 手ぬぐい
- 長靴・もしくはウエーダー
- おしりマットなど
偏光グラスやフィッシュグリップ、ランディングネットなどは、最も釣果に直結するアイテムなので、ぜひ持っておきたいところ。場所によっては長靴やウエーダーなどは、カヤックを浮かべるランチング時に必要です。
アンカーは自作で作るのがおすすめ!
カヤックフィッシングに必要なアンカーは、規格品を購入するのもよいですが、できればご自身で楽しみながら自作アンカーをつくってみるのがおすすめです。
ホームセンターなどで販売されているチェーンや自転車修理用のタイヤチューブをつかうことで、初心者でも簡単に「ドラッグアンカー」を作成することが可能です。
手軽なので興味のある方はぜひ試してみてください。
カヤックでの入水時の注意点
カヤックでの入水は、日頃の陸っぱりでのバス釣りに比べ、大変な危険を伴いますので注意が必要です。
乗船時の少しのテクニックに加え、どのようなシーンが想定されるかを事前に予測することで、さまざまな危険を回避できるように心掛けましょう。
無理な入水は事故につながる!
水際でカヤックに乗船する際は、足場の不安定なところや地形に変化のある場所など、危険なポイントが数多くあることを知っておく必要があります。
バランスの取れる安定したポイントであれば乗船自体はさほど難しいものではありませんが、無理な体勢での入水は転覆の恐れがあり大変危険です。
また、強風時や高波時、普段より水の流れが速く感じた時はカヤックの使用は控えるようにしてください。デッキの上に立って釣りをするなどの行為もマナー違反としてとらえておく必要があります。
動物たちにも「思いやりの心」をもつ!
船上では、渡り鳥や今まで見たこともないような数多くの珍しい動物を目にすることがあります。
彼らに向かってモノを投げつけたり、ルアーをキャストするなどの行為はバスアングラーとしての品位に欠ける行為であることを知っておいてください。
「動物愛護」の精神を自覚してこそ、一流のアウトドアマンといえるのではないでしょうか。
しかし同時に、危険とも常に隣り合わせのスタイルであることも知っておく必要があるでしょう。
これから初めてカヤックフィッシングにチャレンジされる方は、入水時の危険予測を怠らず、未知なるフィールドにいどんでみてください。