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SIAって聞いたことありますか?スキースクールの看板にSIAやSAJと書いてあったりしますね。これらはスキー協会の名前なんです。このSIA、スキー以外にも様々なウィンタースポーツの教育や普及に関わっている?SIAってどんな団体なのでしょう?

SIAって何?

SIA SAJ

SIA SAJ

SIA SAJ

出典 公益社団法人日本プロスキー教師協会

「Professional Ski Instructors Association of Japan」の頭文字を取ってSIAと呼ばれています。

公益社団法人日本プロスキー教師協会

 

SAJ(全日本スキー連盟)と同様、スノースポーツの普及を目的としていますが、SIAはスキーの教育者が所属する組織です。

SAJは会費を支払えば簡単に会員になれますが、SIAの場合、会員になるための検定がまた別にあり、会員になるのはスキー教師を職業としている人がほとんどだそうです。

日本オリンピック委員会に所属しているのはSAJの方で、ホームページにアクセスすると、冬季五輪日本代表選手がたくさん紹介されていますね。

SIAは国際スキー教師連盟(ISIA)に加盟する日本で唯一の団体です。

力を入れているのはアルペンスキーに限らず、スノーボード、テレマークスキー、クロスカントリースキー、障がい者スキーなど、様々なウィンタースポーツに及びます。

SAJがスキー技術のエキスパートなら、SIAはスキー教育のエキスパート、といったところでしょうか。

「ヒゲの殿下」として親しまれ、スキーがお好きだった寬仁親王が総裁を務めていた時期もありました。ちなみに現在の総裁は、寬仁親王の第一女子、彬子女王です。

 

国際スキー技術検定ってどんなテスト?

SIAの技術検定は、アルペンスキー以外にも、スノーボードやテレマークスキーの技術検定や、ラングラウフ(クロスカントリースキー)距離認定などの検定も行われています。

クロスカントリーの上級テストとなると、300kmもの総滑走距離を滑るそうですよ!

SIA SAJ

SIAメダルテストというアルペンスキーレーサーのためのテストもあり、ポールバーンを舞台に、ペースメーカーとのタイムチャレンジでテストが行われます。

SIAの検定では、どの競技でも「級」ではなく、ブロンズ、シルバー、ゴールドといったメダルでランキングされます。国際基準なので、ゴールドを取得したら海外でも自慢できるとか!

アルペンスキーでSAJバッジテストに相当するのがいわゆるIT検定です。ITといっても、こちらは「Internatilnal Test」、略してIT、国際スキー技術検定、のことです。

IT検定には一般とは別にジュニアとシニアの検定もあり、ジュニアは中学生以下、シニアは60歳以上、が対象とされています。

一般のIT検定との違いは、それぞれの年齢に合わせた採点基準にあります。

たとえばジュニアでは、板のスタンスをあまり重要視せず、リズミカルさを採点していますし、シニアでは、積極性やスピードよりも安定感や正確性などの熟練度により重きを置く、というように、それぞれの特性に合わせた基準で測定しているのが面白いところです。

では一般のIT検定はどうでしょうか?

バッジテストでは1~5級まで級ごとに分かれていますが、IT検定ではゴールド・セミゴールド・シルバー・セミシルバー・ブロンズ・セミブロンズ、と6つのレベルに分けられます。

実はゴールドの上にもうひとつ、「スーパーゴールド」があるのですが、これはイベント時にしか検定がないようですので、実質6つのようですね。

 

SAJ検定とSIA検定って何が違うの?

SIA SAJ

SAJバッジテストでは5つの級、SIAのIT検定では6つのメダルに分かれています。

テストの内容や難易度について、二者の公式な対応表のようなものは存在しませんが、ゴールドと1級が同じくらいの難易度だとか。

ただ、SAJバッジテストでは種目の合計点で合否を判定しますが、IT検定では全ての種目で合格点に達していなければ合格できません。

また、大きな違いは、IT検定ではどのメダルからでも挑戦できるということでしょうか。いきなりゴールドメダルに挑戦しても、シルバーに受かってから!と門前払いをされることはありません。

思い立ったらすぐ受験しやすい、とも言えるかもしれませんね。

受験はSAJバッジテスト同様にSIA公認のスキースクールで受験できます。受験日は特に定められておらず、申し込みすることで受験できますが、スクールには予約したほうがスムーズに進むようです。

事前講習は義務ではないものの、事前に検定対策をスクールに相談すると、色々と受験対策を教えてもらえるようですよ。

日本国内ではSAJバッジテストの方がメジャーなようで、「1級持ってるよ」というと自慢できますが、「ゴールド持ってるよ」と言っても「?」となってしまうかもしれません。

でも海外ではゴールドと言わないと通用しないみたいですよ。

SIA現総裁の彬子女王は寬仁親王から「より速く、より美しく、より安全に」「どんな斜面でも同じ滑りができるスキーヤーにならなければいけない」と教えられたそうで、これはSIAの教育理念にも通じているとか。日本プロスキー教師協会、というと遠い存在のように感じるかもしれませんが、この理念に共感できる方も多いのでは?ウィンタースポーツをする全ての人にとって、SIAの教育理念は大切なテーマなのかもしれません。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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