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近年の山ブームで登山を楽しむ人が増えています。山の魅力を知ると美しい雪山の景色を見たいと思う人も増えるでしょう。しかし雪山登山は危険と隣り合わせの過酷な環境です。初心者が雪山に挑戦するなら、まずは安全なツアーからスキルアップを図りましょう。
 

雪山への挑戦

雪山登山 ツアー

夏場のトレッキングや山登りと比べると、雪山への登山は、難易度、リスクは遥かに高まります。

低体温症、凍傷との戦い、雪崩や滑落の危険、吹雪によるホワイトアウトなどの天候不良。

想定できる危険はいくつも挙げることができます。

とはいえ、冬山登山は自らの欲求のために、危険に命がけで立ち向かうわけではありません。

技術や装備、プランニング(登山計画)などにより慎重にリスクヘッジをすることで、さまざまな危険を回避することができます。

「雪山への挑戦」とは、無防備に根性や気合などの精神論で挑戦するものではなく、人間の生活できない過酷なエリアに、安全性を追求して足を踏み入れることにより、普段見ることのできない地球の美しさを体験するものなのではないでしょうか。

雪山は次元の違う世界に来たかのように、威厳のある風景を魅せてくれます。

まるで水墨画の世界に紛れ込んだような、真っ白な雪と黒い岩のコントラスト。澄んだ空気によって、遠くまで見える山々の壮大な風景。

雪によって音が吸収されることで訪れる、静寂の世界。

安全性を追求して、挑戦したものにだけ見ることのできる無上の世界は、忘れられない感動をもたらせてくれます。

 

雪山登山の服装

雪山登山 ツアー

雪山登山の危険を回避するために、まず考慮しなければいけないのが寒さ対策です。

汗や雪で昼間濡れてしまった衣服は、氷点下の世界では凍ってしまいます。

放っておくと低体温症や凍傷にかかることもありますので、気温の変化による体温管理と衣服の選定は、雪山登山の重要なポイントです。

アンダーウェアの選び方や、ダウンジャケットなどの防寒着、着替えの量や保管方法など、初めて冬山に挑戦する場合や初心者の人は迷うことでしょう。

経験値の低い状態で、我流で選別するのではなく、経験者の意見を聞くことが大事です。

初心者ツアーなどでは、そんな服装のアドバイスも登る山の状態や天候によりアドバイスをもらうことができます。

暑がりや寒がりなど個人差もあるとは思いますが、服装の選定が時として命をも脅かすことになりかねませんので、経験豊富な人たちの意見を素直に取り入れることが肝心です。

 

冬山の装備

雪山登山 ツアー

冬山登山の必須アイテムとして、アイゼンやピッケルなどが挙げられます。

他にも環境によりスノーシューやポール、ストックなど様々な安全性を高めるアイテムがあります。

それぞれのアイテムは、山の状況や積雪により種類があり、適切な選定と使い方が求められます。

冬山初心者は、まず装備の使い方をマスターする必要があります。

初心者向けツアーには、個々のスキルに合わせてさまざまなコースがありますので、装備を練習するには絶好の機会です。

全く雪山未経験の場合、スノーハイキングなどの、装備をつけて歩くツアーから始めてみてはいかがでしょうか。

雪の上や氷の上を歩くのは、夏場の登山とは全く違います。

アイゼンも、登る山の標高や凍結状態により仕様が違いますし、最初は歩くだけでも慣れていないと困難なアイテムです。

最初は軽アイゼン(簡易アイゼン)を用いて、比較的登りやすいところから始め、アイゼンに慣れるのがおすすめです。

ツアーは装備のレンタルも可能ですので、まずはさまざまな装備を使いこなせるようにスキルを上げることが、冬山登山の安全に繋がります。

 

ツアーの種類と選び方

雪山登山 ツアー

山登りやトレッキングブームにより、さまざまな登山ツアーが全国で開催されていますが、雪山登山のツアーも盛んに行われるようになりました。

特にアウトドアメーカー主催のツアーは、雪山対策の服装選びや、各装備の練習には最適です。

まずは冬山の山歩きから初めて、ひとつひとつの課題、技術が上がってから次のステップに挑戦しましょう。

自分のスキルに見合わないツアーに参加すると、危険度も高まりますし、他の参加者にも迷惑になります。

同レベルの人たちが参加するツアーであれば、仲間意識も高まりますので、上達も相乗効果が期待できます。

また、実際に登山を始める前に、山岳会やアウトドアメーカーによる雪山講習会も参加してみましょう。

雪山の危険回避や装備の使い方など、冬山登山の基本スキルを学ぶことができます。

ツアーによっては講習会がセットになっているものもありますので、サポート体制が整ったツアーを選びましょう。

 

アウトドアメーカーのツアー

冬山登山の基本が学べて、服装や装備選びも身に着く代表的なアウトドアメーカー主催のツアーをご紹介します。

 

◇モンベル(mont-bell)http://www.montbell.jp/

1975年創業の国内ブランドとして定評のあるアウトドアメーカーです。

雪山トレッキングやスノーシューといった初心者向けツアーから、本格的な山岳ガイドツアーまで幅広く全国で開催しています。

公認山岳ガイドによる講習会や検定認定なども行われています。

 

◇コールマン(Coleman)http://www.coleman.co.jp/

雪山登山 ツアー

出典 Coleman

創業100年を超えるアメリカ生まれのアウトドアブランド。

キャンプ用品をはじめとしたアウトドア用品を数多く販売している老舗です。

アウトドアを安全に楽しく、その魅力を伝えるために、全国でさまざまなイベントを開催しています。

大人から子供まで参加できるツアーが人気です。

 

◇コロンビア(Columbia)http://www.columbiasports.co.jp/

1938年アメリカオレゴン州で生まれた世界最大規模のアウトドアウェアブランド。

国際山岳ガイドによる本格的なツアーから、初心者向けのスノーシューなど、不定期で幅広いツアーイベントを開催しています。

 

過酷な雪山でのルール

雪山登山 ツアー

登山のブームにより冬山にも挑戦しようと思う人も多くなることでしょう。

山には自然を守るためや登山者の安全のため、さまざまなルールやマナーがあります。

特に自然環境が過酷な雪山では、身勝手な行動や安易な考えが自分だけではなく、他人の命まで危険にさらすことがあるということを、心に留めておきましょう。

雪山に限ったことではありませんが、山でのルールやマナーの代表的なものを列記しておきます。

危険度が増す冬山登山をするときは再確認して徹底しましょう。

  • 山岳保険への加入
  • 登山計画を登山届にて提出
  • ゴミは持ち帰ること
  • トイレは決められたところを使用する
  • 登山道は登り優先
  • 個人行動は慎む
  • 気象情報を常に意識する
  • 動植物に関与しない
  • 宿泊は決められた場所以外ではしない
  • 集団で騒がない

 

トレッキングや登山を始めたら、雪山への挑戦を考える人も多いでしょう。冬山には夏山にはない神秘的な景色が広がります。夏場よりも技術、体力、知識も必要で、危険度が増す雪山登山ですが、道のりが険しいほど得られる満足感は例えようがありません。危険度が増す冬山の自然と一体になる感動を味わうためには経験値が不可欠です。自分のレベルに合ったツアーを通じてスキルを高め、安全で楽しい山との付き合い方を学びましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。