ハーネスの種類は3タイプ
ハーネスは、3つの種類があります。
スポーツタイプ
スポーツタイプのハーネスは、クライミングジムやコンペで使うことを目的としたもので、動きやすくて軽いのが特徴です。
室内での使用を目的としていて、ほかのハーネスよりもカラビナといったギアを引っかけるギアラックの数も少なく、足を通すレッグループの大きさの調節ができないものが多いです。
しかし動きやすさと言う面では、他のタイプよりも圧倒的に使いやすいので、ハーネスに慣れていない人はまずは、ここからはじめるのがおすすめ。
オールラウンドタイプ(アルパイン用)
ベーシックタイプとも言われるこのタイプのハーネス。
ビレイループが真ん中にくるように、バックルがウェスト部分の両脇についているので、厚着したとき服の上からでもかんたんにつけることができます。
またレッグループも調節可能で、落下しても衝撃が少ないようにクッション性が高く、ギアラックも多いのが特徴です。
登山だけでなく、インドアクライミングなど、オールランドに使えるんです。
インドアから岩場などステップアップした人や、室内外の両方で使いたいという人に人気のタイプです。
超軽量タイプ
超軽量タイプは、300g前後というとくに軽量のハーネスです。
軽いぶん、強い落下にはあまり向かないタイプで、沢登りや補助に使われることが多いです。
ハーネスを選ぶポイントは4つ
ハーネスを選ぶときには、下記の4つのポイントをチェックしましょう。
レッグループ
レッグループというのは足が入るループ状になった部分で、この輪の部分が太ももを固定するので、あまりぴったり過ぎても動きづらいため、ある程度の余裕が必要です。
クライミングは季節やどこを登るのかによって、服装も変わってきますので、厚着をしても余裕があるかどうか、そして調節ができるかどうかを確認しましょう。
ウェストベルト
ウェストベルトもレッグループと同じように、腰部分に固定されるので、あまりぴったりだと、動きが制限されます。
ゆとりがないと落下などの衝撃を受けたときに外れたり、切れやすくなります。
そのため、ウェスト部分は、バックルから8〜10cmぐらいのゆとりがあるサイズを選ぶようにしましょう。
バックルタイプ
ハーネスのウェストベルトは、シングルバックルとダブルバックルの2つがあります。
シングルバックルは締めたあとに折返しがあり、折り返すことで固定するので、この折返しを忘れると緩んでしまったり、外れたりすることもあります。
ダブルバックルはベルトを差し込むだけなので、手軽で折返しがないので締め忘れの心配がいりません。
ギアラック
岩場などのクライミングの場合、ほかのギアも同時に使うことが多いです。
そのためカラビナを引っかけて使うギアラックは、多めのものが便利です。
ひと昔前は、ギアラックが多いと重量が重くなると言われた時期もありますが、今はギアラックが多くても軽量なものが多いので、ギアラックは多めの物を選びましょう。
初心者にはスポーツタイプがおすすめ
ボルダリングに慣れてきて、少しずつロープを使ったクライミングをしてみたいと言う人は、まずは使いやすいスポーツタイプのハーネスがおすすめです。
ここではスポーツタイプのおすすめのハーネスを紹介します。
Petzl(ペツル)サマ
ペツルは197年創業のフランスのクライミングやケイビングギア、レスキュー用具、ヘッドランプメーカーです。
ペツルのサマはクライミングジムをはじめ岩場などマルチピッチに適していて、ギアラックは4つあります。
またクッション性が高いウェストヴェルトと伸縮性のあるレッグループなので、初めてのハーネスでも快適で、そして装着も簡単です。
Black Diamond
ブラックダイアモンドは、アメリカのクライマーの1人であるピーター・メトカーフが、1989年に他8人とブラックダイヤモンドを創立。
クライマーが作ったクライミングギアメーカーということで、高品質なうえにリーズナブルな価格で人気のメーカーです。
ソリューションは、ウェストベルトにリブが3本内蔵されているので、軽くて、快適なハーネスです。
新システムであるフュージョンコンストラクションが使用されているので、クッション性が高く、使い心地の良さには定評があります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。