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持続可能な社会の実現にむけて、活用される場が広がっている「エコマーク」をご存じでしょうか。環境に配慮した商品のみにつけられるマークで、きっと一度は目にしたことがあるはずですよ。今回はエコマークの意味や基準、対象になる商品について説明します。

エコマークってなに?

エコマーク とは

エコマークは、環境にやさしいと認められた商品につけられる環境ラベルです。持続可能な社会への貢献を目的につくられました。

エコマークの取得には、厳しい基準がもうけられています。商品を扱う会社や企業は、まず日本環境協会に申し込みをする必要があります。エコマークの表示ができるのは、審査に合格し、第三者の機関によって認められた商品だけ。

エコマークの表示があることは、環境に配慮した商品であることの証明なんです。

エコマークはいつできたの?

エコマーク とは

エコマークは、1989年にうまれた日本で初めての環境ラベルです。当時の日本では、生活排水やゴミなどの公害が深刻化。ほかの国々でも、オゾン層の破壊などの環境問題が注目されていました。

環境保護に対する関心が高まるなか、環境庁(当時)が日本環境協会へ環境にやさしい商品の調査を委託。当時の西ドイツの環境保護ラベルを参考に考えられたのが、エコマークです。

「特定フロンを使用しないスプレー製品」などを含む7種類の品目を対象としてスタートし、46商品が認定されました。

2015年には、国際連合による「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択され、世界中で環境保護に対するさまざまな取り組みが活発に。エコマークが果たす役割は、ますます大きくなっているといえます。

環境ラベルについては、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてくださいね。

環境保護マークを探そう!環境ラベルで地球にやさしいモノ選び

出典:日本環境協会 エコマーク事務局

エコマークを見つけてみよう

エコマーク とは

出典:日本環境協会

エコマークは、わたしたちの身近なところで見つけられます。「地球(Earth)」と「環境(Environment)」の頭文字である、「e」の文字がモチーフ。人間の手で、地球をやさしく包みこむ姿をイメージしたデザインです。

デザインのもとになったのは、1988年に日本環境協会が一般から応募したなかから選ばれた作品。エコマークには「わたしたちの手で地球を、環境を守ろう」というメッセージがこめられています。

エコマークの認定基準ってどんなもの?

エコマーク とは

エコマークに認定されるには、生産から廃棄まで、すべてのサイクルで環境への負荷が少ない必要があります。

「リサイクル」などの商品の一面だけでなく、「原料」「製造」「運搬」「使用」「廃棄」までの商品の一生のなかで、環境に与える影響を総合的に判断して認定されます。

とくに重要とされるポイントは、以下の4つ。

  • 地球温暖化の防止
  • 生物多様性の保全
  • 有害物質の制限とコントロール
  • 再省資源と資源循環

さらに、商品のカテゴリーごとにも細かく基準が設定されています。たとえば、ティッシュペーパーの基準は、古紙パルプ配合率が100%であるか。また、製造の過程において、大気汚染や水質汚濁などの排出の基準が守られているか、などです。

省エネルギーでつかえる製品でも、エコマークの基準を満たさないと判断される場合もあります。たとえば、つくるときや廃棄するときに、環境への負荷が大きかったり、多大なエネルギーが必要になったりする製品などです。

このように、商品のライフサイクル全体をとおして、基準をクリアしたものだけに、エコマークは認定されます。

参考:日本環境協会「商品の認定基準

エコマークの対象になる商品は?

エコマーク とは

エコマークはさまざまな商品に認定されています。具体的には以下のとおりです。

日用品・家庭用品/キッズ・ベビー 衛生用紙(ティッシュペーパー、トイレットペーパーなど)、キッチン用品、ゴミ袋、洗剤、せっけん、タオル、おもちゃ、ランドセルなど
ファッション・小物/趣味・スポーツ・アウトドア 衣料品、靴、時計、バッグ、スポーツ・アウトドア用品、ペット用品、楽器、園芸用品など
家電/家具・インテリア テレビ、LED電球、机、椅子、カーテン、カーペット、収納用品など
文具・事務用品/OA機器 ペン、ノート、のり、パソコン、インクカートリッジ、包装用紙、プリンタ、コピー用紙など
土木建築資材・設備/業務用資材・DIY フローリング、断熱材、畳、タイル・ブロック、糸・生地、ひも・ロープなど
サービス ホテル、スーパーマーケット、自動車保険、電力プランなど

2023年2月の時点で、エコマークの認定商品数は約49,932点。サービスや施設などにも対象を広げて、エコマーク事業は成長しつづけています。

わたしたちがなにげなく手にしている商品も、エコマークの対象商品かもしれませんね。

出典:日本環境協会「商品の認定基準

わたしたちの生活のなかで、よく目にするエコマーク。認定数は増えつづけ、対象になる商品の幅も広がっています。エコマークの意味や基準を理解すると、ますます環境への意識も高まるのではないでしょうか。わたしたち一人ひとりの行動が環境を守ることにつながります。エコマークがついた商品で、環境にやさしい選択をしてみませんか。

ライター

Greenfield編集部

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