※当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
環境問題に貢献できるとして注目されているのが、「グリーンコンシューマー」。消費活動をとおして、地球にやさしい選択をおこなう人のことです。今回はグリーンコンシューマーとしての10原則を説明し、環境のためにできる買いものの方法を紹介します。

グリーンコンシューマーとは

グリーン コンシューマー の 10 原則

グリーンコンシューマーとは、環境に配慮した選択をする消費者のこと。環境へのやさしさをイメージさせる「Green」と、消費者を意味する「Consumer」を掛けあわせてできた言葉です。

もともとは1988年にイギリスで出版された「グリーンコンシューマー・ガイド」という本がきっかけでした。環境問題への意識の高まりとともに、グリーンコンシューマーという言葉が世界に知られるようになったのです。

また、環境省が公表している環境白書によると、「環境への負荷が少ない製品・サービスを優先的に購入すること」を「グリーン購入」といいます。「グリーン購入」をおこなう消費者もグリーンコンシューマー。環境問題を解決していく大きな力になると期待されています。

出典:環境省「環境白書

 

グリーンコンシューマーがもたらす環境へのメリット

グリーンコンシューマー 10 の 原則

グリーンコンシューマーとしての活動は、環境にさまざまなメリットをもたらします。具体的にどのようなメリットがあるのか、見てみましょう。

地球温暖化の防止

まず挙げられるメリットが、地球温暖化の防止に貢献できるという点です。

たとえば、省エネ性能が高い電化製品を選ぶと、二酸化炭素の排出の削減につながりますね。また、再生可能エネルギーを利用すれば、限られた資源を有効活用できるでしょう。ほかにも地産地消を意識した買いものなら、輸送エネルギーを減らせます。

グリーンコンシューマーとしての選択は、さまざまな点から地球の温暖化を抑えることに役立つのです。

ゴミの削減

グリーンコンシューマーとしての活動は、ゴミを減らせるのもメリットです。グリーンコンシューマーは必要以上にものを購入しません。あるいは、捨てるところが少ない商品を選びます。

具体的には、個包装されているものの購入を避けたり、量り売りの商品を選択したりすれば、ゴミを減らせるでしょう。リサイクル品・リユース品を利用するのも、ゴミの削減につながりますね。また、プラスチックゴミを出さないために、つかい捨て容器を使用しないのもグリーンコンシューマー。

ゴミは輸送や焼却のプロセスで二酸化炭素を排出し、地球の温暖化につながります。プラスチックゴミは、深刻な海洋汚染を引き起こすのも問題。グリーンコンシューマーとしてゴミを減らす活動は、大きな意味があるのです。

グリーンコンシューマーとしてできること(10の原則)

グリーン コンシューマー の 10 原則

「グリーン消費」のあり方を具体的に示す指針として、「グリーンコンシューマー10原則」が掲げられています。これは民間団体で構成されたグリーンコンシューマー全国ネットワークが提唱したもの。わたしたちが今すぐに実践できることとあわせて紹介します。

出典:環境市民「グリーンコンシューマーの買い物 10の原則

①必要なものを必要な量だけ買う

不必要なものを購入すると、結局はゴミになります。食べきれないほどの食料や、あまり着ないような衣類を軽率に購入するのは控えましょう。

②つかい捨て商品ではなく、長くつかえるものを選ぶ

なにかを買うときは、「長くつかえるか」を考えて商品を選ぶのが大切です。たとえば、流行にとらわれず質のよいものを選択するなどです。買ってもすぐに捨ててしまうようなものの購入は、資源の枯渇とゴミによる環境汚染の原因になります。

③包装はないものを最優先し、次に最小限のもの、容器は再使用できるものを選ぶ

過剰包装でないものや、容器が再利用できるものを優先的に購入すれば、ゴミを減らすのに効果的です。量り売りやばら売りのもの、詰め替え用があるものを選択するのもよいでしょう。

また、ビンに入っている飲料を選択すると、容器の再利用が可能。段ボールもリサイクルして使用すればゴミの削減につながります。容器や包装をできるだけ捨てずにすむような選択をしてくださいね。

④つくるとき、つかうとき、捨てるとき、資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ

資源とエネルギーを無駄にしない商品を選びましょう。多くの商品が資源とエネルギーをつかってつくられ、つかわれたあとは廃棄され、そして環境問題につながっています。

例を挙げると、旬ではない時期にビニールハウスで野菜を育てれば、たくさんのエネルギーが必要です。こうした野菜を必要以上に買って、食べきれずに捨ててしまうとゴミ問題にもつながりますね。

⑤化学物質による環境汚染と健康への影響の少ないものを選ぶ

環境や健康に有害な物質を含む商品は買わないようにしましょう。商品のなかには、つくられて廃棄されるまでの過程で、有害な化学物質をつかったり発生させたりするものがあります。農薬・食品添加物・薬剤などが使用されている食品を口にすれば、健康への悪影響も懸念されますね。

対策としては、安全性や品質が保証されている「認証ラベル・マーク」付きの商品を選ぶのも方法です。また、環境への負荷が少ないとされる「エコマーク」が付いている商品もチェックしてみてください。

⑥自然と生物多様性をそこなわないものを選ぶ

グリーン コンシューマー の 10 原則

自然や生物の生態系に悪影響を及ぼす商品は、選ばないのもグリーンコンシューマー。製造のために汚水を発生させるものや、過度に森林を伐採するもの、ゴミとして廃棄する際に自然や生物に有害になる商品は避けましょう。とくに、プラスチック製品のゴミによる環境汚染は深刻な問題になっています。

⑦近くで生産・製造されたものを選ぶ

地産地消の商品を購入して、輸送エネルギーの削減に貢献しましょう。遠方でつくられた商品を購入すると、輸送にエネルギーが必要です。環境汚染につながる排気ガスの原因にもなります。

地元の食材なら新鮮で栄養も豊富。地域の活性化にもつながりますね。以下の記事で地産地消について説明しているので、参考にしてみてください。

SDGsと地産地消のつながりとは?私たちが未来のためにできること

⑧つくる人に公正な分配が保障されるものを選ぶ

生産者に売上が公正に分配される、フェアトレードの商品を積極的に選択しましょう。フェアトレードは、途上国の人々の生活や経済的な自立を支援するための取り組みです。認証制度があり、フェアトレード商品にはマークが付けられてますよ。

グリーンコンシューマーとしての活動は、環境への配慮だけでなく、社会問題に対して貢献できるものも含みます。フェアトレード商品については、以下の記事でチェックしてみてくださいね。

フェアトレード製品を選ぼう!毎日の暮らしにおすすめの商品紹介

⑨リサイクルされたもの、リサイクルシステムのあるものを選ぶ

リサイクルシステムが構築されている商品を選べば、資源を有効につかえます。再生紙やリサイクルコットンなどが代表的な商品です。リサイクル商品を購入するのと同時に、つかったものをリサイクルに回すのも、システムを循環させるために必要ですよ。

⑩環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ

環境問題に積極的に取り組んでいる企業や店舗の商品を選びましょう。グリーンコンシューマーとして個人の活動も大切ですが、環境問題への貢献により大きな力となるのが、企業の取り組みです。

なにかを購入するとき、企業のホームページで環境問題への取り組みを確認するのも方法ですね。環境情報を公開している企業を消費者が応援すれば、サステナブルな社会の実現に近づけます。

グリーンコンシューマーとしての活動は、個人が日常生活で環境問題に貢献できる方法です。環境に配慮した商品やサービスを購入するだけではありません。必要なものだけを買い、長く大切につかう。ゴミは最小限に抑え、リサイクルやリユースもおこなう。個人の力は小さくても、その輪が広がれば、環境問題を解決していく大きな力になるでしょう。地球の未来のために、グリーンコンシューマーとしての活動をはじめてみませんか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。