夏のバス釣り
夏の暖かい時期の魚は活性が高く、さまざまなルアーに反応をみせるなど、1年を通してもっとも数釣りに適した時期といえます。
気温が暖かくなるにつれ、限られた体力しか持たない小さなサイズの個体などは、表層付近をスクールし活発にエサを探し求めるため、1匹釣れると立て続けに釣れてしまうことも珍しくありません。
数を釣るうえで大事なのは、場所の選択はもちろんのこと、ルアーの色やシルエットをいかにしてそのフィールドに合わせられるかというルアーの選択が重要。
色や形を変えた瞬間に入れ食いが始まるのも、サマーパターンの特徴のひとつととらえることができます。
夏の数釣りのコツ
昨今では、多くのフィールドでバスアングラーが増加していることから、たとえ釣りやすいトップシーズンといえども魚にかかるプレッシャーは相当なもの。
爆釣とはほど遠い釣果で終わってしまう日も多々あることでしょう。
しかし、水中では人間には想像もつかない「ある一定の物理的変化」が生じた時に魚の捕食スイッチが入り、入れ食い状態に陥ることも実はよくあることなのです。
気温が下がる日が狙い目!
低気圧が近づき急な天候の変化が訪れると、水中の表層付近の水温が急激に下がり魚の活性が高まります。
低気圧は、魚の浮袋にかかる圧力を下げ、個体を表層付近に浮かせる作用があると考えられており、反対に高気圧は、圧力が掛かりすぎて魚がボトム付近に沈んでしまい釣りづらくなるというわけです。
したがって、雨が降ったり風がふいたり急激な天候の変化がある時は、とくに狙い目の釣りタイミングといえるのです。
続けて2匹釣れたら最後まで釣りきる!
爆釣の兆しは、釣りの最中に突然訪れるものです。まず1匹釣れたら、同じポイントに同じルアーでコンタクトしてみて、反応がなければ次へと移動を繰り返していきます。
セカンドキャストで同じルアーにヒットしてきたら、そのポイントにはまだ多くの魚がスクールしている可能性が高いと考えてください。
このタイミングがこそが爆釣の始まりの合図なので、ルアーを変えずに永遠に釣れ続ける魚を釣りきってしまいましょう。
夏に爆釣パターンが狙えるエリア
ここでは、釣り歴40年以上の筆者が今まで夏場に訪れたフィールドでの数釣りの体験をご紹介します。
ポイントや釣り方などご自身のフィールドに当てはめるなどして、ぜひこれからトップシーズンを迎えるバス釣りの参考にしてみてください。
爆釣りエリア①水門
川バス狙いに外すことのできない水門は、良型のバスが居つく可能性の高いハニースポット。水通しもよく、適度な流れが溶存酸素量を増やして魚を定着させます。
筆者は8月の中旬頃に、とある霞ケ浦水系流入河川の水門で予想をはるかに超える何十匹というバスを立て続けに釣り続けました。
アフタースポーンの影響を受けるエリアであれば、比較的簡単に良型のバスを乱舞させることができるでしょう。
爆釣りエリア②水路
夏場の大きな河川などに流れ込む水路は、数釣りを呼び込むための1級スポットとなります。
バスは、より涼しい水温の安定した小規模河川に遡上してくるため、このような水路のさらに流れ込みのあるインレットやアウトレットなどを探して撃ちこんでいきます。
ポイントは、下水などの掃き出し口。2インチ程度の極小ワームを使えば、小型のバスがどこからともなく湧き出てきて永遠に釣れ続けることがあるのです。
爆釣りエリア③ワンド
比較的水深のあるワンドなどは、貪欲にベイトを追う活性の高いバスのたまり場となっていることがあります。
このような場所は濁りなどの水流がほとんど発生せず、ルアーを簡単に見切るナーバスな魚が多いのが特徴です。
しかし、限られた色や形のルアーにのみ反応して爆釣するといったケースもまれにあります。
筆者が出会ったケースは、パンプキン系の4インチほどのストレートワームのジグヘッドリグを使ったとき。驚くほどの入れ食い状態が1時間ほど続きました。
夏の川バス釣りにおすすめのルアー
夏のバス釣りの醍醐味は、なんといってもあのド迫力な水面を割って出てくる強烈な魚のバイトシーン。
これを抜きに夏のバス釣りは語れません。ここではもっとも爆釣パターンに近づけるルアーを厳選してご紹介します。
ガンクラフト ジョインテッドクロー
バスアングラーなら誰もがご存知のガンクラフトのジョイクロ。
デカバスキラーの異名をもつこのルアーの使い方は、トゥイッチやジャークといったアクションを織り交ぜて使うのが基本。デッドスローなアクションを心掛ければ、サイズの大小で釣り分けることも可能です。
O.S.P ハイピッチャー
スピナーベイトの王道といわれるハイピッチャーは、超タフコンディション下でも状況を打破する力のある優れたルアーのひとつ。
アピール力を重視するさいはタンデムウィロー、強烈な波動でバスを惹きつける際はコロラドブレードで、障害物へのコンタクトを意識しながら使ってみてください。
エンジン フォールクローラー
フォールクローラーは、村川勇介プロ監修の超釣れるソフトベイト。
フィールドにもよりますが1番のおすすめカラーは、グリパンもしくはAOYシュリンプカラーです。
ジグヘッドリグで使うことにより、条件さえ合えば間違いなく爆釣パターンに一歩近づけるはずです。
今シーズンはぜひ、爆釣パターンの確たる法則を見つけてはいかがでしょうか。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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