キャンプの資格ってどんなもの?
キャンプは老若男女問わず、誰もが楽しめるアウトドアレジャーです。しかし、初心者や子どものキャンプでは、アウトドアの知識が無いことや慣れない道具を使うことで、ケガをしてしまったり、事故が起きてしまうことがあります。
小学校の林間学校などでキャンプをしたり、キャンプブームにより若いキャンパーが増えている今、正しい知識や技術を持った指導者の養成は急務といえるでしょう。
キャンプインストラクター養成講習では、テントの張り方や野外炊事、道具の使い方などを学ぶだけではありません。キャンプの特性や対象、特に安全性の理解を重点的に学びます。
その他、様々なオリエンテーリングやキャンプファイヤーなど、キャンプを楽しむためのプログラムなども学んでいきます。
小中学校の教員や、キャンプ場・キャンプ用品店のスタッフなど、キャンプやアウトドアスポーツに関わる職種の方々が主に取得していますが、一般の方の受講も多いようです。
資格の種類
キャンプの資格には、日本キャンプ協会が認定するキャンプインストラクター、キャンプディレクターと、日本オートキャンプ協会が認定するオートキャンプ指導者(インストラクター)があります。
どちらの資格も、キャンプを安全に楽しく過ごすための知識と技術を身につけた指導者に与えられる民間資格です。
【日本キャンプ協会】
・キャンプインストラクター
一番ベーシックなキャンプ資格です。18歳以上のキャンプに興味のある方なら誰でも受けることができます。
講習会は、2日間+日帰り講習の計3日間。北から南まで全国各地で頻繁に行われています。
・キャンプディレクター2級
キャンプインストラクターからステップアップし、より質の高いプログラム運営ができるよう、キャンプにかかる実務的な部分を学んでいきます。
講習会は40時間の通信講座(事前レポート)と、20時間(2泊3日程度)の集合研修。
キャンプインストラクター取得後、アウトドア活動参加経験2回以上、1泊以上のキャンプ指導経験1回以上が受講条件になります。
・キャンプディレクター1級
キャンプのプロとして高みを目指す方、キャンプムーブメント推進活動を企画・運営できる指導者を目指す方向けの資格です。
1級を取得すると、キャンプインストラクター、キャンプディレクター2級の養成指導者になれます。
講習会は44時間の通信講座(事前レポート)と、36時間(2泊3日)の集合研修で行われ、キャンプディレクター2級取得後、1泊以上のキャンプ指導経験2回以上という受講条件があります。
【日本オートキャンプ協会】
・オートキャンプ指導者(インストラクター)
年に1回開催される講習会に参加し、オートキャンプを指導するために必要な知識を学びます。講義は通常2日間の日程で行われ、指導者資格認定試験に合格すればインストラクターになることができます。
講習会は誰でも参加できますが、認定試験を受験する場合はAC協会に入会が必要です。
キャンプの資格はどう活かす?
キャンプ好きな方は、「キャンプを仕事にできたらなぁ…」なんて、1度は思ったことがあるのではないでしょうか?
キャンプインストラクターやキャンプディレクターの資格が直接収入に結びつくことは多くはありませんが、キャンプ場の運営やキャンプ用品の販売店などでは重宝される資格といえるでしょう。
また、ボランティアで学校や子供会などの野外活動に携わる方にとっては、子ども達や親御さんの信頼を得ることができますよね。
キャンプの資格は、こうした非営利活動で活かされることが多いため、定年後のシニアの方の受講も多いそうです。
とにかくキャンプが大好きだから資格を取ってみたい!という方も、今一度基本を学び直し、安全性を高める良い機会になるので、チャレンジしてみるといいでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。