スノーボードのメンテナンスをするとき、板だけをお手入れしていませんか?快適なライディングのためには、ビンディングも忘れずにメンテナンスしましょう。今回は、シーズンオフに行うべき、メンテナンス方法を紹介。ビンディングの外し方も要チェックです。
お手入れ目的だけじゃない!スノーボードのビンディングを外す理由
スノーボードのビンディングを外す理由は、メンテナンスのためだけではありません。ここでは、シーズンオフの間、ビンディングを外しておくべき理由を2つ紹介しますね。
板のゆがみを防ぐ
シーズンオフ中は、板の変形を防ぐため、ビンディングを外しておきましょう。ビンディングを装着したまま保管すると、板が反る可能性があります。とくに気温が高い夏場は、締め付けたネジにより、板がゆがみやすいので注意してくださいね。
板がゆがむと、滑走中にエッジが引っかかり、スムーズに滑れません。来シーズンも快適なライディングをするために、ビンディングを外してから保管しましょう。
ネジのサビを防ぐ
スノーボードのビンディングを外すもう1つの理由は、ネジのサビを防ぐためです。ネジがサビついてしまうと、簡単には取れないですよね。ネジやネジ穴に残った水分や、汚れをしっかり取り除くのがポイントです。
また、板とビンディングの間には、汚れがたまりやすいので、念入りにお手入れしましょう。ビンディングの外し方は後述しますので、ぜひチェックしてくださいね。
スノーボードの板のメンテナンスについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
スノーボードのチューンナップ方法!必要な理由を知って自分でメンテしよう
スノーボードのビンディングを外す手順
ビンディングをメンテナンスする前に、まずは外し方を覚えてくださいね。ビンディングを外す手順は、以下の2ステップのみです。
- フットベッドを外す
- ディスクプレートを外す
簡単にできるため、ひとつずつ見ていきましょう。
①フットベッドを外す
最初にフットベッドを外し、ビンディングを固定するネジを見つけます。フットベッドとは、ビンディングのブーツを乗せるクッション部分のことです。衝撃を吸収したり、ブーツとのフィット感を調節したりする役割をもちます。
種類によっては、カバーをめくるだけのタイプもありますよ。自分のビンディングにフットベッドがあるか、チェックしてみてくださいね。
②ディスクプレートを外す
次に、ドライバーでネジを緩めて、ディスクプレートを外しましょう。ディスクプレートとは、ビンディングを板に固定する部品の名称です。左右のビンディングの距離(スタンス)や、取り付ける角度(アングル)を決める際に使う、とても重要なパーツです。
ネジを外す前に、ディスクプレートのアングルとスタンスを、記録しておくのがポイント。シーズン前のセッティングが、スムーズにできます。外したネジやディスクプレートは、紛失しないよう、まとめて袋などに入れておいてくださいね。
なお、ネジを外すためには、プラスドライバーの3番が必要です。ただし、ビンディングによっては違うサイズの工具が必要になることも。サイズ違いでいくつかのドライバーを用意しておくと、間違いありません。
VESSEL(ベッセル)「ボールグリップ差替ドライバーセット No.220W-3」
スノーボードのシーズンオフにおすすめ!ビンディングのメンテナンス方法
シーズンオフに行う、ビンディングのメンテナンス方法を、5つの手順で紹介します。お手入れに便利なアイテムもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①汚れを落とす
まず、外したビンディングを水洗いして、汚れを落としましょう。一部のゲレンデでは、雪を固めるために、硫安というスノーセメントが散布されています。ビンディングに付着すると、サビの原因になることがあるため、すみずみまで丁寧に洗ってください。洗ったあとは、しっかり乾燥させておくことが大切です。
②ネジのサビを取る
ネジも忘れずに水洗いしましょう。ネジにサビがある場合は、市販のサビ取り剤を使うと、簡単に取れますよ。キレイになったら、サビ止めスプレーをかけて保管してくださいね。
サビを放置すると、広がってしまうため注意が必要です。来シーズンもビンディングをスムーズにセッティングできるよう、サビがひどくなる前に対処しておくのがおすすめですよ。
お手入れには、以下のような防サビスプレーやサビ取り剤を活用してみてください。
KURE(呉工業)「スーパーラストガード」
エンジニア「ZC-28 ネジザウルスリキッド」
③ストラップにヒビ割れがないか確認する
ブーツを固定するストラップが傷んでいないか、確認しましょう。つま先のトゥストラップと、足首を止めるアンクルストラップの2か所です。
ストラップに割れやヒビが入っていると、滑走中に切れるリスクがあります。傷んだままにしておくと大変危険なので、早めに交換しましょう。
④ラチェットの動きをチェックする
ストラップに付いている、金具の動きもチェックしてみてください。この金具は、ブーツの締まり具合を調節するパーツで、ラチェットと呼ばれていますね。金具が逆戻りせず、きちんと噛み合っているかを確認します。
正常にラチェットの締め付けができないと、滑走中に緩んでしまうのが問題です。お手入れとあわせて、必ずチェックしてくださいね。
⑤温度変化の少ない場所で保管する
シーズンオフ中のビンディングの保管は、室内が適しています。温度変化が少なく、湿度の低い場所で保管しましょう。
屋外にある物置などに収納すると、湿気の影響でカビが発生することがあります。結露により、ネジがサビついてしまう可能性も。ビンディングは、部屋のクローゼットなど、なるべく屋内に保管してくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。