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スノボのビンディングは道具の中で軽視されがちですが、滑走時の荷重を板に正確に伝えるために非常に重要な役割を持っています。そのため、足回りの道具は特に慎重に選ぶようにしましょう。ここでは失敗しないビンディングの選び方を紹介します。
 

買い替え時期の目安

ビンディングの買い替え時期の目安は5年程度です。

メーカーが部品を保持している期間も5年だそうです。

5年を経過したビンディングはまず、ストラップが切れる可能性が高いです。

滑走時に急に切れたり、装着時に切れたりと、突然使用できない事態になることが想定されます。

せっかくスキー場に来て、突然ストラップが切れて滑れなくなってしまってはもったいないですよね。

それどころか、高速滑走時に切れてコントロールを失い、転倒して怪我をしてしまうかもしれません。自身の怪我だけでなく、他人に怪我をさせてしまっては大変です。

 

ビンディングの用語

ラチェット

ストラップを締め付けるための部品です。カチカチと左右にふることによりストラップが締め付けられる仕組みで、力のない人でもきつく締められます。

アンクルストラップ

足首周辺を締め付けるためのベルトです。

トゥーストラップ

つま先周辺を締め付けるベルトです。最近のものはつま先の先端に包み込むように装着するタイプが主流になっています。

ヒールカップ

かかと周りを支えるビンディングのベースとなる部品です。

ハイバック

足の後部、ふくらはぎ下部を支える部品で、かかと側のターンをするときに支え、補助をする役目があります。

ベースプレート

板とビンディングをつなぐ部品で、板へ荷重を伝える部分になります。

また、雪面からの衝撃を吸収する役目もあります。

 

ビンディングの種類

ビンディング

ストラップタイプ

ストラップでつま先と足首を締め付けるタイプです。ビンディングの大半はこのタイプになります。

ステップインタイプ

手での取り付け操作が不要で、踏みつけるだけで装着できるビンディングです。

装着の手間がないので非常にラクですが、かけた過重に対しての反応が早く、初級者には扱いが難しいかもしれません。

また、ブーツとセットになっているので選択の範囲が狭まります。

クイックエントリータイプ

通常のスノーブーツに互換性があり、ワンアクションで装着できるビンディングです。

簡単に装着が可能ですが、コンパクトにまとめられず収納や車載、落ち運びに不便なものがあるので頭に入れておきましょう。

ビンディング選びはブーツとの相性が大事

ビンディング

ビンディング選びでいちばん大事なのは、ブーツとの相性です。

自身のブーツを持参して合わせるようにしましょう。

確認しておくべき点は、ヒールカップの接触とベースプレートの隙間です。この隙間がないかを見ておくと失敗が少ないです。

あとはブーツを履いて装着してみて、締め付けたときに変に当たるところはないか、痛いところはないかを確認しておきましょう。

 

自身の滑走スタイルに合わせる

ご自身がどんなスノーボードを楽しみたいかによって選ぶビンディングは変わってきます。

グラウンドトリックやジブをやりたい方、技術にまだまだ自身がない方は柔らかめのストラップタイプのものを、高速滑走やジャンプ、ハーフパイプをやりたい方は硬めのものを、バックカントリーやお子様連れの方は、ステップインやクイックエントリーのものを選ぶといいでしょう。

 

サイズの目安

ビンディングのサイズは基本S、M、Lの3種類です。

下記にサイズをまとめましたので参考にしてみてください。

 

Sサイズ

Mサイズ

Lサイズ

メンズサイズ

~26cm

26~28cm 28cm~
ウイメンズサイズ ~23cm 23cm~25cm 25cm~

ただしあくまでも目安なので、ビンディングもブーツもメーカーやモデルによって差が出てきます。前述したように試装は必ずしてください。

 

バートン製のギアをお使いの方は要注意

バートン製のギアを使用している方や検討している方は注意が必要です。

バートン製の板とビンディングの取り付けは「3D」と「EST」という独自の形式をとっています。

他メーカーはすべて「4×4(フォーバイフォー)」を採用しているため、必ず確認しましょう。

相互に互換性のあるものもありますので絶対に無理というわけではありませんが、特に「EST」はバートン同士にしか取り付けできないので間違えないようにしましょう。

 

おすすめのブランド4選

①BURTON(バートン)

スノーボードの道具全般をサポートしており、多くのトップライダーを抱える信頼のあるブランドです。

前述したように足回りの道具は独自のシステムのものが多く、バートン製を検討される方は一式バートン製で揃えるつもりで考えておくのも良いでしょう。

②FLUX(フラックス)

国産のメーカーで、日本人の足に合うようなビンディング作りをコンセプトにしています。

意外と知られていませんが、フラックスはカーメイトという車のキャリアや内装グッズなどを手掛けている会社です。

③UNION(ユニオン)

「ライダーとボードを一体化させるパーフェクトなバインディング」をコンセプトに、2004年アメリカのシアトルでスタートしたスノーボードビンディング専業ブランド。

比較的歴史は浅いですが、その性能と技術でトップブランドと肩を並べるまでに成長しているおすすめのブランドです。

④FLOW(フロー)

独自のクイックエントリーシステムを有するブランドです。

ハイバックをかかと方向に倒し、足を入れて締め付ける方式で非常に簡単で楽に装着ができます。

この装着の楽さに虜となり、根強いファンがいます。

大きなデメリットとして、コンパクトに畳むことができないため持ち運びには不便です。

ルーフボックスに入らない、持ち運びには毎回外さなくてはならないなどという事態が起こるので注意が必要です。

 

ビンディングは板とブーツの力の橋渡しの役割を担う道具です。三位一体になるように相性がいいものを選ぶことが何よりも大事で失敗しない選び方でしょう。現在は各メーカー、クイックエントリーのラインナップも増えてきており、技術発展の伸びしろが大きく目が離せない道具です。これからもマメにチェックしてみましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。