BONX Gripとは
BONX Gripは、専用のイヤフォンとスマホのアプリを連動させて使用するウェアラブルトランシーバー。話しはじめるとデュアルマイクが自動的に音声のみを拾い、ハンズフリーで会話ができます。
スノーボードやスキーをはじめ、サイクリング、フィッシング、クライミング、サバイバルゲームなど、さまざまなアクティビティをよりいっそう楽しくしてくれるアイテムです。
詳しくはこちらをご覧ください。
仲間とのアクティビティが格段に楽しくなる!ウェアラブルトランシーバーBONX Gripとは?
これは釣りでもかなり使えるんじゃないかな?と思っていたら、なんと今回、BONX Gripを試させてもらえることになりました!
早速フライフィッシングに持ち出して、使い心地や性能をレポートしたいと思います!
セッティングと装着感
本当は4人で使用するはずでしたが、1人はスマホのOSが古く(iPhone4S)アプリが対応していなかったので、筆者を含め釣り仲間3人での使用です。
Android含め現行のスマホはほとんど対応していますが、対応機種はあらかじめチェックしておくと安心ですね。
前日の夜にセッティング(Bluetooth接続とトークルーム作成)を済ませていたので、フィールドでは耳にイヤフォンを付けて、アプリのトークルームをオンにするだけですぐにつながりました。
セッティングもアプリを起動させればやり方を誘導してくれるので、スムーズに設定できました。
イヤフォンはパーツの大きさ選べて、誰でもフィットするように工夫されています。筆者は外側のイヤーループはMで、耳のなかにはめるイヤーキャップはSがフィットしました。
首を振っても落ちそうな感じはまったくなく、快適な付け心地。慣れるまでは、鏡を見てしっかりはまっているか確認するといいと思います。
デバイスとタックルの準備ができたらさっそく出陣です!
釣りスタート!
まだまだ寒い3月初旬、宮城県北部の荒雄川のキャッチアンドリリース区間で、今回はフライフィッシングを楽しみます。荒雄川のニジマスをターゲットとした区間は約2.7km。
最初は同じポイントからみんなで入渓しましたが、ポイントごとに散らばって釣りをするので、常に50mくらいは離れていました。
「水多いね」「そうだね~」と、会話しながら進んで行きます。川の流れる音が気になりますがクリアな音声だけが届き、音量も申し分ありません。
そしてそれぞれのポイントで釣りに没頭していると、突然!「出た!」振り返ってみると、今、仲間がまさに魚を掛けています!
「おお!!」「やるねぇ~!」いつもなら、かなり近くに居ないと共有できなかったシーンです。近くに駆け寄ってばっちり写真を撮ることもできました。
仲間の釣果を喜びながらも、負けてられないなと気持ちがはやります。すると、別の仲間からも「おっしゃーぁぁぁあ!!!」
ほかの2人が釣ってしまうと、筆者も釣りたい気持ちが抑えられません。
しつこくひとつのポイントで粘っていると、もっと先のポイントに行った仲間から、「魚見える!こっち来なよ!」というありがたきお言葉が。
ご好意に甘えてポイントに入り、フライをキャストすると、やっと魚を掛けることができました!しかし、痛恨のバラシ…。
悔しい筆者の雄叫びも、BONXはしっかりと拾ってくれたようです。
遠隔サイトフィッシングで楽しみが広がる!
いったん川を上がり、橋の上から川を覗くと魚の姿が確認できたので、筆者が下りて上から指示してもらうことに。
まさにインカムがなければできない「遠隔サイトフィッシング」ですね。
橋のある場所ではこういったシチュエーションになることがよくあるのですが、ここでもBONXが役に立ちました。
「もうちょっと奥だね」「今、フライが魚の真上通ってる」大声を出さなくてもこまかい情報まで伝わります。
残念ながら魚がかかることはありませんでしたが、小声でも会話できるなら渓流釣りでも大活躍ですね。
ここまで6時間ほど使用し、BONX本体よりもスマホのバッテリーが先に切れてしまい、通信は終了。
友人のiPhone8だと40%くらい減っただけだったので、機種によってスマホのバッテリー使用量は変わるようです。
長時間の釣りだと予備バッテリーがあったほうが安心かもしれませんね。
釣りでBONX Gripは使える?
結論からいうと、かなり使えます!思った以上に声がクリアに聞こえて、水の音は拾わずに、声だけを届けてくれるのはすごい。
川だと近くにいても声が聞き取りづらいので、かなり重宝すると思います。
本来この川では1〜2kmくらい離れてポイントに入ることも多いので、今までは「向こうは釣れてるのかな…」という孤独な思いで黙々と釣りをしていました。
こうした川はポイント取りがかなり重要になるので、魚の反応がいいポイントをすぐに共有できるのも本当にありがたいです。
バラしてしまったにせよ、BONXで仲間が呼んでくれたおかげで筆者も魚を掛けることができたので、BONXは釣果にもいい影響を与えてくれますね。
今までは釣り場で連絡を取るときは電話でしたが、鳴っていることに気づかないことも多く、携帯を取り出したときに落下して水没させるんじゃないかという不安もありました。
ハンズフリーで、喋るだけでコミュニケーションが取れるのは本当に楽です。
なによりも、「さっき釣れたよ」じゃなく「今、釣れてる!」というリアルタイムの会話ができるのが最高に楽しい!
ただ、スマホの電波の入る場所に限られるというのは、トランシーバーに比べるとデメリット。
今回は下流のキャッチアンドリリース区間だったので問題ありませんでしたが、ハイシーズンになってくると谷深い場所での釣りが多くなるので、使えなくなる可能性もあります。
電波状況のいい湖や漁港での釣りでも活躍しそうなので、また使ってみたいと思いました。
改善してほしいところ
とても満足できる使用感でしたが、これからもっと進化し続けるであろうBONXに期待して、改善してほしいところも挙げようと思います。
まずイヤフォンですが、長時間の使用だと耳が少し痛くなること。痛くて付けていられないというほどではありませんが、偏光サングラスと干渉する部分は少し気になります。
ウインタースポーツだとアイウェアを使用するシーンも多くなるので、なにか対策をしたほうが快適です。
また、専用ブリキ缶ケースに入れて持ち運べるようになっていますが、外から見るとどれが自分のものだか分からなくなってしまい、いちいち開けて確認しなければいけませんでした。
本体の色と同様に、缶もロゴの色が変わっていたりすれば区別がしやすいですね。あとは、バッテリーがもう少し長持ちしてくれるとうれしいです。
このように少し気になるポイントはありましたが、総合的にBONX Gripはやっぱりスゴイ製品。仲間との遊びが別格に楽しくなるというのは本当でした!
本来釣りは1人で黙々と没頭するものですが、本当はみんな、釣った喜びを誰かと共有したいんですよね。
新しい釣りの楽しみ方を提供してくれるBONX Grip、全力でオススメします!
BONX Grip 1個入りパッケージ
BONX Grip 2個パッケージ
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。