キャンプ用薪ストーブの特徴について
煙突掃除の前に薪ストーブの特徴や仕組みについてわかりやすく解説します。
薪ストーブと焚き火台の違い
薪ストーブと焚き火台の違いは、薪の燃えかたにあります。焚き火台の多くは薪を直接燃やす一次燃焼のみで二次燃焼はしません。
一方で薪ストーブは、一次燃焼から燃え始めて、ストーブ内が高温になってくると二次燃焼に変わります。
二次燃焼では煙のなかに含まれるタールや煤(すす)なども燃えるため、燃焼効率が高く煙突が汚れにくいという特徴があります。
※一次燃焼と二次燃焼について
- 一次燃焼とは、薪などの木材自体が燃える現象
- 二次燃焼とは、薪などから発生する煙が燃える現象
薪ストーブの煙突が汚れる要因は?
要因①一次燃焼だけで二次燃焼していない
薪ストーブの内部が高温になってくると、一次燃焼から二次燃焼に変わり、煙のなかに含まれているタールや煤まで燃えるため、煙突が汚れにくくなります。
逆に一次燃焼だけで二次燃焼に変わらない場合は、煙に含まれるタールや煤が煙突内に付着しやすくなります。
要因②乾燥していない薪を使用している
じゅうぶんに乾ききっていない薪や針葉樹などを燃やして出た煙には多くのタールや煤が含まれています。そのため、煙突の内部にタールや煤が付着して汚れの原因になることも。
薪ストーブで燃やす薪は、よく乾いた広葉樹がおすすめです。
薪ストーブの煙突掃除をしないとどうなる?
薪ストーブの煙突掃除をおこたると
- 煙突にタールや煤が付着して燃えにくくなる
- タールや煤による煙道火災のおそれがある
上記のようになる可能性があります。具体的にどういうことなのかを解説します。
煙突にタールや煤が付着して燃えにくくなる
煙突掃除をしないままで長期間使用していると、煙突内部にタールや煤が付着して煙の通り道が狭くなり、燃えにくくなります。
また、煙が部屋に充満して煙くてたまらないという状況にもなりかねません。薪ストーブの煙突掃除は、少なくともワンシーズンに一度、できれば2カ月に一度のペースでおこなうようにしましょう。
タールや煤による煙道火災のおそれがある
タールや煤は高温になると燃える性質を持っています。煙突掃除をおこたり、煙突内部に多くのタールや煤が付着した状態で薪ストーブを焚くことは、煙突火災の要因になるので注意が必要です。
薪ストーブ煙突の掃除方法を紹介
キャンプ用薪ストーブの煙突には大きくわけて2つのタイプがあります。ひとつ目はオーソドックスな「パイプ煙突」、そしてもうひとつは薄い金属板をくるくると巻いて煙突にする「巻き煙突」です。
それぞれの掃除方法をわかりやすく紹介します。
パイプ煙突の掃除方法①ブラシで掃除
パイプ煙突の掃除は煙突専用ブラシを使用しておこないます。ワイヤーの先端にブラシを固定してくるくる回しながら煙突内部のタールや煤をそぎ落としていきます。
煙突ブラシキット 薪ストーブ掃除 煙突掃除棒
電動ドリルに接続してブラシを回転させて煙突内を掃除する「煙突ブラシキット」です。
煙突クリーナー
便利な煙突掃除パウダーです。取りづらいタール分も、ブラシで簡単に擦り落とせます。
定期的に熾き火の状態で投入してしてください。
パイプ煙突の掃除方法②焼いてこびりついたタールや煤を燃やす
ブラシでタールや煤をそぎ落とす掃除方法以外に、煙突を火であぶって内部のタールや煤を燃やす掃除方法もあります。
煙突を火にかけてタールや煤を燃やして掃除する場合は、高熱に強いステンレス・スチール製かチタン製に限られます。鉄製の煙突は高熱に弱いので、焼いておこなう掃除方法には向いていません。
巻き煙突の掃除方法:煙突に付着したタールや煤をふきとる
最近はパイプ煙突以外に、巻いて煙突にする巻き煙突も増えています。くるくると巻いてコンパクトになるため、持ち運びにとても便利です。煙突としての機能もパイプ煙突となんらそん色がありません。
また、直接タールや煤をふきとることができるので掃除しやすいというメリットもあります。巻き煙突の掃除は、撤収するときに巻いた煙突をほどいてタールや煤をふきとるだけです。
上記の「Mr SYU」さんの動画がわかりやすいので参照させていただきました。
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。