登頂後の掃除は基本的なマナー
クライミングをしていて、ほかのクライマーがゴシゴシと岩を磨いているところを見たことがある人もいると思います。
登頂後、ブラシできれいにするのは基本的なマナーです。
その理由について説明しましょう。
目的はホールドのチョークを落とすこと
ブラシでこする目的は、ホールドについてしまったチョークを落とすことです。
では、なぜ滑りどめの役割をするチョークを落とすのだろうと思う人もいるかもしれません。
チョークは、汗で滑りやすくなった指の汗を吸着することで、指汗で滑るのを防いでくれます。
そのため、ホールドにチョークがついていても、滑りどめの役割はしてくれないのです。
クライミングでは登っていくときには、どうしてもホールドにチョークがついてしまいますが、ほかのクライマーのため、そして景観を損ねないためにも使った後は、もとの状態に戻すのが基本です。
汚れがとれるとホールドの持ちやすさがアップ
クライミングのときにつかんだり足をかけるホールドは、チョークだけではなくクライミングシューズの汚れがついたり削られたりして、摩擦力がだんだん減ってきます。
クライミングではホールドをつかんで登っていくので、ザラザラとしてホールドの摩擦力があるかというのは重要です。
チョークがつきすぎて摩擦力がなくなったホールドはなかなか登れませんし、そこに汗が加わると、ヌルヌルして滑りやすくなってしまうこともあります。
ホールドをゴシゴシこすることで摩擦力がよみがえり、保持しやすくなるのです。
選ぶポイントは3つ!
1.形状やヘッドのサイズをチェック
ブラシの形状は、いろいろとあります。
歯ブラシと同じように、いくつもの小さい山があるタフト型、先端から柄の部分に向かって毛が短くなっているローリング型などです。
タフト型は、岩場などの表面に凹凸が多いところに使い、ローリング型は小さなすき間を掃除するときに便利です。
ヘッドのサイズも、コンパクト、レギュラー、ラージなどのほかに変形のものもあります。
掃除する岩肌の凹凸が少ない場合は、大き目のほうが効率的に掃除できますが、細いすき間にはヘッドが大きいと入らないので、少なくとも大小1本ずつは必要です。
2.毛質は天然毛質がおすすめ
ブラシの毛質は、天然毛筆とナイロンなどいろいろと種類があります。
天然毛筆は豚毛、馬毛などがあり、やわらかく耐久性があるため小さなすき間もきれいにこすることができるので人気です。
ナイロンも柔らかく小さな隙間にも入りやすいのですが、硬すぎると岩を削ってしまったりすることもありますので、やわらかめがおすすめです。
3.伸縮機能もあれば便利
持ち手に伸縮機能があるものもあります。
実際にクライミングに行ってみると、手を伸ばしただけでは届かないようなところにホールドがあったりすることもあります。
そんなときに、伸縮機能つきならば楽に届きますので、1本は用意しておきたいものです。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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