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知る人ぞ知る!〜秋の北アルプス・島々谷の魅力〜

知る人ぞ知る!〜秋の北アルプス・島々谷の魅力〜
9月の半ば頃から北アルプスは紅葉シーズンに入りますが、やはり多くの方のお目当ては涸沢カールの色鮮やかな山々ではないでしょうか。見頃の時期はため息が出るほどの美しさですが、北アルプスの紅葉の美しさは涸沢だけじゃありません。今回は「島々谷」の秋をご紹介しようと思います。古くから「古道」として存在する島々谷。しっとりと奥ゆかしい秋色に染まった、いにしえの道の魅力をお届けしていきます。

古くから親しまれてきた古道「島々谷ー徳本峠」

島々谷 紅葉
出典 昔の島々の写真

長野県松本市安曇、北アルプスのふもとにある島々集落。島々集落から徳本峠(とくごうとうげ)へと抜ける山道が島々谷です。

さらに徳本峠をつたって行くと上高地にたどり着きます。北アルプスの玄関口である上高地。

観光地として整備されているため道路規制があり、バスでしか行かれない場所となっていますが、実は島々谷を伝えば上高地まで歩いて抜けることができるのです。

道路が発達する以前はこの峠道を通って2日ほどかけて上高地まで行くことが一般的だったらしく、古くから人々に歩かれてきた古道でもあります。

上高地の名を世界に知らしめた、近代登山の父とも言われるウォルター・ウェストンや芥川龍之介、高村光太郎など著名な文人も島々谷を歩いては、いにしえから続く古道に想いを馳せていたようです。

 

島々谷の伝説

民族学者であり歌人であった折口信夫も島々谷を歩いていますが、島々谷の道の脇にこのような歌が刻まれた石碑が置かれています。

”をとめ子の 心さびしも清き瀬に 身はながれつつ人恋ひにけむ 釈迢空”

島々谷 紅葉

「釈迢空(しゃくちょうくう)」とは折口信夫の歌人としてのペンネームです。折口信夫が島々谷を歩いた際に村人から聞いた伝説を元に詠んだ歌です。

その伝説とは、1585年(天正13)、飛騨松倉城主の三木秀綱が当時の天下人・豊臣秀吉への反抗により落城し、秀吉の追っ手から逃げる際に秀綱と奥方は別々に逃げ、奥方は上高地から徳本峠、島々谷へと逃げたのです。

しかしついには島々部落の木こりに捕まり、命を落としてしまうという悲話です。この伝説に対して詠まれた折口信夫の歌を供養として、島々部落で石碑を建てたそうです。

また、男女の交際の場であったり、牛車などが行き交う交易路としても古くから利用されていたようです。

戦国の世を生きた歴史上の人物や、当時の人々の記憶をとどめながらも脈々と存在し続ける、いにしえの道が島々谷・徳本峠なのです。

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