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1965年に発足したNSA(日本サーフィン連盟)は、日本のサーフィン業界の発展と、サーフィンを通じた海の安全を目指してきました。2017年4月現在で、会員数は約13,000名を数え、競技大会の公認、世界大会への派遣、各種資格の審査・認定、安全と事故防止のための活動などを行っています。
 

サーフィン検定

サーフィン検定は、全国の各支部で行い、技量に合わせて5級から1級までの5段階の認定試験があります。

ショートボード、ロングボード、ボディーボードそれぞれに5段階の課題が設定されていて、規定された課題をクリアすることで合格し、次回から次のステップとなる昇級試験を受けることができます。

ジャッジはNSA公認ジャッジが行い、競技の後には課題へのアドバイスなどをしてくれますので、技術向上に役立ちます。

また、ルールやマーナーなどを周知できることから、サーファーの安全対策にも役立つ存在になっています。

参照:NSAサーフィン検定

 

公認ジャッジ

公認ジャッジにはA級~D級の4階級があり、2017年4月、現在約1300名の公認ジャッジ資格者がいます。

NSA(日本サーフィン連盟)主催の大会や、級別選手権、ジュニア・マスターズオープン、全日本選手権、 グランドチャンピオンゲームズなどで審査を行います。

満20歳以上でサーフィンまたはボディボード経験者であれば、D級から試験を受けることができます。

2017年度の試験は11月26日、仙台・東京・愛知・大阪・宮崎の5ヶ所の各会場で行われます。

参照:NSAジャッジ検定

サーフィン海上安全指導員

日本海洋レジャー安全・振興協会発行の「平成20年におけるにおけるマリンレジャーに伴う人身事故の状況」によると、サーフィン中の事故者は78人。うち死者・行方不明者は8人となっています。

技術の未熟さや、気象・海象の判断ミスなどによる事故をなくすため、サーフィンの安全確保と、その普及、発展を目的に「サーフィン海上安全指導員」の養成及び認定を行っています。

講習内容は、サーフィン海上安全指導員の業務内容、サーフィン事故の実態と対策、日本沿岸の海象・気象の他、日本赤十字社主催による救急法短期講習も行われます。

NSA公認指導員の資格を取る際には、日本海洋レジャー安全・振興協会主催の「サーフィン海上安全指導員」の講習と認定が必須科目になっています。

参照:一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会

 

日本サーフィン連盟公認指導員

NSA(日本サーフィン連盟)では、サーフィンの技術だけではなく、海のルールやマナーを適切に教えることができる公認指導員を育成、認定しています。

公認指導員になるためには、満25歳以上でプロ資格、もしくは3級以上の認定資格を持ち、指定の講習を修了しなくてはなりません。

指導員講習には、サーフィン海上安全指導員講習(一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会主催)、救急法講習(一般社団法人ウォーターリスクマネジメント協会指導)、公認指導員講習(一般社団法人日本サーフィン連盟主催)があります。

参照:NSA認定指導員

 

ISA(国際サーフィン連盟)コーチング&インストラクティングプログラム

ISA(国際サーフィン連盟)は、国際基準になる指導員プログラム「ISAコーチング&インストラクティングプログラム」を展開しています。

最新の指導方法や安全対策、コーチの法的管理責任などの実習を、日本やハワイ、オートラリアなど世界各地で講習会を行い、認定資格を発行しています。

プログラムの参加は、NSA公認指導員に認められていて、2日間にわたりISA(国際サーフィン連盟)講師による講義と実習、試験が行われます。

参照:ISAコーチング&インストラクティングプログラム

 

公認スクール及びスクール審査員

サーフィン海上安全指導員の講習を受け、NSA公認指導員になると、NSA公認スクールを開催したり、インストラクターとして指導したりすることができます。

2017年4月現在で約500名の公認指導員が、全国でスクールを開催しています。指導員は毎年講習を行い、最新の指導法と海の安全対策を伝えています。

参照:NSA公認スクール

また、公認指導員とA・B級ジャッジの両方の資格を持っている人は、スクール審査員の講習を受けることにより、スクール審査員の資格を持つことができます。

スクール審査員は、サーフィン検定のためのスクールを開催することができます。A級ジャッジ保持者は4級と5級を、B級ジャッジ保持者は5級の検定スクールを開催できます。

参照:NSAスクール審査員

サーフィンは年々競技人口も増え、東京オリンピックの正式種目にきまったこともあり、ますます人気が上がってきています。サーフィンのルールや海のマナーを初心者へきちんと伝えることが、サーファー人口の底辺の増加と競技レベルの底上げにもつながります。検定試験や指導員育成は、これからのサーフィン業界の未来を支えることになるのではないでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。