梅雨時の山歩きの魅力とは?
梅雨の時期に山歩きする魅力について、説明します。
雨後の独特の美しさを楽しめる
山に雨がふったあとは、山全体がしっとりと濡れて、緑がいっそう鮮やかになります。晴れ間に見える風景は、いつも見慣れている晴天のときの風景とは違って、澄んだ美しさがあり、自然本来の姿を楽しめます。
また、梅雨時の山歩きでは、苔も魅力のひとつです。山を歩いているとあちこちに生えていますが、とくに雨の日の苔は艶がでて、幻想的な雰囲気をかもし出します。
希少種の花が見られることも
梅雨時は、高山植物の花が咲く時期でもあります。たとえば「チョウノスケソウ」、「バイカツツジ」、「ツクモグサ」、「ウルップソウ」、「オヤマノエンドウ」などの花です。
このほかにも、たくさんの花が咲く時期なので、めずらしい種類の花も見られるかもしれません。
梅雨時の山を選ぶポイントは3つ!
梅雨時の山選びのポイントをご紹介します。
ポイント①低山を選ぶ
梅雨時は、日によっては気温がかなり低く、涼しい日もあります。そのため、標高が高くなればなるほど、気温が低くなるでしょう。また、ぬかるんだ路面を歩くのは、いつも以上に体力を消耗します。
山歩きに慣れていない人の場合は、高い山ではなく、低山を選ぶのがおすすめです。
ポイント②樹林帯が多い山を選ぶ
梅雨の時期は雨の日が続き、地盤がゆるくなる可能性があります。そのため、稜線ではなく、なるべく樹林帯が多い山を選ぶようにしてください。
また、岩場やガレ場が多いコースも滑りやすく、難易度が上がってしまいます。この時期の登山には、なるべくそういった場所が少ないコースを選びましょう。
ポイント③歩行距離が短めのコースがおすすめ
梅雨時の登山は、長くても5時間ぐらいで終わるコースがよいでしょう。急に雨になる可能性もあり、それにともなって霧などもでてくると、視界不良になり遭難するリスクもあります。
天候によっては、途中で切り上げられるコースを選びましょう。
梅雨時の登山で注意すること
この時期に登山をするときの、注意事項をあげてみました。
鉄砲水などの危険性に注意
沢を横切ったり、沢沿いを歩いたりするようなコースの場合は、鉄砲水にも注意しましょう。
降水量が多いとそのリスクは高くなります。登山に行くときは、前日の降水量などもチェックしておいてください。降水量が多かった場合は、沢などを通らないようなコースにするなど、対策を考えておくとよいでしょう。
低体温症・脱水症状に注意
雨に濡れると体温を奪われるので、低体温症になる危険があります。また、レインコートなどを着て登っていると大量に汗をかくので、適度に水分補給をしないと、脱水症になることも考えられます。
この季節の登山は、天気予報を確認し、それに応じて体温調節などにも気をつけましょう。
関東近郊の登山コースのおすすめ
関東近郊で、アクセスがしやすい登山コースをご紹介します。
御岳山(東京都青梅市)
新宿から電車で1時間半というアクセスのよさと、パワースポットの多さでも人気のコースです。
ケーブルカーに乗って、山頂近くまで行くことも可能です。約40分〜4時間と4つのコースがあるので、天気や体調などに合わせて選べるのも魅力のひとつといえます。
おすすめコース | 奥の院、鍋割山コース |
所要時間 | 約4時間 |
アクセス | 東京千葉方面から中央線快速青梅行き、または中央線立川駅乗り換え、青梅線御嶽駅下車。 |
仏頂山(茨城県笠間市)
国の天然記念物、ヒメハルゼミの発生地としても有名な、樹林帯の多い山です。長い階段を登っていきますが、よく整備されているので、雨が降っていても歩きやすいでしょう。
日光連山や筑波連山、そして大きな岩がパカーンと2つに割れたような奇岩「桃太郎石」も見られます。
おすすめコース | 高峰-奈良駄峠-仏頂山往復コース |
所要時間 | 約4時間25分 |
アクセス | 北関東自動車道 友部ICを降り、国道355号線の笠間駅方面へ20分ほどで、楞厳寺駐車場。 |
鋸山(千葉県富津市)
鋸山は、もともと採石場として栄えていた場所で、標高約329.5mの低山です。ロープウェーもあるので、天候によってコースを変えることも可能。
展望台からは、東京湾を一望でき、石切場だった名残なども見られます。
いちばんの見どころは、岩が一部突き出ていて、まさに地獄をのぞき込むような角度の「地獄のぞき」です。映える写真を撮りたい人にも、おすすめのコースといえるでしょう。
おすすめコース | 金谷川コース |
所要時間 | 約4時間 |
アクセス | 総武線、京葉線快速内房線にて、浜金谷駅、または保田駅下車。車の場合、東京湾アクアラインまたは東関東自動車道経由・富津館山道富津金谷ICを下り、鋸山方面へ。 |
ライター
Greenfield編集部
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