山岳カメラマンの給料
山岳カメラマンは、働き方や実績などによって、給料に大きな差がでてくる職業です。働き方によって大きく3つに分かれます。
- 会社員として働くカメラマン
- フリーランスとして働くカメラマン
- アシスタントとして働くカメラマン
それぞれ想定される給料額を説明します。
会社員として働く場合
経験や実績の少ない若手カメラマンの場合は、年収200~300万円程度です。ある程度、経験を積んでくると、年収500万円程度も見込めるでしょう。一般のサラリーマンと同様に、大手企業になるほど、給料や待遇がよくなる傾向があるようです。
就職先は、出版社・山岳ツアー会社・広告制作会社などが考えられます。
フリーランスとして働く場合
会社員として働いている人以上に、実力や実績、人気などによって収入に幅がでてきます。知名度が高かったり、大きな仕事を受けたりした場合、年収数千万円を超える場合も。逆に、仕事を受注できなくて、月の給料がゼロということもありえます。
仕事を得るためには、ある程度の営業力も必要でしょう。人脈を広げることも大切です。
アシスタントとして働く場合
月収でいえば、10~15万円ほどが相場です。仕事量が多かったり残業があったりして、精神的にも肉体的にもきついと感じることがあるかもしれません。
しかし、プロの山岳カメラマンのもとで働けば、技術や仕事の進め方など学ぶことは多いはずです。給料以上に得られるものが大きい場合もあるでしょう。
山岳カメラマンになる4つの方法
山岳カメラマンになるためには、4つの方法があります。どのような方法があるのかチェックしてみましょう。
➀学校に通う
一般的な方法は、カメラマンを養成する専門学校や大学の専門コースで学ぶことです。初心者でも基礎や技術を学べます。卒業後の就職でも有利になることから、多くの人がこの方法を選択する傾向があるようです。
➁カメラマンのアシスタントとして働く
前述のとおり、プロのカメラマンのもとでアシスタントとして働いて、山岳カメラマンになる方法もあります。実際の撮影現場を直接見られるので、実践的な経験を積めるのがメリットです。
ただし、登山しながら荷物運びの雑務をこなすなど、大変な場面も想定されます。一人前になるためには、ある程度の下積み期間は必要と考えましょう。
③独学する
独学で山岳カメラマンになるのは、なかなか難しい選択肢です。写真の技術だけでも習得が大変ですが、仕事の獲得なども含めて、すべて自分でこなす必要があります。プロとして食べていけるまで時間がかかるかもしれませんが、個人の実力が飛びぬけている場合は可能性があるでしょう。
④登山のツアーガイドになる
登山のツアーガイドから山岳カメラマンになるのも一つの方法です。山岳カメラマンは専門的な登山知識が必要で、山での経験も豊富でなくてはいけません。ツアーガイドでの経験を生かせるでしょう。
山岳カメラマンに向いている人
どのような仕事でも人によって向き不向きがあるように、山岳カメラマンにも適性があります。自分は山岳カメラマンに向いているのか、考えながら読み進めてみてください。
登山の技術がある
登山の技術がある人は、山岳カメラマンに向いています。絶好の撮影対象となる雪山や、人が足を踏み入れにくい場所などを撮るためには、山を攻略しなければいけないからです。
険しい山や厳しい気候でも、問題なく登山できる技術は必要。もちろん安全への知識も不可欠です。
体力がある
体力があることも山岳カメラマンになるための必要条件です。重い機材を背負いながら登山するのは、人並み以上の体力を要するでしょう。また、体力があれば速く登れて、そのぶん長い時間を撮影にあてられます。
山の状況は刻一刻と変化するので、余裕をもったスケジュール管理のためにも、十分な体力は必要です。
カメラの技術を追求できる
カメラの高い技術を備え、追求できる人は、山岳カメラマンに適しています。写真は同じ景色でも、撮る人の技術によって、まったく異なる仕上がりになるものです。撮影技術をどこまでも追求できる山岳カメラマンは、多くの人が感動する写真を撮れるようになるでしょう。
忍耐力がある
山岳カメラマンは忍耐力も必要です。長時間、撮影現場で集中力を保たなければいけません。とくに雪山は、寒く厳しい環境のなかでの仕事になるため大変です。人一倍の忍耐力が、山岳カメラマンとしての重要な要素になってきます。
山岳カメラマンの仕事内容は?
山岳カメラマンの仕事は、以下のような内容が考えられます。
- 編集者やクライアントとの打ち合わせ
- 機材のチェックなどの撮影準備
- 登山の準備
- 撮影
- 撮影した写真素材の編集
- 編集者やクライアントに完成した写真を納品
- 使用した機材のメンテナンス
ただし、前述のとおり、同じ山岳カメラマンでも、会社員・フリーランス・アシスタントなどがあります。立場によっても、仕事内容が変わってくると考えてください。
山岳カメラマンの将来性
山岳カメラマンとしての将来性は、その人のスキル次第というところがあります。山という専門分野を究めて、「この人に頼むしかない」というレベルまで、スキルを上げる必要があるでしょう。
時代が進むにつれて、カメラの性能が向上しています。その結果、アマチュアカメラマンでも、ある程度のクオリティの写真を撮れるようになってきました。
そのため、プロの山岳カメラマンは、アマチュアカメラマンとは一線を画すスキルを求められます。プロとして秀でた技術や能力を身につけられれば、継続的に仕事を受けられるでしょう。
加えて、人との出会いによる運も、将来性に関わってくることがあります。写真や登山の技術を磨くだけでなく、人脈も大切にしてください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。