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子どもに自然の楽しさを伝える。そんな仕事をしたいと思っている方もいるのではないでしょうか。子どもが育つとされるアウトドアでの遊びには、いろいろな種類があります。今回は子どもに関わるアウトドアの仕事について、5つの例を挙げて紹介しましょう。

子どもにとってアウトドアとは

子供 アウトドア 仕事

アウトドアでの遊びには、子どもを成長させる力があります。子どもは好奇心が旺盛で、興味をもったものにむかっていく、エネルギーに満ちた存在。自然はそんな子どもたちの欲求に応える、多様性と魅力にあふれています。

しかし、スマホや電子機器の発達で、子どもたちは自然のなかでの直接体験が減りました。その結果、子どもの体力や運動能力、コミュニケーション能力は低下の傾向に。

子どもは感覚や運動をともなう直接体験を通して、さまざまなことを学ぶ特性があります。幼少期の好奇心から生まれる直接体験は、子どもの力を引き出す原動力です。自然のなかで遊ぶ直接体験なら、自ずと全身を動かし、人とのコミュニケーションも活発になりますね。

今の時代、自然のなかでの体験は、子どもの成長を支える貴重な機会といえるでしょう。アウトドアは、本来子どもがもっている力を発揮するよいフィールドです。

アウトドアの仕事で子どもに関わるときに必要な5つのこと

子供 アウトドア 仕事

子どもに関わるアウトドアの仕事では、さまざまな知識や、場合によっては資格が求められます。ここでは必要な資質についてみていきましょう。

①自然が好きなこと

アウトドアの仕事に携わるなら、自然が好きで、大切に思う気持ちが必要です。また、自分が自然体験を心から楽しめることも不可欠でしょう。

②子どもが好きなこと

子どもが好きで、自然の楽しさを伝えたいという思いも大切です。子どもは予期しない行動をとる場合があり、必ずしも大人のいうことを聞いてくれるとは限りません。そのようなことも含めて、子どもと楽しく関わっていけるかもポイントです。

③体力

子どもたちの安全を守りながら野外活動をするには、体力が必要です。身体を動かすのが好きなことに加えて、自分の健康管理ができる能力も問われるでしょう。

④危機管理能力

アウトドアで一番重要なのは、安全にすごすことです。子どもは予想外の行動をとる可能性がありますが、ひとりひとりに危険がないようにしなくてはなりません。こまやかな配慮が求められます。

また、自然のリスクを理解し、ケガや病気などを防ぐための知識が必要です。状況を判断する能力や、トラブルがあった場合の対応力も求められます。

⑤コミュニケーション能力

アウトドアの仕事では、コミュニケーション能力が欠かせません。子どもはもちろん、保護者とのコミュニケーションも重要です。不特定多数の初対面の人と接する機会もあるでしょう。人と関わるのが好きで、楽しんでもらいたいというサービス精神がある方に向いていますね。

加えて、必要な情報・知識を的確に伝えるスキルも求められます。

子どもにアウトドアの楽しさを伝える仕事5選

子供 アウトドア 仕事

アウトドア・アクティビティのニーズの高まりとともに、関連する仕事も増えています。子どもに自然の楽しさを伝える仕事を紹介しましょう。

①自然体験型の施設・企業

自然体験をコンセプトにしている、企業や施設で働く選択肢があります。近年のアウトドアブームにより、自然体験ができるアクティビティや施設は増加傾向に。アドベンチャーパークや、アウトドアアクティビティツアーなど、活躍の場はさまざまです。

主な仕事は、自然体験を楽しんでもらえるようにサポートすること。また、施設やフィールドの管理、安全点検などもおこないます。

②アウトドアスポーツのインストラクター

アウトドアスポーツのインストラクターという形で、子どもに関わる仕事もあります。種目はさまざまで、たとえばクライミング・カヤック・スノーボード・シュノーケリング・サイクリングなどが挙げられますね。

インストラクターは教えるスキルが必要。子どもの能力にあわせて、ひとりひとりとじっくり関わるのが特徴です。アウトドアスポーツを通して、子どもの成長を感じたい方にはぴったりですね。

以下の記事では、子どものクライミングについて説明しています。

子どもの自立心が育つ!クライミングが子供の成長に与える影響について

③自然の家や自然体験学校

自然の家や自然体験学校で、子どもたちにアウトドアの楽しさを伝える仕事もあります。昔からある自然の家は、学校や教育現場での利用が多く、たくさんの子どもたちと関われるのが特徴です。

また、自然体験学校は地域活性化につながるとして、近年注目されています。文部科学省などの行政のあと押しもあり、自治体やNPO法人が取り組んでいますよ。自然や地域、人と深く関わりたい方に向いているでしょう。

以下の記事で、自然体験学校と地域活性化について紹介しています。

自然学校のカタチ③地域活性・再生を担う自然学校の例

④さまざまな自然系ガイド

子供 アウトドア 仕事

自然の楽しさを伝えるガイドには多種あります。共通するのは、専門知識をもって、自然のなかで人々を案内する仕事という点です。子どもだけでなく、いろいろな年齢の方も対象にガイドする場合があるでしょう。

たとえば、アウトドアガイドやネイチャーガイドがあります。ほかにもリゾートホテルのアクティビティガイドや、登山ガイドなどが挙げられますね。自分の特性や能力を生かせるフィールドを選ぶとよいでしょう。

以下の記事で、自然に関わるさまざまなガイドについて説明しているので、参考にしてみてくださいね。

【人と自然を結びつける】インタープリターってどんな仕事?資格はあるの?
自然ガイド・登山ガイド・山岳ガイドになるには〜それぞれの資格取得について

⑤自然教育に特化している園・学校

自然教育に力を入れている園や学校で、子どもたちに自然の楽しさを伝えていくのもひとつの選択肢です。

世界の国々で、自然が子どもたちに与える効果が注目されています。日本でも多くの園や学校が自然教育に力を入れていますよ。例を挙げると、一日のほとんどを自然のなかですごすような保育園や、屋外での自然教育に重点をおいた教育方針の学校などもあります。

このような場で働くときは、保育・教育の専門知識や資格は必須です。教育の要素が強くなりますが、自然の楽しさを伝えながら、子どもの成長にじっくり向きあいたい方には適している仕事といえます。

以下の記事で野外保育の実例を紹介しているので、あわせてご覧ください。

子供の生きる力を育む野外保育を体験できる!週末だけの森のようちえんが長野県・富士見町で開催

デジタル化が進んだ今の時代、子どもの自然体験を支える仕事には、大きな意味があります。さまざまな種類の仕事があり、活躍の場が広がっているのも魅力。仕事によっては体力や危機管理能力、コミュニケーション能力など、求められることも多くあります。もちろん、自然と子どもが好きなことも大前提です。自分の能力・知識に合ったフィールドで、子どもに自然の楽しさを伝える仕事を見つけてみてはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。