最初の1本のトレッキングポールに、折りたたみタイプをおすすめ
登山中にバランスを保ち、体への負担を軽減してくれるトレッキングポールは、快適に登山を楽しむためには欠かせない存在です。
数あるトレッキングポールの中でも特におすすめは、折りたたみができるトレッキングポール。
なぜ、トレッキングポールは折りたたみが良いのか?その理由を解説していきます。
コンパクトに収納できる
折りたたみタイプのトレッキングポールをおすすめする理由の1つ目は、コンパクトに収納できることが挙げられます。
ほとんどの折りたたみのトレッキングポールは、収納時の長さが40㎝前後ととてもコンパクト。
リュックへの収納はもちろん、自宅で収納する際にも小さく折りたためて場所をとらずに便利です。
さらに、登山中に万が一鎖場や岩場などが現れた際も、一旦たたんで収納すれば両手も開いて鎖場や岩場をクリアしやすくなります。
折りたたみのトレッキングポールの最大のメリットともいえるでしょう。
軽くて持ち運びに便利
折りたたみのトレッキングポールは、その軽さにも特徴があります。
ほとんどのメーカーは、アルミやカーボンといった強度のある軽量の素材を採用。
小さく折りたため、軽量でもあるので、ただでさえ荷物の多い登山の際も負担になりません。
メーカーにもよりますが1本の重さが300g弱のものがほとんどで、中には210gという超軽量の商品も。
りんご1つの重さが300gくらいなので、それよりも軽いものがほとんどということですね。
購入する際には重さも確かめて、普段の登山の荷物にどれくらいまで重量が増やせるか確認することが重要です。
体格に合わせて長さを調節できる
トレッキングポールは、身長によって最適な長さが違います。
また、のぼり道と下り道、平坦な道やでこぼこした道など、足元の道の形状によって長さを使い分けることでも効果を発揮します。
折りたたみのトレッキングポールの中でも、テレスコーピング式を選べば長さの微調整が可能です。
登山の開始から最後までシーンによって長さを微調節して、一日中快適に登山を楽しむことが出来るのでトレッキングポールは折りたたみ式がおすすめです。
折りたたみトレッキングポールを選ぶ際のポイント
それでは、実際にどのようなトレッキングポールを選べば失敗がないのでしょうか。
折りたたみのトレッキングポールを選ぶ際に、押さえるべき重要ポイントは3点。
それぞれの特徴を解説しますので、自分にぴったりのトレッキングポールを見つける参考にしてみてください。
選び方のポイント①握りやすいグリップの形状【I型・T型】
折りたたみのトレッキングポールを選ぶ際、グリップの形状はとても重要です。
主に、I型とT型の2つの形状に分類されます。どちらの形状を選ぶかは、握ってみたときに、どれだけ握りやすくフィットするかが重要。
I型のグリップ
ストレートな形状のグリップで、このタイプは2本1組で使用します。
握りやすく、悪路でも体を支えやすいのが特徴。
スキーのストックと同じ形状なので、握り方にはなじみのある人も多いのではないでしょうか。
T型のグリップ
グリップを上から握るので、ポールに体重がかけやすくなっています。
そのため、体を支えやすいので疲労を軽減できます。
慣れるまで握りにくいといったデメリットもありますが、とても頼りになるのがこのT型のグリップ。
購入の際には、自分の手の大きさや握力等にフィットするかをきちんと確かめて、握り心地のよいグリップのものを選ぶのがおすすめです。
選び方のポイント②収納する際の形状【折りたたみタイプ・テレスコーピングタイプ】
ひと言で折りたたみのトレッキングポールといっても、収納の際の形状もいくつか形があります。
折りたたみ式やテレスコーピング式が一般的な形といえます。
テレスコーピングタイプ
使う際に長さの微調整が可能なこの形のものは、昔から多くの登山者に愛用されています。
収納する際にあまり短くならないというデメリットもありますが、非常に使いやすく種類も豊富です。
折りたたみタイプ
さらにコンパクトに収納したい方には、このタイプのトレッキングポールをどうぞ。
使用時の3分の1程度の長さにまで折りたためるので、とにかく荷物をコンパクトにまとめたいという方にもってこいです。
選び方のポイント③素材による重さの違い【カーボンファイバー・アルミニウム】
折りたたみできるトレッキングポールは、とても軽量であることも魅力の1つ。
メーカーやモデルによりますが、一般的にトレッキングポールはアルミニウムやカーボンファイバーといった軽くて強度のある素材が使用されています。
体を支えるという用途も兼ねているので、丈夫であることも重要なんです。
アルミニウム素材もカーボン素材もそれぞれに特徴がありますが、基本的にはカーボンファイバー素材のものの方がより軽量です。
少々重さはありますが、コスパでいうとアルミニウム製のほうが安価で、たとえ少し曲がってしまっても曲がった部分のみ修理をすれば元通り使えるというメリットも。
トレッキングポールにかける予算や、使用の頻度などで素材を選んでみてはいかがでしょうか。
合わせて用意したい付属品
トレッキングポールを選ぶ際の番外編として、ぜひ用意しておきたい付属品をご紹介します。
それはトレッキングポールの先端につける、「先ゴム」といわれるラバーキャップ。
たとえば、岩などを突いてしまった際にはゴムが衝撃を吸収してくれます。
手首や肘への衝撃が抑えられて、けがの予防にもつながります。
さらに、きれいに整備された木道などを傷つけてしまう心配がありません。
ぬかるみや雪道でははずさないといけませんが、トレッキングポールを購入する際にぜひ合わせて準備をしてみてくださいね。
折りたたみトレッキングポールのおすすめ商品
登山やトレッキングをより快適に楽しむために、持っておくと便利な折りたたみのトレッキングポール。
最初の1本として特におすすめのトレッキングポール をご紹介しますので、ぜひ参考にしてお気に入りの1本を見つけてみてください。
【LEKI】SPD2サーモライト
「スピード2ロックシステム」を採用したモデルで、軽量で高い固定力のある1本。
グリップもI型とT型の良いとこどりした形状になっていて、握りやすく衝撃吸収性にも優れたおすすめのトレッキングポール です。
【SINANO】トレッキングポール Fast-130 カーボンW
上部には超軽量のアルミニウム素材、中間部と下部にカーボンファイバー素材が使われていて、重さがとても軽いのが特徴。
レバーはロック式で、軽い力でも簡単に長さを調整できます。
収納時の長さは、60cmと大変コンパクトです。
【Black Diamond】ディスタンスカーボンFLZ
折りたたみ式で収納時の長さは37cmと、とても小さく折りたためます。
カーボンファイバー素材が使われ、2本の総重量がたったの352gという超軽量モデル。
軽いながらも安定感抜群で、頼れる1本です。
【Hiker Hunger】トレッキングポール ハイブリッドカーボン
ハイブリッドカーボン仕様で、上部は硬めで中間部と下部は横方向に折れにくい構造のため、どんなにでこぼこの悪路でもこのポールがあれば安心して歩行できます。
グリップはコルク素材で、見た目もおしゃれながら汗をかいても滑りにくく、とても握りやすいので最初の1本には特におすすめ。
【mont-bell】2wayグリップ アンチショック
グリップの形状がI型とT型の2Wayなので、どちらを購入するか迷っている人にはぴったりです。
素材は、珍しいジュラルミン製なのでとても頑丈に作られています。
【Karrimor(カリマー)】アルミトレッキングポール
イギリスの老舗アウトドアブランドが販売する、頼れる1本。
ロック式になっていてワンタッチで伸縮できるので、グローブをつけたままでも簡単に操作できます。
デザイン製も高く、人気のある商品です。
【MECHHRE】トレッキングポール
コスパが良く、軽くて丈夫で使いやすい、おすすめの1本。
グリップはコルク製で握りやすく、通気性抜群なので快適です。
さらに、収納時の長さは34cmととてもコンパクトになり、リュックの中にすっぽり収められます。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。