子どもにアウトドア帽子がおすすめの理由とは?
日焼け防止・熱中症対策
アウトドアアクティビティでは強い日差しが大敵で、アウトドアを楽しむ上での日焼け防止対策は必須です。日焼けは大人にとってはシミやシワなどの原因として避けられていますが、子どもにとっても注意が必要。というのも、子どもの肌は弱く、刺激に敏感だからです。子どもも日焼けの防止を積極的に行いましょう。
日焼け防止は体温調節の観点からも有効な手段のひとつです。日差しが直接届かないと、それだけで温度を下げることができます。とくに帽子を着用しないでいると、頭に直接日差しが当たるようになり、体感温度は上昇します。そのため熱中症対策という観点からも日差しを防ぐ必要があります。
日焼け対策を怠ると、熱中症や日焼けによって起こるさまざまなダメージで、せっかくのアウトドアを楽しむことができません。そのため、しっかりと帽子を着用して、日焼けや熱中症を防ぎ、アウトドアを思う存分楽しみましょう。
日焼けと熱中症を防ぐ上では、帽子のつばの広さが重要です。つばが広いものは大きな影をつくり、顔や首への日差しの影響を減らせます。日差しの影響を減らすことで、熱中症対策の効果が期待できます。
撥水加工が施されたものなら、子どもが水辺で遊ぶのにぴったり。キャンプではもちろん、川遊びや磯遊びでも役立ちます。
折り畳み機能がある帽子は、軽量で持ち運びに便利。折り畳めない帽子よりも広げたときのシルエットがきれいに保てます。ジャケットやパンツのポケットにコンパクトに収まるので、変わりやすい天候にもサッと対応できますよ。
最新のトレンドにマッチした帽子、クラシックな帽子など、さまざまなデザインの帽子が販売されています。アウトドアファッションの視点からは、差し色の役割としても有効なアイテム。釣りやバーベキューなどさまざまな用途や気分にあわせて、快適さに加えファッションのポイントとして帽子を取り入れてみましょう。
アウトドア時の風に飛ばされない工夫
アウトドアは、屋外で活動するという性質上、どうしても天候に左右されます。突然雨が降ったり、急激に気温が下がったりすることがあります。アウトドアアクティビティを行ううえで、自然環境を考慮して行動する必要があります。
そのひとつが風。風は人間が予期しないタイミングで吹き、さまざまなものを飛ばしてしまいます。帽子も例外ではなく、特に頭にフィットしていないサイズの帽子は、弱い風でも簡単に吹き飛んでしまいます。帽子を選ぶときは風に飛ばされない工夫が施されているものを選ぶようにしましょう。
アウトドアアクティビティ用につくられた帽子にはあご紐がついているものが多く、風が吹いたとしてもあご紐が抑えるので、飛ばされることなくアウトドアを楽しめます。あご紐は帽子が不要なタイミングでも役立ちます。帽子のつばが視界を遮って邪魔なときには、あご紐を着用したまま帽子を脱いでおけます。
紐がついていることで帽子を手に持つ必要がなく、バッグやウェアに吊り下げておくにも便利。携帯性がアップします。あご紐が取り外し可能なモデルをチョイスすれば、不要な時は取り外せばOK。
おしゃれに、スマートに使いたいときはあご紐を外して、アクティブにアウトドアアクティビティをしたいときあご紐を着用してと、シーンにあわせて使い分けできますよ。
サイズ調整が簡単にできる
アウトドアでは、突発的な風への対策として、あご紐のほかに、サイズの調整がポイントです。自分の頭にピッタリとしたサイズの帽子を選択することで、多少の風でも吹き飛ばされません。また、アクティブに動きたいときに集中するためにも、自分の頭にあったサイズの帽子を選択することが重要です。
自分の頭のサイズのあった帽子といっても、どのくらいのサイズなのかイメージがわかなかったり、具体的な数字を把握していないという人もいるかもしれません。そんな人には、サイズ調整が簡単にできるタイプの帽子がおすすめです。
アウトドア用の帽子にはサイズ調整ができるアジャスターがついているものがあり、自分の頭のサイズにあわせて、フィット感を調整して帽子を着用できます。
子どもはすぐに成長して、頭のサイズが変わるもの。そのたびに新しい帽子を用意するとなると、手間やコストがかかります。サイズ調整できる帽子なら、子どもの成長にあわせてサイズ調整を行えます。ひとつの帽子で、ある程度の子どもの成長に対応でき、いつでもジャストサイズの帽子を着用できますよ。
成長期の子どもにはどうしても、大きめのものを選びがちですが、アジャスターでフィットさせることのできる帽子を用意することで、かぶっているうちにずれてしまうのを防げます。視界が遮られたり、ぶかぶかで違和感があったりで帽子を敬遠しがちな子どもに重宝するでしょう。
通気性・速乾性など機能面が優れている
暑い時期こそきちんと帽子をかぶっていてほしいところですが、子どもは暑がって嫌がることがあります。そのような子どもには通気性が優れているタイプの帽子がおすすめです。
炎天下でのアウトドアにおいては、子どもが心地よく、楽しく過ごせるようにする工夫が大切です。とくに頭部は髪で蒸れたり、顔に髪がついたりして快適性を保つのが難しいところ。帽子を選ぶ際にはベンチレーション機能を備えた帽子を選びましょう。
ベンチレーション機能は、通気性をアップして蒸れを防止して快適さをキープするもの。ベンチレーションつきの帽子なら、空気の通りがよいので、かぶったままでも頭部を涼しく保てます。
メッシュ素材の帽子は通気性という観点ではベンチレーションと同じくらい優れています。防寒には向きませんが、暑い時期の屋外では、メッシュ素材の帽子は要チェックです。ベンチレーション機能やメッシュ素材は帽子のなかでの空気の循環を促し、長時間の使用でも快適さを保ちます。
速乾性や透湿性に優れた素材は汗をすぐに吸収して乾燥させるので、べたつきを軽減し、運動や外遊びに夢中な子どもがかぶりやすく、アクティブに過ごせます。
ゴアテックスや防水ナイロンなどの高機能素材の帽子は、通気性・速乾性において非常に優れています。これらは蒸れを防ぎながら水を弾き、雨に濡れたりアクティブな運動で汗をかいたりしたとき、帽子のなかが不快な状態になりにくい素材。快適に着用できることで子どもが帽子の着用を嫌がることも減るでしょう。
おしゃれなデザイン
おしゃれなデザインやカラーでファッションの主役になるアウトドア帽子が数多く販売されています。トレンドのデザイン、シンプルなもの、あるいはレトロなデザインのものなど、ユーザーのニーズにマッチするさまざまな帽子があります。
アウトドア用の帽子だからといってアウトドアシーンに限らず、日常生活でのおしゃれとしても活用できるでしょう。通学やショッピング、公園に出かけたり犬の散歩をしたりと、日常的な紫外線対策にどんどん使いましょう。
子どもにとっては、大人のおしゃれ要素とはひと味違う、ワクワク感も重視したいところ。カラフルで魅力的なキャラクターがついている帽子は、子どもにとっては帽子を着用する理由になります。また、話題になっている流行のキャラクターが施された帽子は、子どもどうしのコニュニケーションのきっかけにもなるかもしれません。
ファミリー・親子でのリンクコーデの手段としての帽子も楽しいもの。さまざまなスタイルや機能を備えたアウトドア帽子は、メンズ・レディース・子供用と、幅広いサイズで展開されているものも多く、親子でお揃いにできるアイテム。リンクコーデにぴったりなアウトドア帽子をチェックしてみてくださいね。
子どもに最適なアウトドア帽子の種類や選び方を紹介
素材で選ぶ
コットン
コットン素材の帽子は肌触りがよく、子どもにぴったり。天然素材のコットンは長く使用していくうちに風合いがやさしくなっていきます。デリケートな子どもだけでなく、肌ざわりを重視したい大人にもおすすめの素材です。
コットンは、吸湿性においても非常に優れています。アウトドア活動は、建物や空調などでカバーされていない環境で行うもの。天候によって、とくに子どもはいつも以上に動き回って大量の汗をかくことがあります。帽子をかぶったままで汗をかくと帽子と頭の間に湿気がたまって不快になり、帽子をとってしまいがちです。
吸湿性に優れたコットンは、子どもが長時間帽子を着用するのに適した素材です。活動中にかいた汗を効率的に吸収し、帽子のなかの不快感を軽減します。
コットン製の帽子は耐久性に優れ、アウトドアでの酷使にも対応できます。ときに子どもは大人の想定以上にアクティブに活動しますが、コットンは丈夫なので、長期間にわたって愛用できるでしょう。
さらに、コットンは環境に配慮しているという点にも注目したい素材です。コットンは再生可能な天然資源から作られており、環境に優しいとされています。自然の中で活動するアウトドア愛好者として、環境のことを考慮したアイテムを選びたいと意識している人にぴったりです。
ポリエステル
ポリエステルは軽さが特長で、違和感で帽子をすぐ取ってしまう子どもにおすすめの素材です。また、シワになりにくいため、コンパクトに畳んで持ち運びに便利です。アウトドアの場面での使い勝手がよく、直射日光や冷たい風を避けられる優れた素材といえるでしょう。
ポリエステルの帽子は耐久性と速乾性という面においても優れています。急な雨や汗などに濡れたとしても、ポリエステルは比較的はやく乾きます。濡れたままの帽子は重くなって不快で、とくに子どもはすぐに帽子をとってしまいます。そういった子どもも快適に着用できるのがポリエステルです。
ポリエステルは洗濯が可能で、日常的な手入れが簡単です。繰り返し洗濯しても、色褪せしにくく、購入時の綺麗な色合いを保ちやすくできています。また、型崩れもしにくく、頭にフィットしにくくなるような心配もありません。防水・防風機能があり、アウトドア向きといえます。
ポリエステル素材はデザインの柔軟性が高いのも魅力。さまざまな形状やスタイルやカラーに対応し、メンズ・レディース・キッズと区別なく、バリエーション豊富な商品展開がされています。
パステルカラーや鮮やかなプリントといったデザインもポリエステル商品に多く、アウトドアアクセサリーとして、またデイリーユースのファッションアイテムとして活用できます。
ゴアテックス
ゴアテックス製の帽子は全天候向きのアウトドアアイテムです。アウトドアウェアやアクセサリーによく使われているゴアテックス素材の最大の魅力は、防水・透湿性に優れているところ。急な雨に降られても、なかまで侵入せず、頭部が濡れるのを防ぎます。また、帽子内の湿気を外に逃して帽子内を快適にキープします。
ゴアテックス素材は、高い耐久性を備えたつくりになっています。アウトドアアクティビティでは、摩擦によるダメージが蓄積していきますが、ゴアテックス製品はそのようなダメージに対応できるよう考慮されているアイテムが多くあります。
洗濯によるダメージにも耐えるとされ、汚れてしまったときは、専用洗剤を使って家庭で洗濯できます。
形状で選ぶ
サファリハット
サファリハットは日よけのためのつば部分が長く、紫外線から肌を守る機能が高い帽子です。広いつばは顔だけでなく、首元まで紫外線から防ぐことができます。
特に日差しが強い季節は、頭だけでなく、首元もあつくなることがしばしばあります。つばの大きなサファリハットを着用することで、広い範囲を紫外線から守り、快適にアウトドアを楽しむことができます。
アウトドアブームが起きてからは、大人も子どももサファリハットを着用している人が多く、その人気がうかがえます。ファッション的にも注目されており、さまざまなデザインやカラーが展開されています。
カジュアルなもの、ストリートスタイルのもの、ポップなものなど、子どもの好みにあわせた帽子を選択できる商品展開の豊富さが魅力で、幅広いスタイルに対応できます。また、UVカット加工やあご紐がついたものなどが多く、アウトドアにぴったりの帽子といえます。
サファリハットは折りたたみ機能がついているものが多くあります。折りたたみ機能があることで、持ち運びや保管が容易です。サファリハットはつばが広いぶん、視界が確保しにくくなる一面も。そのため、必要のないタイミングでは、バックやポケットに小さくして入れておき、必要なタイミングにパッと取り出せます。
バケットハット
バケットハットは、バケツを逆さまにしたような形からそのように呼ばれています。バケットハットとサファリハットはよく似ていますが、ツバが下向きについていて短い点が特徴です。バケットハットは非常にコンパクトで、アウトドアシーンだけでなく、日常使いにも適しています。
コットンなどの柔らかい生地を使った帽子が多く、さっと着脱しやすいというメリットがあります。柔らかい素材に加え、小さめのつばでできているため非常に軽く、長時間の着用でも頭に負担をかけにくいのもポイント。着用感が少ないことから、帽子に違和感を感じやすい子どもも身に着けやすいでしょう。
サイズ・フィット感で選ぶ
子ども向けのアウトドア帽子を選ぶ上では、サイズとフィット感をチェックすることが最も重要なポイント。適切なフィット感は、帽子が風に飛ばされたり、子どもが無意識に帽子をとったりするのを防ぎます。アウトドアは自然環境にさらされることになるので、しっかりフィットした帽子を着用することが、日焼けや熱中症を防ぐうえで大切なことです。
また、帽子をピッタリとフィットさせることは、紫外線保護の面でも非常に重要です。ピッタリとした帽子を着用することで、帽子の本来の紫外線からの保護機能を最大限に引き出すことができます。紫外線から顔や髪を守り、快適なアウトドアライフを送ることができます。
子どもの成長にあわせて常にぴったりサイズの帽子を用意しておくのはたいへんなこと。そこで便利なのが、アジャスター付きの帽子です。アジャスター付きの帽子は、子どもの成長にあわせて微調整が可能で、ひとつの帽子を、子どもの成長にあわせて、長い間使用することができます。
アジャスター機能は大人にとっても便利なもの。髪型にあわせて、帽子のサイズを変更できます。ストレートかウェーブかでも帽子のサイズは微妙に変化するもの。ローポニーや編み込みなど、まとめ髪も位置によってはサイズ調整したくなります。アウトドアファッションにこだわる人にぜひ活用してほしい機能です。
ほかにもサイズやフィット感を調整する方法はいくつかあります。たとえば帽子内側にバンドやパットがついた帽子です。バンドやパットがついた帽子は、頭の小さな凹凸にあわせて、形状を作り出すことができ、ピッタリとしたフィット感を演出することができます。
デザイン・カラーで選ぶ
帽子のデザインやカラーは、使用する子ども自身が気に入ったものを選ぶことが大切です。大人がよかれと選んだ帽子でも、子どもが気に入らないと積極的にかぶろうとは思わないでしょう。
ポップなカラーやキャラクターが施された帽子は、敬遠する大人もいるかもしれませんが、使う本人が気に入るのがいちばん。子どもが自らかぶりたくなるような帽子を選ぶようにしましょう。
カラフルな帽子は、子どもにとって楽しいものだけではなく、何かあったときに子どもを見つけやすいという点で、親にとっても便利です。カラフルな帽子、とくに自然界に少ないカラーの帽子は遠くにいても見つけやすいでしょう。
人が多い場所や広い自然のなかで、子どもは自由に動きまわります。活発な子どもが視界から外れてしまわないように、カラフルな帽子、目立つ色の帽子を子どもに着用させましょう。
手持ちの服にあわせやすいかどうかも考慮したいところですが、デザインのよいアウトドアハットは意外とどのような服ともあわせやすいものです。季節や天候、そしてそのときの気分も大切に、ぴったりの帽子をチョイスしてくださいね。
おすすめの子ども向けアウトドア帽子
サファリハット
【ザノースフェイス】ホライズンハット
アウトドア向けの機能が詰め込まれたサファリハットです。環境に配慮したリサイクル素材を使用していて、撥水性に優れています。
頭囲はぐるりとベンチレーションで通気性を確保しており、暑い時期でも蒸れることなく快適に過ごせます。おしゃれなカラーリングも魅力的です。
【チャムス】フェスハット
カラーによって柄が異なるチロリアンテープが目をひくおしゃれなフェスハットです。帽子外側にはコインポケットがついていて、デザイン性が高くおしゃれキッズにおすすめ。
内部はメッシュ素材で通気性がよく、かぶり心地も快適なのでアウトドアにぴったりです。
【ナコタ】2WAYアクティビティハット
普段使いからアウトドアまで幅広く使えるカラーリングが可愛いアクティビティハット。長めのつばが日よけになり、ワイヤーが入っているので自分好みのシルエットにできます。
また、サイドのボタンをするとテンガロンハットにも早変わりするので2wayで楽しめます。キッズ・フリーサイズがあるので家族でお揃いコーデもおすすめ。
内部はメッシュ素材になっているので汗をかく時期でも活躍しそうです。
【コネクタイル】キッズサファリハット
シンプルなデザインで、通気性が抜群のサファリハットです。軽くてかぶり心地がよく、持ち運びに便利です。
つばの広さが6.5cmと広いので、強い日差しから顔や首を守ってくれます。紫外線カット素材なので日差しの強いレジャーでも使うことができます。
バケットハット
【コロンビア】プライスストリーム ユース バケット
ジャガードテーブがかわいいバケットハット。汗止め部分には吸汗速乾素材が使われているので、快適なかぶり心地が子どもにうれしいですね。
紫外線をブロックする素材と、首回りが焼けにくいデザインで、夏にぴったりです。
【Ami&Li tots】バケットハット
品のあるカラーとシンプルなデザインがどのような服にもあわせやすいバケットハットです。
透湿性のあるポリエステル100%素材でとても軽く、通気性もよいので暑い時期に子どもが帽子をかぶってくれないとお困りのママパパに是非おすすめです。
安全バックル付きの柔らかいあご紐がついているので強風でも飛ばされる心配がありません。
【コールマン】バケットハット キッズ
カラフルでかわいらしいバケットハットです。風に飛ばされにくくする顎ひもは、一定以上の力がかかると外れる安全のために工夫された設計。
帽子を主役にしたり、同ブランドのリュックとリンクさせたりと、コーディネートを楽しめそうですね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。