冬はエギングのオフシーズン?
冬はエギングのオフシーズン。そんな風に思っている方も多いかもしれません。でも「冬だからアオリイカは釣れない」これは大きな勘違いです。
沖縄などの暖かい地方はもちろんですが、九州や四国、本州でも真冬にキロオーバーのアオリイカが釣れることは珍しくありません。
その理由は「海中は意外と暖かい」から。一般的に大型に成長したアオリイカは、冬になって海水温が下がると沖の深場に落ちていくといわれています。
でもこれは「冬になると」ではなく正しくは「海水温が下がると」ということ。つまり、冬でも海水温が高ければ、アオリイカは沖に行かずに岸近くにいるためエギングを十分楽しめます。
冬になると気温が下がり風が強くなって、エギングしにくい環境になりますので、体感的に釣れないと感じるのも当然かもしれませんが、実際には冬でもアオリイカを釣ることができるのです。
暖かい海を狙おう!ポイントは黒潮
とはいえ、冬でも暖かい海なんて、どこにあるの?そう思われるかもしれません。
冬に暖かい海、それは黒潮の海です。
日本の近海には赤道付近から、フィリピン、台湾近海を抜けて流れてくる海流があり、この海流を黒潮と呼んでいます。この黒潮では、なんと真冬でも20度近い海水温がキープされています。
本州でいえば、静岡県や和歌山県など。黒潮の影響で真冬でも20度以上の海水温を保っている日も珍しくありません。
こういったエリアにあって、潮通しがよく深場が隣接した磯や堤防などは1級ポイントと考えて良いでしょう。
ただし、黒潮の流れる場所や海水温は毎年状況が変わります。SNSなども活用しつつ最新の状況を確認しましょう。
高温の海域を知る方法
でも、どこを黒潮が流れていて、どこの海水温が高いのかなんて普通はわかりませんよね?じつはかんたんに知る方法がありますのでご紹介しておきます。
それは各県の水産試験場のHP。ここで最新の海水温が公開されていますので、誰でもかんたんに黒潮の状況、海水温の状況を確認できます。
各地の水産試験場へのリンクは「国立研究開発法人 水産研究・教育機構」にまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。
冬のアオリイカの釣り方
さて、アオリイカがいる事がわかったら、あとは釣るだけ!ただし、冬のエギングでは少し気をつけないといけない点がいくつかあります。
一番注意してほしいのはエギのアクション、誘いの入れ方です。
暖かい黒潮とはいえ海水温は下がっているのでアオリイカの活性は落ちています。つまりアオリイカの動きが遅いということです。
その対策として「あまりエギを動かさずゆっくりと誘う」「しっかり底をとってボトムを探る」といった点が大切になってきます。
もしくは、エギの移動距離を抑えるようなしゃくり方をしたうえで、アオリイカがエギを抱くためのステイを長くいれる方法もあります。
動きの遅いアオリイカに、エギを押さえつける「間」を与える事をイメージしながらアクションを付けることがポイントになります。
冬の釣りは強風も天敵
冬は風が強かったり、波が高かったりとなかなかエギングには厳しい条件です。ここでは、冬のエギングに欠かせない強風対策をご紹介します。
釣り場の選び方
少しでも釣りやすくするために、まずは風裏になりそうエリアを選びましょう。スマホの地図アプリなどを参考にするとわかりやすいと思います。
また、できるだけ足場の低い場所だと風の影響を受けにくくなります。例えば大きな漁港で堤防の陰に隠れることができる場所や磯の岩の影などです。
さらに、キャストする方向も重要です。体の横から強い風をうけるとほとんど釣りになりませんので、向かい風か追い風になる方向へキャストしていきましょう。
キャスト時の工夫
どうしても風を避けられない場合には、影響を最小限に抑えるためにしゃがんでキャストしたり、キャストの軌道をできるだけ低く直線的なものにしましょう。
キャスト後ラインが風に流されてしまう場合には、ラインを海面につけて風に流されにくくする方法もあるので、こちらも試してみてください。
風に強いおすすめアイテム
ここでは風に強い、冬のエギングに便利なアイテムをご紹介します。
DUEL(デュエル) エギ イージーQ キャスト
アクションを抑えてもエギに付いた「足」がパタパタ動きしっかりと誘ってくれるのが、DUELから発売されている「エギ イージーQ キャスト」。
低活性時にアクションを抑えても、足の動きでアピールできるので他のエギに反応がない時に試して欲しいエギです。
ダイワ(DAIWA) エギ エメラルダス ステイRV ルアー
強風時におすすめなのが重さもあり、エギをしっかりと感じられるこちらの商品。通常は重いと沈むのが早いのですが、こちらの商品は重いのにゆっくりと沈むので、長い時間アピールする事ができます。
DUEL(デュエル) PEライン
横風の状態でラインが風に流されて釣りにくければ、ラインを細くするのも効果的です。秋の数釣りシーズンと共用でも良いですが、0.6号くらいでお試しください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。