八ヶ岳の山小屋
八ヶ岳は夏沢峠を境に南八ヶ岳・北八ヶ岳と分けて呼ばれることもあり、それぞれ特徴的な自然を包含しています。
南八ヶ岳は赤岳や硫黄岳などの標高2,500mを超える険しい山が連なり、切り立った岩壁など雄々しい姿が特徴的です。
一方北八ヶ岳は、穏やかな峰を持ち、山の中を歩くとその苔むす神秘的な自然に圧倒されるでしょう。
八ヶ岳は水が豊富な山のため、全体的にお風呂がある山小屋が多いです。
また、ひと部屋を女性専用更衣室として用意していたり、全室個室の山小屋があったりなど、他の地域の山小屋より先進的な印象があります。
今回は、初心者でも利用しやすい八ヶ岳の山小屋を紹介していきます。
オーレン小屋
オーレン小屋は標高2,330mに建つ個室あり・お風呂ありの山小屋です。
初めての山小屋として、オーレン小屋の個室に宿泊してみてはいかがでしょうか。
登山口の「桜平」からは約80分の距離。
オーレン小屋を拠点として、1日目は硫黄岳・赤岳周辺、2日目は天狗岳など八ヶ岳の主山脈への登山を楽しむことができます。
山小屋にある槍展望露天風呂は清潔に保たれていて、登山後に入ると体の隅々まで温まり、本当に気持ちがいいですよ。
山小屋周辺でのカモシカ目撃情報も多く、運が良ければ森の仲間に出会えるかもしれませんね。
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渋御殿湯
渋御殿湯は、渋の湯バス停の前、天狗岳登山口に位置する場所にあります。
こちらの自慢は温泉で、武田信玄が傷病兵を治療した名湯として知られています。
天狗岳登山などの後に宿泊して、名湯で汗を流してみるのもいいですよね。
バス停から近いので、登山はせずに湯に浸かりにくるだけの人もいるとか。
深い自然に囲まれた歴史のある山小屋で、ゆっくりとした時間を過ごせそうです。
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赤岳天望荘
標高2,722mの赤岳の稜線上に建つ赤岳天望荘。
標高が高い場所でもお風呂が入れるのが、嬉しいところ。
八ヶ岳に行くなら、最高峰の赤岳に挑戦したい、という人は利用してみると良いでしょう。
個室は、大部屋とは別の棟にあるため、予約できれば静かな時間が過ごせます。
食事はバイキング形式なので、たくさん食べられる人にはピッタリです。
標高が高い場所にあるため、眺望がよく、天気の良い日は美しいご来光や富士山を見ることができます。
景色の美しさを存分に楽しんでみてくださいね。
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赤岳鉱泉
赤岳鉱泉は、美濃戸口登山口から約3時間30分の場所に建ち、赤岳・横岳・硫黄岳を縦走してから1泊することもできる、利用しやすい山小屋です。
お風呂もあり、槍造りの浴槽でゆったりくつろぐことができます。
湯銭には、鉄分を含む鉱泉が含まれており、お風呂を目当てに訪れる人も多いとか。
個室も予約できるので、利用すると快適に過ごせます。
女性専用更衣室が用意されているので、女性登山者が大部屋に宿泊する場合でも、安心して着替えることができますよ。
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白駒荘
白駒荘は、白駒池入口バス停からすぐの場所、針葉樹林に囲まれた白駒池のほとりにあります。
天狗岳やニュウに登る時に利用されることが多い山小屋です。
湖上星空ツアーや苔の森ツアーがついたプランもあるので、ぜひ利用してみてくださいね。
静かで神秘的な自然に囲まれ、優しい雰囲気のマスターが切り盛りする白駒荘。
紅葉の時期には、赤く染まる木々が湖面に映る美しい風景を目の前で見ることができます。
ただし、紅葉時期は多くの人が訪れるため、早めに予約をしないとすぐにいっぱいになってしまいますよ。
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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