ボードのメンテナンス
まずは、ボードからビンディングを外しましょう。メンテナンスするのに邪魔になるのはもちろんですが、保管する上でもビンディングを外す必要があります。
外さないと、マウントビスの締め付ける力が板を変形させてしまい、ソールがコンケーブ状態になってしまうことがあるのです。
またマウントビスのインサートホール(雌ネジ)も、入り込んだ水が抜けず錆びてしまうことがあります。そのため、定期的にビンディングは外して確認したほうがいいのです。
次によく水洗いをして、汚れを落としましょう。
とくに春シーズンのゲレンデでは、雪を固めて滑走性を上げるために、リフト乗り場付近やバーンの各所に硫安(硫化アンモニウム)を散布することが多くあります。
これがエッジに付着したまま放置すると錆びてしまいますので、しっかり洗い流しましょう。
そのあとはリムーバやクリーニングワックスで、ソールに染み込んだ汚れをしっかり取り除きます。あとはホットワックスを行い、スクレーパーで削らずそのままに。
こうすることによって、ワックスによりソールがコーティングされ、直接空気に触れずソールの酸化を防ぐことができます。
また、エッジには錆び止めを塗っておきましょう。
ここまでの作業が終わったら、ボードをケースに入れ、高温多湿を避けた直射日光の当たらない場所で保管します。
とくに、紫外線はソールの劣化をすすめてしまうので注意してください。
ビンディングのメンテナンス
これも水でじゅうぶん洗浄したら、よく乾かします。金属パーツやネジに水分が残らないようにしましょう。
錆びが発生している場合は除去、錆び止め処理を行い、ひどい場合は部品を交換します。
ビンディングのネジは緩みやすい箇所も多いので、心配な箇所にはネジロック剤を塗布しておきます。
ラチェットやストラップ等負担が多い箇所は、よく点検して破損や劣化がないか確認しましょう。
柔軟性のある樹脂部品が多いので、紫外線による劣化の影響が大きく、屋外に放置したりすると固くなったり割れたりしてしまいます。
箱やケースに入れて、直射日光、高温を避けて保管しましょう。
ブーツのメンテナンス
まずはしっかり水洗いします。インナーは雑菌による繁殖で臭いが発生していることも多いので、衣服用や靴、または専用の洗剤で洗うといいでしょう。
布地やスポンジ等吸水率が高い素材が多く使われているので、乾燥にはしっかり時間をかけましょう。そして日陰の風通しがいい場所で乾かします。
保管するときは、ほかと同じく高温や紫外線を避けることに加え、ブーツの場合はとくに多湿には注意してください。
ブーツのソールはポリウレタンという材質が使用されています。
このポリウレタン、靴底という用途にぴったりなのですが、水と反応して分解しやすいという特性を持っています。(加水分解)
なので、十分に乾燥させたあと、乾燥剤と一緒に箱やケースに入れて保管しましょう。
ウェアのメンテナンス
近年、さまざまな新素材でつくられている高機能スノーボードウェア。マテリアルのなかで一番進化のスピードが速いかもしれません。
ゴアテックスをはじめ、アルミニウムやチタンを使用したもの等保温性、耐水性、耐久性を上げるべく各メーカーが新素材を採用しています。
シーズンオフを迎えたウェアは、洗濯する方が大半だと思います。しかし、注意したいのはその方法。
その特性上、特殊な素材を使用している場合が多いスノーボードウェアは、その素材に合わせた洗濯の方法があります。
使用できる洗剤の種類や洗濯機、乾燥機使用の可否、防水スプレーなどメーカーから指定されている場合が多いので、必ず確認してください。
指定された方法を守らないと、大きく機能を損なうばかりか最悪破損の可能性もあります。高機能ウェアはかなり高額なものが多いので注意が必要ですね。
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。