車はしっかり雪対策を
雪中キャンプに行くということは、自分で冬道を運転して現地まで行く必要があるということですね。
降雪エリアでは車に関するトラブルもつきものなので、しっかりと準備をして臨まなくてはいけません。 もちろんタイヤはノーマルタイヤではなく、チェーンを携行するかスタッドレスタイヤに履き替えましょう。
万が一スタックして抜け出せなくなった時に備えてスノーショベルや、コンパネなどの板材もあると安心ですね。
地味な注意点ですが、窓や鍵穴が凍ってしまった場合に備えて、解氷スプレーも持って行きましょう。
また、慣れないうちは、車は二台(充分な車間を確保)で連なって行くことを推奨します。除雪がなく、雪の深いエリアでは後続車が来るまで待つ事も一考ですね。
万が一雪が積もって見えなくなっている道路脇の溝に落ちてしまった場合に、引き上げてもらうこともできますし、もし寒さでバッテリーがあがってしまった場合でも、車が二台あれば充電することができるからです。
もしどうしても一台で行く場合は、バッテリーあがり時に使用できる大容量の携帯バッテリーも販売されていますので、もしもの時に備えて携行することをおすすめします。
以上が車に関する注意点ですが、最悪の場合は危険も伴いますので、まだ初心者のうちは、公共交通機関で行けて、キャンプ道具をレンタルできる安全なキャンプ場にするという選択肢もあることを覚えておいてください。
雪道ドライブについては、こちらもご参考ください。
火の確保と雪を踏み固めてテントを張ろう
キャンプをする場所に着いたら、まずは先に火を起こした方がいいでしょう。
雪中での作業はどんどん体温が奪われていきますし、何よりも手先の感覚がなくなってしまい、細かな作業をすることが難しくなってきます。
そのため、まずは小規模でもいいので火を起こします。冬の天気は急に変わることもありますので、火があれば肉体的にはもちろんのこと、精神的にも安心です。
テントを設営する場所ですが、可能な限り風が強く吹き抜けない、平らな場所を探すようにしてください。
この選択を誤ると、テントが倒れてしまって運が悪ければ焚火の火で燃えてしまうなんてこともあり得るので、気を付けましょう。
場所が決まったら、周辺の雪をどんどん踏み固めていきます。
この作業がその後の快適さを決めるベースになりますので、決して手を抜くことなく、しっかりと平らになるよう踏み固めるようにしてください。
テント設営でペグを打ち込む際は、雪から抜けてしまわないよう、十字にした上でしっかりと雪をかぶせましょう。
テントが立ち上がったら、まんべんなく防水スプレーをかけましょう。かけておくだけで雪離れがよくなりますので、テントに雪が積もりにくくなります。
時間に余裕があれば行ってください。
万一ファスナーが凍結してしまったら、車用に持ってきた解氷スプレーを使えば大丈夫です。
雪遊びは無理をしない
雪原や森の中での散策で危険なのは、雪で覆われて見えなくなっている場所に誤って足を踏み入れてしまうことです。
不用意に歩いていたら、凍った池だったり川だったり、または急斜面になっている場合もあります。
不測の事故を防ぐために、慎重に散策する必要がありますし、または登山などで使用するトレッキングポールで先の地面を確かめながら進むと安全ですね。
スノーシューなども持参できると、行動範囲が広がるでしょう。
定番の雪合戦やそり滑りなどで遊んだ後は、雪の中とはいえ汗をかいてしまうことがあります。 すぐに着替えをしないと、汗が蒸発する時に体が一気に冷えてしまうので気をつけましょう。
まめに新しい衣服に着替え、焚き火にあたり、温かいスープなどを飲んで体温の低下を防ぐことが重要です。
雪中キャンプでしか味わえない遊びがたくさんありますので、安全に留意しながら雪遊びを存分に楽しんでくださいね。
防寒対策をして暖かく就寝しよう
キャンプの一日を終えたらあとは就寝するだけですが、雪中キャンプでの就寝は夏キャンプのように簡単にはいかないので、危険がないようにしっかりとした準備が必要になります。
寝袋は、冬登山などでの使用に耐えられる物を選びましょう。 寝袋には快適睡眠温度が設定されているので、できるだけ低い温度まで耐えられる寝袋を使います。
マミー型と封筒型の2種類がありますが、雪中キャンプでのおすすめは、マミー型を封筒型に入れて二枚重ねで使うこと!
二層になることによって、暖かさが格段にアップします。さらに、底冷えを防止するためにはマットを何枚も重ねて敷くか、コット(簡易ベッド)を使用しましょう。
最後にネックウォーマーとニット帽を装着し、焚火で沸かしたお湯を湯たんぽに入れて、寝袋に入れれば準備は完了です。
それでも寒ければストーブを使用するべきですが、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の恐れがあるので、初心者の方には難易度が高い物です。
使う場合は、必ず併せて一酸化炭素計を持っていくようにしましょう。
これで真冬でも就寝することができるとは思いますが、無理だと感じたら撤退することも大事です。 安全確保を優先に、雪中でのキャンプにチャレンジしてみてください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。