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ダイビング三味のツアーを楽しみたい方におすすめがしたいのが、船に寝泊まりしながら人気のダイビングスポットをまわる「ダイブクルーズ」。経験したことのない刺激的なダイビングを楽しめるはずです。今回はそんなダイブクルーズの魅力をご紹介します。
 

ダイブクルーズの魅力

ダイブクルーズ

ダイブクルーズは別名「Liveaboard」とも呼ばれ、専用クルーズ船に寝泊まりしながら人気のダイビングスポットをまわるツアーのことです。

クルーズ船というとビルのような大型客船をイメージする人がいるかもしれませんが、ダイブクルーズで使用する船は乗客定員が10名~30名ほどの、洋上に浮かぶ小さなホテルです。

未経験者にしたら「ずっと船の上にいて退屈しそう…」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

1日3~4本潜るため、意外と時間はあっという間に過ぎてしまいます。

なにより、太陽や月が昇って沈む地平線、海の上から見る朝焼けや夕焼け、満天の星空など、普段の生活では決して触れることのない大自然の恵みを感じられるのがダイブクルーズの醍醐味!

さらに船で初めて出会うダイビング仲間やクルーたちとの団らんを楽しんだり、ゆっくりと船の上で読書を楽しんだりすることもできます。

また、無人島や船上でのBBQがあったり、観光名所や景勝地を見ながら現地の人が住む町や村に上陸してショッピングを楽しんだりすることもできます。

そんなダイブクルーズの魅力にすっかりハマってしまい、人生観が変わったという人も少なくありません。

 

日本人に人気のダイブクルーズ

ダイブクルーズ

ダイブクルーズには短期から長期まで、さまざまなクルーズプランがあります。

しかし、日本では欧米と比べ長期の休暇を取れない人が多いため、7泊以内で参加できる短期クルーズが人気です。日本人に人気のあるダイブクルーズを見てみましょう。

モルディブ

モルディブには日系クルーズ船も多く、北マーレ、南マーレ、アリ環礁などを広く廻るダイブサファリが人気です。また、4泊から参加できるビギナー専用のクルーズツアーもあるので初心者でも安心して参加できます。

パラオ

パラオは日本ととても親交の深い国で、日本人ガイドがいる日系クルーズ船がたくさんあります。2泊、3泊、6泊とプランも豊富なので、スケジュールに合わせてクルーズに参加することも可能です。

オーストラリア

ケアンズからグレートバリアリーフにある人気のコッドホールやコーラルシーをまわるクルーズが人気です。スケジュールに併せて、3泊、4泊、7泊などのツアーが毎日のように出航しています。

プーケット・カオラック

タイのプーケットやカオラックからアンダマン海へのスミランクルーズが多数就航しています。言葉の心配がいらない日系のクルーズ船が人気で、4泊4日のスケジュールから参加可能です。

ダイブクルーズの料金

ダイブクルーズ

ダイブクルーズの料金は船やクルーズプランによってまちまちです。

日帰りダイビングツアーなどと比べると高く思えるかもしれませんが、1日3~4本のダイビングフィーはもちろん宿泊費や食事代も含まれた金額になっています。

なかにはナイトロックスや食事中のアルコール類なども料金に含まれているお得なクルーズ船もあります。

ツアー料金に含まれるものと、含まれないものを事前にしっかりと確認しておくのが良いでしょう。

また、おひとり様の参加でも相部屋なら費用が安くなったり、人数によってグループでのチャーター割引になったりするもあります。

ツアー料金以外に必要なお金

基本的にツアー料金に含まれていないものは全て有料になります。

水(ほとんど無料ですが1日の制限がある)、ソフトドリンク、アルコール類などはお金がかかりますし、ダイビング器材(水中ライトやダイブコンピュータなども含む)のレンタルも有料です。

加えて、ダイビングエリアによってはクルーズ料金の他に海域利用料が必要になる場合があります。

パラオの場合、コロール州だけで1週間50ドル、さらにジェリーフィッシュレイクに入る場合は100ドル、ペリリュー州では10日間30ドルといった別料金が必要です。

支払いはその都度でなく最終日にまとめて精算します。クレジットカードが使える船がほとんどですが、手数料がかかる場合が多いので事前に確認しておきましょう。

また、日本人には習慣がないチップですが、ダイブクルーズの世界では必要です。相場はクルーズ料金の10~15%で、船によっては目安を事前に教えてくれることもあります。

渡し方はチップボックスに入れるか、最終日にキャプテンに渡すのが一般的です。精算時に金額を請求書に書いてクレジット払いにすることも可能です。

 

1日のダイブスケジュール

ダイブクルーズ

ダイビングスタイルはエリアによって違いはあるものの、1日のダイブスケジュールは比較的どこでも同じような感じです。

夜明けごろに起床して朝食前に1本、朝食を食べて午前中にもう1本、お昼を食べたら午後にまた1本、1日4ダイブの船ではさらにサンセットからナイトにもう1本といった流れです。

【一般的なダイブクルーズの1日】

6:00:起床コール
6:30:ブリーフィング後、ダイビングに出発
8:00:船に戻る
8:30:朝食
10:30:ブリーフィング後、2本目のダイビング
12:30:船に戻って昼職
15:00:ブリーフィング後、3本目のダイビング
16:30:船に戻ってティータイム
17:30:オプション等でサンセット代理
19:30:夕食
22:00:消灯
(※あくまで一例です。)

 

ダイブクルーズの持ち物チェック

ダイブクルーズ

ダイブクルーズに参加する時の持ちものやあると便利なものを見てみましょう。

Cカードとダイビング器材

初めて乗船する場合はCカードの掲示を求められるので、Cカードはほとんどの船で必須です。場合によって一緒にログブックの掲示を求められることもあるので、Cカードと一緒に持参しておくのが良いでしょう。

また、クルーズに参加する人のほとんどが、自分の使い慣れたダイビング器材とダイブコンピュータを持参しています。

船にもレンタル器材はありますが、自分の器材が故障してしまったときの予備として備えておくのがいいでしょう。

ダイブクルーズで不要なものあると便利なもの

各航空会社の重量制限が厳しい昨今、手荷物はなるべく減らしたいものです。

まず、たいていの船では、自分の器材は個人用プラスチックケースに入れて管理することが多くなるので、メッシュバッグは不要です。加えて、バスタオルとダイビングタオルは船が用意してくれているので自前のタオルもほとんど使いません。

また、乗船中はTシャツ&短パンがポピュラー。常連の人のなかには水着を多めに持参して船では水着で過ごし、下着は1~2枚という人もいます。

意外と忘れがちなのが洗濯バサミやロープですが、常備されている船とそうでない船があるので事前に確認をしておいた方が良いでしょう。

 

ダイブクルーズに参加する条件

ダイブクルーズ

基本的にはダイバーであれば初心者から参加することが可能です。グレードバリアリーフ(オ―ストラリア)などは講習を1~2泊のクルーズで行うところもあります。

また、ダイビング初心者やクルーズ未経験者のための「ビギナーズウィーク」を設けている船もあります。これなら初心者でも安心して参加できますね。

ただし、ツアーによっては経験本数が30本以上、あるいは100本以上ないと参加できない上級者向け限定クルーズもあるので、申し込み前にしっかり確認しておきましょう。

身につけておきたいダイビングスキル

安全にダイブクルーズを楽しむには、基本的なダイビングスキルをしっかりと身につけておく必要があるでしょう。最低でもドリフトダイビングの経験があり、中性浮力が取れることがベストです。

エリアによってはアンカリングをして潜る場合もありますが、パラオやモルディブのような人気のエリアでは、ビギナー向けコースをのぞいて流れのある外洋スポットを潜ることが多く、ヘッドファースト潜行や中性浮力はできて当たり前です。

ダイブクルーズに参加するならスキルアップも大切です。

 


ダイブクルーズの魅力をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?まだ体験したことがないというダイバーは、ぜひともダイブクルーズを計画してみてください。これまでの人生観が変わってしまうようなダイビングの新しい世界が見つかるはずです。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。