スキーバッジテストとは?どうやって受験する?
スキーのバッジテストは、全日本スキー連盟(SAJ)が定めている、自分の技術レベルをチェックするための技能テストです。
各都道府県のスキー連盟が主管となり、SAJ公認のスキースクールで受験することができます。
3級まではスキースクールの講習中にできる講習内検定で、2級以上は検定会が行われ、いずれも公認検定員がジャッジします。
年齢制限もなく、誰でも受験できますが、1級の受験だけは2級に合格していることが条件となります。
検定の日程は各スキースクールがホームページなどに掲載していますので、スキー旅行の日程と重なっていたりしたら、挑戦してみるのもいいかもしれません。
検定というと受験対策が必要かと考えてしまいますが、今の自分のレベルを確認したい、という理由で受験するのもアリなんです。
検定用の板を持ってないし・・・という心配もいりません。特に板の規定はないので、レース用の板でも、フリーライド用の板でも受験可能です。
ただ、1級くらいになると不整地を滑ったり、スピードや切れを要求されるので、検定に向いているといわれるデモモデルの板が欲しくなってしまうかもしれませんね。
バッジテストが行われるコースは受験するスキー場によって決められているので、受験する前に滑っておくと安心です。
よく行くゲレンデだと慣れていて緊張感も薄れますし、とにかく合格したい!という場合は、自分にとって易しいと感じられる相性のよさそうなゲレンデを選んで受験するのもいいですね。
スキーバッジテストのテスト内容は?
バッジテストは1級以外、好きな級からチャレンジできますが、何級を受験するべきなのか、悩んでしまいそうです。各級別テストで、公認検定員はどのような項目をテストするのでしょう?
5級
種目は、緩斜面の整地でのプルークボーゲンです。フラットなバーンでスキーをハの字にして滑れるかどうかのビギナー向けのテストです。
4級
種目は、緩~中斜面の整地でのプルークボーゲンによるリズム変化です。5級よりは少しだけ急な斜面でプルークボーゲンでスピードコントロールをした滑りを求められます。
3級
種目は、緩~中斜面の整地での基礎パラレルターンとシュテムターンです。
ターンのタイミングでハの字のプルークスタンスから板を平行に揃えるパラレルスタンスに切り替えるシュテムターンが種目に出てきます。
ターンの時の外足への確実な体重移動はスキーの上達には大切な要素ですね。ある程度滑れるようになると、3級からチャレンジする人が多いようです。
2級
種目は、中~急斜面でのパラレルターン大回り・小回り、シュテムターンです。
3級までは整地された斜面ですが、2級からはナチュラルなバーンも含まれ、斜面状況への適応度もジャッジの対象になってきます。
ターンでのポジショニングやエッジング、運動中のリズム、バランス、タイミングを総合的にジャッジします。
2級からは公認検定員3名が判定を行い、検定会での受験となります。
1級
種目は、中~急斜面でのパラレルターン大回り・小回り・横滑りです。検定前に事前講習を受講して講習修了証をもらいます。
同じ年度内に再受験する場合、この修了証があれば事前講習をパスできます。検定コースの難易度が高くなり、小回りのテストに不整地(コブ)が含まれてきます。
スキー全体をずらして横滑りする技術も求められます。横滑り、簡単そうですが、バックカントリーやモーグル等でも必要とされ、練習を重ねないとできない、むずかしい技術なんです。
各級ごとの種目については2017年12月現在の情報です。
プライズテストに合格したら自慢できちゃう?!
かなりの難易度らしい1級に合格したら次はどうしましょう?そのひとつ上のステップを目指してみてはいかがでしょう。
プライズテストはテクニカルプライズとクラウンプライズに分かれ、テクニカルの受験には1級に合格していることが、クラウンの受験にはテクニカルに合格していることが条件となります。
テストの種目については1級の内容と大きな変わりはありませんが、より高い滑りの完成度を求められます。
それぞれの事前講習は4時間。こちらも受験年度内なら事前講習は一度受ければ二度目以降はパスできます。
プライズテストは、級別テストと比較すると受験日程が限られているので、テストの開催日程に注意が必要です。
プライズテストに合格できたら、自慢できちゃうこと間違いなしです。
ゲレンデで滑走していて「あの人上手だな」と注目されたり、「スキー教えて」と友達に頼まれるくらい滑りに違いが出てきて、一目置かれる存在になれますね。
SAJ公認スキー学校一覧
SAJ公認のスキー学校では、SAJが定めたスキー教程をもとに指導・教育を行っており、
日本全国に270校以上あります。 参照:公益財団法人全日本スキー連盟
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。