春はサーフィンに最適な季節
サーファーは誰よりも春が待ち遠しく感じますよね。
サーフィンにとって最高の季節である夏が終わると、寒くて長い冬がはじまります。
サーファーにとっては辛い我慢の時期です。
外気温が10℃を下回り、冷たい風が吹く中でウェットスーツを着替えるのは非常に過酷です。
寒さから身を守ってくれるドライスーツは非常に重く、パドルやテイクオフが辛く感じます。
春になり気温が上がるとウェットスーツの着替えが格段に楽になり、装備も軽量化されていきます。
波もよくなり、冬の間に強化されたパドル力を実感することができます。
低体温症の怖さをご存知ですか?
春になり気温が上がったからといって、いきなり軽装で海に入ってはいけません。
まだ海水が冷たい場合、低体温症になる恐れがあります。
サーフィンにおける低体温症のリスクを知らずに海に入れば、最悪の場合命を落とすことになるかもしれません。
サーフィンのウェットスーツ選びはとても難しく、ウェットスーツ選びを間違えて、震えるほど寒い中でサーフィンをした経験がある方も少なくないでしょう。
この「震え」は低体温症の軽度症状なのです。
体が震えるという現象は、体温を維持するために起き、体から熱が失われていることを意味します。
震えを無視したまま症状が進行すると、一度寒さを感じなくなります。
これは深刻な状態で、その後眠気に襲われ意識を失います。
しかし、意識を失った先は海の中。気づいたときには遅いのです。
海水温に合わせたウェットスーツを選ぼう
春になればシャツ1枚で過ごせる日が増えてきますよね。
4月から5月にかけて、気温は15~20℃前後まで上昇していきます。
みなさんは海に行く際、海水温はチェックしているでしょうか。
サーフィンを初めて間もない方は、海水温を気にしないことがあります。
しかし、寒さを感じながらではサーフィンを存分に楽しむことができません。
そのため、海で行うスポーツであるサーフィンは、海水温に合わせたウェットスーツ選びが重要です。
じつは、外気温と海水温の差が春サーフィンの落とし穴であり、春のウェットスーツ選びがもっとも難しく間違えやすいのです。
外気温で判断してはいけない理由
春になり気温が上昇しても、海水は冬の間の海水温とあまり変わりません。
気温の上昇と海水温の上昇は比例しないからです。
海水温の上昇は気温の上昇よりも1ヵ月ほど遅れてきます。
外はシャツ1枚で過ごせるのに海に入ると驚くほど冷たいということがよくあるのです。
春にサーフィンに行く際は、外気温に惑わされないように注意しましょう。
心配であれば、セミドライスーツなどを一緒に持っていくと安心です。
春サーフィンにおすすめのウェットスーツ
ウェットスーツにはさまざまな種類にそれぞれ厚みがあり、海水温によって適切なウェットスーツと厚みが変わります。
海水温別の適切なウェットスーツと厚みは以下のとおりです。
- 海水温2~10℃:3.5~4.5mmのホットスーツまたは5mmのセミドライスーツ
- 海水温10℃~15℃:5mmのセミドライスーツ
- 海水温15℃~20℃:3~4mmのセミドライスーツ
- 海水温20℃以上:3mmのフルスーツまたは3mmのシーガルなど
地域によって海水温が異なるため、海に向かう前に入るポイントの海水温をチェックしましょう。
春サーフィンの場合、スプリングやシーガルでは寒く感じることがあります。
とくにまだ海水が冷たい春先には「フルスーツ」を着用しましょう。
ZEAK(ジーク) ウェットスーツ メンズ 5mm
FELLOW ウェットスーツ フルスーツ 3mm
オニール スーパーフリーク
正しいウェットスーツ選びで春サーフィンを楽しもう
春という時期はこれからサーフィンを始める方にもおすすめの時期です。
サーフポットに人が少なく、夏になるころにはある程度波に乗れるようになっているでしょう。
初心者やこれからサーフィンを始める方はもちろんのこと、ベテランのサーファーもウェットスーツ選びには気をつけなければいけません。
海水温や海のコンディション、体調などはその日によって違うものです。
正しい知識の元正しいウェットスーツを選び、春サーフィンを存分に楽しみましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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