開発途上国の人を支援できる取り組みに、フェアトレードの商品の購入があります。フェアトレードの商品を買うと、開発途上国の人にどんなサポートができるか、商品を購入するにはどうするかなど、これからご紹介していきます。

フェアトレードの役割とは

フェアトレード

 

開発途上国では労働者が安い賃金で雇われ、商品はとても安く買われるという負のスパイラルで貧しい生活を送る人が多いとうのが現実です。

そんななかで、フェアトレードは開発途上国で作られた商品を正当な価格で購入し、生産者と公平な取引をする貿易システムとなります。

生産者と購入者が公平なビジネスを結ぶことで、生産者の労働環境や賃金体制を改善できる役割を果たしています。

フェアトレードの商品の購入は、一般の人でも可能な開発途上国の人を支援できる取り組みなのです。

 

 

フェアトレードによる労働問題の改善

フェアトレード

 

みなさんが普段食べているチョコレートの原料やバナナのおもな産地をご存知ですか?

これらの産地は、おもに東南アジアなどの開発途上国になります。

開発途上国での生産品が、安いのにはわけがあります。

それは、生産者の労働問題です。

一生懸命育て、生産した商品は安い価格で先進国へと売られていきます。

その分、労働者の報酬も低くなっているのです。

開発途上国の人々が、働いても、働いても貧困から抜け出せない理由はそこにあるのです。

フェアトレードは、この貧困から抜け出せない労働問題を改善すべく立ち上げられた仕組みなのです。

 

カカオ栽培における問題

チョコレートの原料カカオの生産地ガーナなどは、栽培に携わる労働者の多くが貧しいカカオ農家の子どもたちです。

カカオを大量生産して少しでも収入を増やすために、子どもたちは栽培の人手として必要とされています。

そのため、子どもたちは学校に通うことができません。

読み書きができず、大人になっても自分たちの育てている生産品の適正価格を知らず、そのため安い値段で買い取られ続けてしまうのです。

カカオをフェアトレードの商品として購入すると、栽培農家全体の収入が安定して子どもたちの手も不要となり、学校に通うことができるようになります。

それが、ゆくゆくはその国を繁栄させることになるのです。

 

バナナ栽培における問題

バナナはフルーツのなかでもとくに安いイメージがあると思います。

これは、バナナを栽培する労働者が低賃金で働いているからです。さらに、大量生産を可能とするため強い農薬や化学肥料が使われているのです。

バナナ栽培に携わる労働者はその仕事内容と農薬などの影響で、身体を悪くする人が多くいます。

これもフェアトレードで取引することで、労働者の正当な賃金が保障されます。

さらに、品質もチェックされるので質の良いバナナをつくるために、農薬や化学肥料も少なくなり労働環境も改善されていくのです。

 

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Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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