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ここ2〜3年のウィンドサーフィン競技において、2人のジャパニーズ・ジュニアが大活躍を見せています。その競技もウェイブパフォーマンスというエクストリームな花形競技です。もちろんこれは史上初。今回は日本人ジュニアの活躍をご紹介します。

ウィンドサーフィンで世界を驚愕させた2人のジャパニーズ・ボーイズ

ウィンドサーフィン競技 ウェイブパフォーマンス

出典元:PWA

 

3〜4年前から世界のウィンドサーフィンシーンで、驚きを持って注目されている話題があります。

それが、ウェイブパフォーマンスの競技において、日本人の2人のティーンエイジャーが大活躍を見せていること。

ひとりは18歳の石井孝良(たから)選手、もうひとりが17歳の杉匠真(たくま)選手です。

1歳違いの2人は、頂点を競うPWAワールドツアーやIWAツアーにおいて、ジュニアやユースクラスの上位入賞の常連となる活躍を見せ、2019年のPWAワールドツアーのユースクラスの年間ランキングでは、杉選手が2位、石井選手が3位と、文字通り世界のトップランカーに昇りつめたのです。

BILLABONG ラッシュガード
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ウィンドサーフィン競技で難攻不落な2つの大会での活躍

ウィンドサーフィン競技 ウェイブパフォーマンス

出典元:PWA

 

PWA(プロフェッショナルウインドサーファーズアソシエーション)やIWT(インターナショナルウインドサーフィンツアー)のワールドツアーには、そのコンディションの過酷さ、良質さからステイタスの高い大会が2つあります。

ひとつが大西洋に浮かぶカナリー諸島のグランカナリー島ポッゾ(POZO)での大会、もうひとつがハワイ・マウイ島ホキーパ(HOOKIPA)での大会です。

ポッゾは強風の域を越えた暴風が吹き荒れるビーチで、大きくジャンクな波が打ち寄せます。

一方、ホキーパはきれいにシェイプされた波が立ち、ウェイブパフォーマンスの聖地と言われているビーチです。

この2つを制することは、ウィンドサーファーたちにとってきわめて大きなステイタスとなるのです。

Unigear ドライバッグ
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ウィンドサーフィン競技で年上の石井選手はホキーパ大会初参戦でいきなり3位に

ウィンドサーフィン競技 ウェイブパフォーマンス

出典元:PWA

 

最初に大活躍をしたのは18歳の石井選手でした。

わずか14歳で挑んだ2015年のホキーパでの大会でユースクラスでいきなり3位に入賞。

翌2016年でも3位となり、次の2017年には、見事優勝を果たしました。

日本においても2016年にJWA(日本ウインドサーフィン協会)ジャパンツアーにおいて年間王座を獲得。

2018年にはついにPWAワールドツアーのジュニア部門で、年間ウェイブランキング2位、IWTワールドツアーU21では1位と、トップに昇りつめました。

2019年の年間ランキングはPWAが3位、IWTが2位となっています。

 

石井孝良プロフィール

ウインドサーフィンの国内における聖地である御前崎に生まれ、プロのウィンドサーファーであり、チャンピオンにも輝いた父親の影響でウインドサーフィンをはじめる。

ウェイブパフォーマンスだけではなく、レース&スラローム、フリースタイルとすべての種目をこなすオールラウンダーでもある。

2016年から本格的に世界を照準に活動。

●セイルNo./J-20●生年月日/2001年1月13日●身長・体重/169cm・52kg●静岡県御前崎市出身●ホームゲレンデ/御前崎海岸●得意種目/スラローム、ウェイブパフォーマンス

 

 

暴風のポッゾ大会で2位、中学3年生でプロ登録した杉選手

ウィンドサーフィン競技 ウェイブパフォーマンス

出典元:PWA

 

一方、杉選手は石井選手も出場した2015年ホキーパ大会にアマチュアクラスで出場、こちらもベスト16入りを果たしました。

まだ13歳にして聖地ホキーパの波を見事乗りこなしたのです。

翌2016年には暴風のポッゾ大会ユース12-13歳のクラスで2位に入る快挙を達成。

続けて同年のホキーパ大会にも出場し、U21クラスで2位、アマチュアクラスでも2位と大ブレイク。

国内でも今度はフリースタイルにおいて、アマチュア年間ランキング1位を獲得。

2017年度にはプロ転向を発表しました。

わずか14歳8ヶ月、中学3年生でのプロ登録は最年少記録です。

そして2019年、先輩の石井選手も果たせなかったホキーパ大会のユースクラス優勝を果たし、PWA年間ランキング2位、IWT年間ランキング3位に輝きました。

 

杉匠真プロフィール

インストラクターである父親の影響でウィンドサーフィンを始め、小学1年生のときに国内レースのビギナークラスで最年少優勝。

6年生のときからフリースタイルも始め、中学1年でフリースタイルの大会でも優勝。

ウェイブパフォーマンスを始めたのは小学3年生。

2015年から国外大会にも参戦。

●セイルNo./J-723●生年月日/2002年7月23日●身長・体重/153cm・47kg●神奈川県逗子市出身●ホームゲレンデ/逗子海岸、御前崎海岸、マウイ島●得意種目ウェイブパフォーマンス、フリースタイル、スラローム

石井選手は18歳、杉選手は17歳、まだ10代の2人の少年の本当のキャリアはこれからはじまります。

日本人初のウェイブパフォーマンスのチャンピオンという、夢のようなゴールに向けて、どのような活躍を見せてくれるのか、楽しみです。

 

 

ウィンドサーフィンも他のスポーツと同じように、親がそのスポーツの専門家という子どもが増えたことで、日本にも世界チャンピオンを狙える選手が登場してきました。紹介した2人のほかにも、ウェイブパフォーマンスに限らず、有望な若手選手が控えています。一番の花形種目であるウェイブパフォーマンスに、史上初めてチャンピオン争いをしそうな日本人が登場することはビッグニュースです。皆さんも今後の活躍を注目してみてください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。