バッジテストって何?どこで受けられるの?
バッジテストとは、スノーボードの滑走レベルをチェックする技術認定テストのことです。
日本国内でスノーボードのバッジテストを開催している主な認定団体には、日本スノーボード協会(JSBA)と全日本スキー連盟(SAJ)という2つの団体があります。
JSBAは1982年に設立された任意団体で、スノーボードの発展と普及を目的としています。2002年に世界スノーボード連盟に加盟しています。
一方、SAJは1925年に設立された公益財団法人で、スキーとスノーボードの発展と普及を目的としています。日本体育協会や日本オリンピック委員会(JOC)に加盟しています。
バッジテストはJSBAかSAJに所属しているスノーボードスクールで受験することができます。
JSBAとSAJはそれぞれ独自にバッジテストを行なっており、採点項目は多少違いがありますが、テスト内容に大きな違いはありません。
今回はJSBAのバッジテストを例にして、バッジテストの内容を紹介していきます。
バッジテストではどんなことするの?
JSBAのバッジテストには1〜5級まであり、2〜5級のどの級からでも受けることができます。ただし、2級以上はJSBAの会員登録が必要になります。
テスト方式には2種類あり、レッスン中に一定の技術に達しているかチェックするレッスンチェック方式と、テスト種目を1本ずつ滑ってチェックするスキルチェック方式があります。
レッスンチェック方式は3〜5級を、スキルチェック方式は1〜5級を受験することができます。テストは緊張して苦手!という人は、まずレッスンチェック方式がおすすめです。
なぜなら、レッスンの流れで受けさせてもらえるので、インストラクター(検定員)と気軽にコミュニケーションが取れ、緊張感も和らぐからです。
スキルチェック方式は2,3人の検定員と受験者が見ている中で、一人ひとり順番に滑るので、かなり緊張します。
次に、各級での種目と内容を簡単に紹介します。
<5級>
種目は「ノーズドロップから停止」「連続ターン」です。スノーボードを始めたばかりの初心者の為のレベルです。
ノーズドロップというスノーボード初心者には聞きなれない言葉ですが、難しい技術ではありません。ゆっくりターンができて、ちゃんと停まることができれば合格できると思います。
<4級>
種目は「ミドルターン」「ロングターン」です。5級ではターンの形、サイズの指定はなかったのに対し、4級ではターンのサイズを変える必要があります。
とはいえ、ある程度滑ることができれば、難なく合格できると思います。スピードを出しすぎないように、ゆっくりターンしましょう。
<3級>
種目は「ショートターン」「カービングターンロング」です。3級からは対策なしで合格するのは難しくなります。
ショートターンはリズムよくターンする必要があり、ミドルターンより難しいです。
カービングターンは板のエッジを立てて滑る方法で、ちょっとコツが必要になります。うまい友達に教えてもらうか、スクールでレッスンを受けることが合格への近道です。
<2級>
種目は「カービングターンショート」「ベーシックカーブロング」「フリーライディング」です。
3級から種目が増えて、全体的な難易度が上がっています。ベーシックカーブは、レッスンを受けないとほぼできません。
そのため、レッスンを2,3回受けて、上下動作などのコツを身に着けましょう。
フリーライディングは3種類の滑り方、例えばロングとミドル、ショートを組み合わせて、自由に滑ります。グラトリもやっていいので、余裕があれば挑戦するのも面白いと思います。
<1級>
種目は「ベーシックカーブショート」「ベーシックカーブロング」「フリーライディング」です。2級よりも滑っているときの動作をしっかりチェックされます。
ベーシックカーブショート、ロングではターンのコントロールや上下運動などは、何度も練習して身体に覚えさせることが必要になります。
フリーライディングはある程度のスピードが要求されます。自分のベストな滑りを検定員に見せつけてやりましょう。
各級の種目は2017年11月20日時点での公開内容をもとに記載しています。
最新の情報はJSBAで確認してください。
2級以上に合格することができれば、周りから上手いと尊敬されるくらいになれますよ。
バッジテストの次はインストラクター!
バッジテストを受ける楽しみとして、自分の滑走技術向上の他に、インストラクターの資格を取れることが挙げられます。
JSBAのバッジテストでは1級を合格すると、「C級インストラクター」の資格を取ることができます。
また、SAJのバッジテストでは2級を合格すると「認定スノーボード指導員」を、1級を合格すると「公認スノーボード準指導員」を取ることができます。
教わってきたスノーボードの技術を人に教えるのは、これまでとは違った楽しさがあります。人に教えることで新たな気づきがあり、自分の滑走にも磨きがかかると思います。
また、更に上級のTECH.TESTやデモンストレータなどを目指すのも面白いと思います。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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