スキーウェアは家で洗濯できる?
あまり汚れているイメージのないスキーウェア。実際は、着用しているうちに汗や皮脂、泥などの汚れが付着して、そのままにしておくと生地に施されている撥水加工が剥がれやすくなってしまうのです。
ゲレンデに雪が少ないときにはウェアに泥が付着することもありますね。リフトから落ちてきた油が付着してしまったり、板を運ぶときにエッジの錆がうつってしまうこともあります。目に見える汚れは時間が経てば経つほど落ちにくくなります。
スキーウェアは、可能であれば着用するたびに洗ってあげたいところです。着用するたびに洗濯するのは難しくても、気軽にお家でクリーニングできたらウェアはよりきれいに保てるのではないでしょうか。
クリーニング店にお願いしないと洗えないと思われがちなスキーウェアですが、実はお家で洗濯ができます。
※全てのウェアがホームクリーニングに適しているわけではないので洗濯表示のタグをよく確認してくださいね。
スキーウェアのタグを確認する
スキーウェアについているタグに書いてある洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示の、洗濯マーク、手洗いマーク、どちらかにバツが入ってなければ家での洗濯が可能です。
手洗いか洗濯機か
手洗いマークにバツがない限りは手洗いで洗濯が可能です。洗濯ネットを使用すれば洗濯機で洗濯可能なものもありますが、今回は確実に洗える手洗い方法を紹介します。
スキーウェアを家で洗濯する方法
お世話になっている大事なスキーウェアです。手順を守ってしっかりと丁寧に洗いましょう。
色落ちしないか確かめる
雪や雨に濡れたときに色落ちしなかったとしても、洗剤で色落ちしてしまうことがあります。まずはスキーウェアが色落ちしないかどうか、下記の手順で洗濯の前に確認してみましょう。
- スキーウェアに使用する洗剤の原液を少し垂らして2、3分待ちます。
- 時間が経ったら洗剤を垂らしたところをティッシュかタオルで抑えます。
この時にティッシュかタオルにスキーウェアの色が移らなければ色落ちの心配はありません。もし色落ちするようなら家での洗濯は諦めてクリーニング店へお願いしましょう。
スキーウェアの手洗い方法
ウェアへのダメージを最小限に手洗いする方法です。専用洗剤を使ってぬるま湯でもみ洗いし、洗濯機の脱水機能を使って脱水します。仕上げにバスタオルを使うことで乾きやすくなります。
準備するもの
- スキーウェアが入るサイズの大きめのバケツや桶、樽など(水が貯められれば洗面所やお風呂でもOK)
- スキーウェア専用洗剤、なければおしゃれ着用洗剤
- 大きめバスタオル2枚
洗い方
- スキーウェアのポケットやチャックを全て閉め、用意したバケツに均等に収まるようにたたみます。
- バケツにスキーウェアがひたるぐらいのぬるま湯を溜めます。
- 洗剤をバケツの中に入れて溶かします。(分量は洗剤によって違うので使用量を確認しましょう)
- 洗剤がしっかり混ざったらスキーウェアを入れて両手で押し込みます。(ぶくぶく空気が出なくなるまで全体をしっかり浸します)
- 全体が浸ったらスキーウェアから手を離します。4と5を20回ほど繰り返します。
- スキーウェアをバケツから取り出してからバケツの水を流し、もう一度ぬるま湯を溜めなおします。
- きれいなぬるま湯にスキーウェアを入れて4と5を3回繰り返します。洗剤がなくなるまで6と7を繰り返します。
- 洗剤がなくなったら、洗濯機で3分脱水します。
- 脱水が終わったらバスタオルを広げ、スキーウェアを上に重ねてもう一枚のバスタオルを重ねてサンドします。
- バスタオルとスキーウェアをしわを伸ばしながらくるくる巻きます。
- 巻いたタオルの上に乗り足踏みを20回します。(はじからはじまでまんべんなく踏む)
- 踏み終わったらバスタオルをほどいて脱水完了です。
なぜ専用洗剤がいいの?
防水・防風・透湿性能のあるレインウェア等のアウターウェア専用洗剤はメンブレン(ゴアテックスなど)の透湿防水生地のお洗濯に向いています。
生地を傷めにくく、皮脂などの汚れを分解するパワーをもつ弱アルカリ性で、漂白成分や柔軟剤などの余計なものが含まれず、泡切れもよくすすぎがラクにできると評判です。
スキーウェアの干し方
スキーウェアは生地が厚手で乾きにくいので、裏返してポケットなど出せるものは出してハンガーにかけて陰干しします。濡れたまま放置すると雑菌が繁殖して生乾き臭の原因になります。洗濯が終わったらすぐに干すようにしましょう。
準備するもの
- 厚みのあるハンガー(ウエットスーツ用など)
- ピンチ
干し方
- 中が乾きにくいので、ジャケットとズボンを裏返す。
- ジャケットは厚みのあるハンガーにかけて形を整えます。
- パンツはピンチ使って履いている時のように筒状にして洗濯バサミで止めます。
- しっかり乾いたら表に裏返して乾燥完了です。
スキーウェアの撥水加工は必須
使用していくうちにどうしても劣化していってしまうウェアの防水機能。せっかくなのでお洗濯のタイミングで復活させてあげましょう!手順はとても簡単ですが、スプレーを吸い込むと人体に有害ですので、必ず風通しのよい屋外で作業してくださいね。
準備するもの
- 防水スプレー
撥水加工の方法
- 屋外でジャケットをハンガーにかける。
- 防水スプレーを全体的に軽くかける。(20cmぐらい離してから噴射する)
- パンツを干したときのように筒状になるようにピンチに吊るす。
- 防水スプレーを全体に軽くかける。(20cmぐらい離して噴射する)
- しっかりと乾かしたら加工完了です。
スキーウェアは保管方法も大切
スキーウェアは畳んでしまい込むより、ハンガーに吊るして風通しのよい場所に保管するようにしましょう。クローゼットの中でもいいですが、服同士が密着しないよう、空間にゆとりをもって保管するのがベストです。
通気性を意識することで保管時の独特のにおいやカビを防げます。オフシーズンに虫干しや除湿器を活用してケアしていれば、シーズンインをスマートに迎えられますよ。
シーズン前に必要なスキーウェアのケア
シーズンインの前にしておきたい、スキーウェアのケアを紹介します。雪が滲み込むのを防ぐだけでなく、泥や油などの汚れからウェアを守ってくれます。
防水スプレーを吹きかける
洗濯のときと同様に、風通しの良い屋外でハンガーにつるして防水スプレーを全体に吹きかけます。吹きかけすぎると通気性が悪くなり中が蒸れやすくなるので注意しましょう。
おすすめはよく濡れるお尻の部分、袖の部分、膝部分を重点的に吹きかけることです。吹きかけ終わったら、しっかりと乾かしましょう。においが気になるときは、においが飛ぶまで屋外で陰干ししてくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。