コアなキャンパーから支持されているマナスルをご存じでしょうか?現在は入手困難、持っているだけで優越感に浸れる灯油ストーブです。運よくゲットできた筆者がその魅力と使い方、ラインナップの違いを紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

マナスルってどんなストーブ?

半世紀以上にわたって愛用されている灯油ストーブ「マナスル」!コアなアウトドア愛好家から支持されるその魅力とは?

マナスルは、国内で最も古い純国産の灯油ストーブです。第一次登山ブームから生産され、その歴史は長く半世紀以上。燃料タンクが破裂しない信頼性のある製品を、職人さんが一つひとつ丁寧に作っています。

株式会社スター商事で販売されていますが、売り切れ続出です。

ベテランキャンパーがハマってしまうマナスルの魅力とは?

半世紀以上にわたって愛用されている灯油ストーブ「マナスル」!コアなアウトドア愛好家から支持されるその魅力とは?

マナスルにハマってしまうのには理由があります。数年使用している筆者が感じた魅力をピックアップしたので紹介しましょう。

使い込むと深みが増す真鍮ボディ

なんといっても、その見た目のカッコよさです。真鍮製のボディが圧倒的な存在感を放ちます。、ほかのストーブやバーナーは、このルックスには敵いません。使わずにインテリアとして見ているだけでも楽しいですよ。

真鍮は使い込めば使い込むほど味が増すので、ガンガン使いましょう。

心地よい不便さ

マナスルに点火をするのは、いい意味で面倒です。ガスバーナーはボタンを押せは簡単に点火できますが、マナスルは予熱という儀式を避けて通れません。この作業が面倒でもあり、火起こしの楽しみでもあるんです。火力調節はできますが、ガスバーナーのように繊細に調節できない難しさもあります。

回を重ねキャンプを深めると、その不便さが心地なる人も多いはず。普段の生活では体験できない、使っていて非日常感を感じられるのがマナスルです。いつものキャンプギアに飽きたり、物足りないと感じたりしている人にぴったりでしょう。

シンプルな作りで故障が少ない

マナスルの構造は非常にシンプルです。自動点火装置がなく、火力を調節するダイヤルもありません。そのため故障がほとんどなくトラブルとは無縁。たとえ不具合が起きても、ゴムパッキンを交換したりネジを締め直したりと自身で解決できるのがマナスルの強みです。

持っているだけで気分が上がる

キャンプブームもあって、現在でもマナスルは入手困難です。人よりちょっとかっこいいマナスルを所有しているだけでうれしくなりますよ

マナスルの点火方法

半世紀以上にわたって愛用されている灯油ストーブ「マナスル」!コアなアウトドア愛好家から支持されるその魅力とは?

マナスルは点火するのが少し面倒です。ここでは大まかな点火方法を説明します。具体的な内容は商品の取り扱い説明書でしっかりと確認してくださいね。

燃料の注入(点火準備)

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写真は本体(タンク)にバーナーを取りつけ、バーナーにフレームリングと風防を取りつけた状態。予熱皿はバーナーと一体になっています。

まずは、タンクに燃料の灯油を入れてください。予熱に必要な燃料用アルコールを予熱皿に8分目ぐらいまで注ぎます。上記の写真のように、予熱皿にはアルコールを入れにくいため、ノズルがついた容器があると便利ですよ。

このようにマナスルには、灯油と予熱に必要な燃料用アルコールが必要になります。荷物が増えるので少し面倒ですが、忘れずに準備しましょう。

予熱→点火

半世紀以上にわたって愛用されている灯油ストーブ「マナスル」!コアなアウトドア愛好家から支持されるその魅力とは?

予熱皿に入れたアルコールを点火します。バーナーを温めてあげないと点火できないからです。予熱は1〜2分くらいでOK。予熱時間が短いと点火できないので注意してください。

アルコールが無くなる寸前に、ポンプを数回ポンピングします。青い炎が出てきたあと、次第に炎が安定してきます。赤い炎が出た場合は失敗なので、しっかりと予熱をしてからやり直しましょう。

マナスル ラインナップ

半世紀以上にわたって愛用されている灯油ストーブ「マナスル」!コアなアウトドア愛好家から支持されるその魅力とは?

マナスルには3つのラインナップがあり、それぞれ燃焼時間や使用人数が違います。

96

96はラインナップの中でも1番小型のタイプです。タンクは手のひらにおさまるほど軽くコンパクトなので、ソロで使用するのによいでしょう。

サイズ 使用時/直径16cm×高さ17cm

タンク/直径11.5cm

重量 660g(タンク本体・バーナー・三脚)
タンク容量 0.2L
燃焼時間 約1.5時間

121

筆者が持っているのは、このタイプです。1人〜数人で使用するのにちょうどいい大きさで、火力は1番大きい126と同じです。高火力での調理ができ、大きくも小さくもない、程よいサイズ感なのが121になります。

サイズ 使用時/直径19cm×高さ19cm

タンク/直径13.5cm

重量 840g(タンク本体・バーナー・三脚)
タンク容量 0.4L
燃焼時間 約2.5時間

126

燃焼時間は最大5時間あり、マナスルのシリーズの中で1番大きいモデルです。大人数での使用にぴったりです。

サイズ 使用時/直径18.5cm×高さ20cm

タンク/直径16.5cm

重量 980g(タンク本体・バーナー・三脚)
タンク容量 0.8L
燃焼時間 約5時間
圧倒的な存在感とトラブルの少なさから、コアなキャンパーから高い支持を得ているマナスルを紹介しました。スイッチやボタンを押すだけで火がつくギアと違い、点火するのに時間がかかりますが、その手間も楽しく感じるのがマナスルの魅力です。❝火を作る❞という言葉がマナスルには相応しいかもしれません。入手が困難ですが、もし店頭に並んでいるの見かけたらぜひゲットしてみてくださいね。

 

ライター

Zen

キャンプとお酒をこよなく愛する中年キャンパーです。ソロからファミリーキャンプをしていましたが、子供の成長もあり最近はソロがメイン。酒はウイスキーが好きで資格を有するほどです。健康管理も怠らず週末のランニングが日課。これまでフルマラソンは5回以上完走しています。