キャンプ用語は横文字が多く、日常では使用しない言葉ばかりなので難しいですよね。なんとなく聞いたことはあるけれど、いざ人に説明するとなると、理解できていなかった…ということのあるでしょう。今回は、中級者以上なら知っておきたい用語をカテゴリー別にピックアップしました。もちろん、知っている人もおさらいの参考にしてみてください。
焚き火用語
焚き火関連の用語です。炭にフォーカスして紹介します。
熾火(おきび)
熾火は薪や炭が炎を伴わず、赤く熱を帯びた状態を指します。煙が少なく火力も安定しているため、調理や暖をとるのに適しています。また、落ち着いた光がアウトドアの雰囲気を高めてくれるでしょう。
黒炭(こくたん・くろずみ)
黒炭は、ナラやクヌギなどの木材を土窯で炭化させた木炭で、火つきがよく火力も強いのが特徴。ホームセンターやスーパーなどでも販売されています。爆ぜる音が少なく扱いやすいため、バーベキューや鍛冶、浄水や消臭など幅広い用途で利用されています。
白炭(はくたん・しろずみ)
白炭は、カシやウバメガシなどの硬い広葉樹を炭窯で炭化して作られた木炭で、硬いため火持ちがよく、火力調整しやすいのが特徴。高温で不純物を焼き尽くす「ねらし」を行って炭化度を上げています。とくに、和歌山県産の紀州備長炭が代表的です。焼き鳥屋やうなぎ屋などで使用されていますよ。
爆跳(ばくちょう)
爆跳とは木炭が加熱された際に、内部のガスや水蒸気が膨張してパチパチとはじける現象です。対策として火をゆっくりおこし、炭を継ぎ足す際は事前に暖めることが推奨されます。また、炭の破片や火花が飛ぶ場合があるので、可燃物を火の近くに置かないように注意しましょう。
ギア用語
ギアやウェアの素材と構造などで使われる用語をピックアップしています。
プリマロフト
超微細なマイクロファイバーで作られた人工ダウン素材です。軽くて暖かく、水に濡れても保温性を維持してくれます。撥水性や速乾性があり、洗濯も可能です。
キューベンファイバー
ダイニーマという高強度のポリエチレン繊維を使用し、特別な加工で防水性をもたせた超軽量で耐久性のある生地です。登山用リュックやテントなど、軽量化と強度が求められるアウトドア用品に多く使用されます。
ピロー
pillow(ピロー)=日本語で「枕」のことです。柔らかい素材や詰め物で作られており、睡眠時の快適さや体のサポートを目的としています。アウトドアでは、携帯用やコンパクトなエアピローが人気で、キャンプや旅行に適したデザインもあります。
セルフインフレーター
バルブを開くだけで自動的に膨らむスリーピングマットのことです。口で空気を入れる必要がないため衛生的で、キャンプや車中泊に活躍します。
ポールエンドロック
テントやタープのポール先端に取り付けるアイテム。雨の侵入を防ぎつつ、ロープやハトメが外れにくくする役割があります。
シームテープ
防水素材ででき、テントやタープ、レインウェアなどの縫い目に貼るテープのこと。縫い目からの水漏れを防止する役割があります。耐久性があるがのが特徴。
クージー
缶やペットボトルの保温・保冷に役立つ断熱カバーです。主にネオプレーン素材で作られ、キャンプや野外フェス、BBQで活躍してくれます。デザインも豊富なので、オリジナリティを楽しめますよ。
スポーク
スプーンとフォークが一体化したカトラリーです。両端にそれぞれ付いたタイプと、スプーンの先がフォーク状になったタイプの2種類があります。アウトドアでは荷物や洗い物を減らせるのがメリットです。
フルタング
刃がハンドルの末端まで一体となったナイフの構造です。ハードに使用することが多いアウトドアでの使用に適した作りになっています。耐久性が高く衝撃にも強いですが、ハンドル材の間がサビやすいのがデメリットです。
燃料用語
キャンプでよく使用する燃料に関する用語です。
ケロシン
ケロシンは、石油から精製される液体燃料の一種で、主に航空機のジェットエンジンや暖房機器、ランプなどで使用されます。引火点が高く、安定した燃焼を提供するため、アウトドアやキャンプ用の燃料としても利用されます。
パラフィンオイル
パラフィンオイルは石油を精製して作られ、主にオイルランタンやオイルストーブの燃料として使用されます。引火点が高く揮発性が低いため、安全に使用できルノが特徴です。ススや匂いが少なく燃焼器具をクリーンに保てます。熱量は灯油と同等で、燃焼時間や炎の大きさは、液体量や芯糸の長さで調整可能です。
キャンプスタイル用語
キャンプスタイルの種類はたくさんありますが、中でも一般的なスタイルではなく少しマニアックな(筆者も実践している)スタイルを選びました。
U.L(ウルトラライト)
ウルトラライトは、荷物の軽量化を極限まで追求したアウトドアスタイルで、とくに登山や自転車、ソロキャンプなどで人気です。軽量素材やコンパクトなデザインを使用し、体力消耗を抑えながら快適に自然と向き合えます。
人力キャンプ
アウトドア活動をするなかで、道具に頼りすぎず自分の力で行うスタイルを指します。主に、徒歩や自転車、カヤックなど自力でキャンプ地までの移動し、荷物の軽量化を重視することが特徴です。ウルトラライト装備と相性がよく、自然との一体感を大切にするキャンプスタイルです。
ライター
Zen
キャンプとお酒をこよなく愛する中年キャンパーです。ソロからファミリーキャンプをしていましたが、子供の成長もあり最近はソロがメイン。酒はウイスキーが好きで資格を有するほどです。健康管理も怠らず週末のランニングが日課。これまでフルマラソンは5回以上完走しています。