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海やプールの安全を守るライフセーバー。水辺の安全に欠かせない職業ですが、どのようにすればライフセーバーになれるのでしょうか。今回はライフセーバーになる方法だけでなく、仕事内容や資格、ニーズ、給料、向いている人などについても説明します。

ライフセーバーについて知ろう

ラライフセーバー

まずは、ライフセーバーの仕事とはどういうものなのか、いくつかの点から見ていきましょう。仕事内容・給料・ニーズについて説明します。

ライフセーバーの仕事内容

ライフセーバーは水辺の安全を守る仕事です。活躍の場は、海・プール・競技会・スポーツ施設など。事故が起こったときの救助活動や、事故を防ぐための環境整備、安全指導などをおこないます。

また、日本ではまだ認知度が低いですが、ライフセービングというスポーツもあり、プロの競技選手として活動する人もいます。プロのライフセーバーとして競技会で結果を出したのちに、指導者として活躍するケースもありますよ。

以下の記事で、ライフセービングの仕事について詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

ライフセービングの世界について
ライフセービング競技とは?日本代表園田俊さんにインタビュー!

ライフセーバーの給料

一般的なライフセーバーの平均年収は、200~250万円程度といわれています。アルバイトの平均時給は800円~1,500円程度です。ライフセービング競技をおこなうライフセーバーの給料は、個人差が大きく、平均を出すのはむずかしいところがあります。

日本では、夏の期間を中心にボランティア活動でライフセービングに関わる人が多いのが現状。ライフセービングとは別に仕事をもつ人がほとんどです。今後、ライフセーバーの仕事がさらに認知され、活動の場や収入があがることが期待されていますよ。

以下の記事で、ライフセーバーの収入事情について紹介しています。

ライフセーバーの仕事が知りたい!収入事情や有給について現役ライフセーバーに聞いてみた!

ライフセーバーのニーズ

ライフセーバーの需要は高まっています。というのも、日本では水辺での事故が多いのが現状です。WHOの統計によると、ロシアについで、世界で2番目に溺死事故が多い国という報告も。一方で、国内の海水浴場の約8割にはライフセーバーがいないとされています。

こうした背景から、消防庁も各地域の体制を整えるために、地方公共団体などによるライフセーバーの支援策を検討していますよ。たとえば、ライフセーバーの活動への補償や報酬を検討したり、救助に必要な資器材や活動の場を整備したりするなどです。

今後、ライフセーバーの仕事は、さらに環境が整えられていくことが期待されますね。

出典:
日本ライフセービング協会「数字で見るライフセービング
総務省消防庁「地域の救助活動の体制強化に関する調査・研究会結果報告書

 

ライフセーバーの仕事に就く方法

ライフセーバー

現在の日本では、ライフセーバーになるために公的な資格は必須とされません。しかし、人命救助や事故防止にあたるには、一定のスキルが求められます。そのため、トレーニングを通して専門知識を得て、ライフセービングに関わる資格を取得するのが一般的です。

トレーニングの方法としては、NPO法人「日本ライフセービング協会(JLA)」や、「日本赤十字社」が実施する講習を受講するなどがあります。

資格を取得したのちは、ライフセーバー団体に所属して、各施設に派遣される形で活動が可能。また、求人広告から監視員を募集している企業などに応募することもできます。

ライフセーバーに関する資格

ライフセーバー

ライフセーバーとして信頼と収入を得るには、資格をもっておくのがよいでしょう。ライフセーバーに関する資格を紹介します。

日本ライフセービング協会の認定資格

ライフセーバーの資格として認知度が高いのは、前述の日本ライフセービング協会(JLA)の認定資格です。認定資格には、初心者からインストラクターまでさまざまなレベルがあります。

資格のジャンルも海辺のライフセービング、プールのライフセービングなど多様です。たとえば、「ウォーターセーフティー」「BLB(一次救命処置)」「サーフライフセーバー」「プールライフガード」などがあり、対象によってこまかくわけられています。

認定資格を得るためには、まずは講習を受けましょう。受講を申し込む際は、水泳力や体力面についての条件が設けられていますので、確認してみてください。資格は講習を受けたのちに、試験を受けて合格すると取得できます。

参考:日本ライフセービング協会「JLA ACADEMY概要・体系

日本赤十字社の認定資格

「赤十字水上安全法救助員Ⅰ・Ⅱ」も、ライフセーバーになるために取得しておきたい資格のひとつ。水上安全救助員は、水辺の事故の予防と救助に努める日本赤十字社認定の資格です。

日本赤十字社の各都道府県支部が実施する講習を受講したあと、検定に合格すると赤十字水上安全法救助員に認定されます。得られる知識や技術には、以下のようなものが挙げられますよ。

  • 水の事故防止について
  • 泳ぎの基本と自己保全の方法
  • 水の事故に遭っている人の救助や応急手当の方法

参考:日本赤十字社「水上安全法

ライフセーバーの資格については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

ライフセーバーになりたい人必見!きっかけや資格について現役ライフセーバーに聞いてみた

 

ライフセーバーに向いている人

ライフセーバー

正義感があり、社会の役に立ちたいという高い志をもつ人は、ライフセーバーに適しています。

また、水辺の安全について関心があることもポイント。人の命に関わるような事故に携わるケースもあるため、行動力や判断力も必要です。熱中症にかかった人やケガをした人などの救助にもあたることから、幅広い知識や適応力も求められるでしょう。

加えて、事故を防ぐために、水辺の人に注意を呼びかけたり、広報活動をしたりするので、コミュニケーション能力も必要です。ほかにも環境を守る側面もあるため、海や川が好きなど、自然環境に関心がある人に向いています。

水辺の安全を守るのに欠かせないライフセーバー。水辺での事故が多い日本では、人命救助のプロに対するニーズが高まっています。人の役に立ちたいという思いがある人には、ぴったりの仕事ですね。ライフセーバーの仕事に興味がある人は、必要なスキルを学んだり、講習を受けたりしてみると世界が広がるのではないでしょうか。今後、ライフセーバーの活躍がますます期待されています。

ライター

Greenfield編集部

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