【ライフセービングスポーツとは?】日本代表選手・園田俊さんにインタビュー!

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【ライフセービングスポーツとは?】日本代表選手・園田俊さんにインタビュー!

水辺の安全を守るライフセービング活動。ライフセービングは監視活動の他にも、スポーツとしての一面があることを知っていますか?ライフセービングスポーツは、今はあまり一般的に知られていませんが、将来はオリンピック競技になる可能性もある注目のスポーツです。今回は、日本代表として世界を舞台に戦う、西浜サーフライフセービングクラブ所属の園田俊(そのだすぐる)さんに、ライフセービングスポーツとはどんなものなのかインタビューしてみました。

ライフセービングスポーツとは?

 

ーライフセービングに競技があるということを知ってる人って少ないですよね。

 

そうですね、認知度は低いですね。

 

ーパトロールなどのライフセービング活動と、ライフセービングスポーツの位置づけというのは、どういうものなのですか?

 

基本的には、夏の監視活動でのレスキュー技術の向上のために、競技があるという位置づけです。

競技に向けて基礎体力を付け、ボードを漕ぐ早さ、泳ぐ、走る早さを向上させるトレーニングをすることによって、救助力も向上します。

もともとのはじまりはそこで、ぶれちゃいけない。

決して否定するわけではないですけど、中には監視活動はせず、競技だけやってる方もいらっしゃいます。

それが間違っているというわけではなく、人によって違う部分はあるけど、僕は競技も大事ですが、それ以上に夏の監視活動を大事にしたいので、そう考えています。

だけど、もちろん競技で日本一を獲るという目標もあって。

夏の間は監視活動がすごく大事で、チームのために、無事故のために、全力でやっていますが、監視活動が終った後には全日本大会や世界大会が控えているので、そこでもしっかり結果を残すために、時間を削ってトレーニングをしています。

 

 

ただ、ライフセービングを始めたばかりの人や、これから始めたいという人は、夏のパトロールよりも、スポーツの部分に魅力を感じるところが大きいかもしれません。

ライフセービングを知ってもらうきっかけとして、スポーツはうってつけなカテゴリーです。

ライフセービングスポーツの人口が増えることは、将来的にライフセーバーの人材確保にもつながるので、そこも大事にしていかなくてはいけません。

スポーツからライフセービングの世界に入った人たちに、パトロールや教育に関してどれくらい伝えていけるか。

それが今現役で活動しているライフセーバーたちがやっていかなければいけないことだと思います。

 

種目について

 

ーライフセービングスポーツには様々な種目がありますが、園田さんはどんな種目に出場しているのですか?

 

僕は海の種目が好きです。

海の中でも、ボードとかサーフスキーとか、道具を使う種目が得意ですね。

パワーがものをいう種目なので、普段からウェイトトレーニングをしています。

プールの種目だと、足ひれを履くフィン競技に出ています。

今、日本では2位で、たまに1位のときもあります。(笑)

今年はプールの種目は2位で、海の大会はオーシャンマンっていう種目があるんですが、今年の6月はそれが優勝。

ボードのレースが2位で、サーフスキーっていうカヤックみたいな競技が3位で。

サーフスキーでメダルとれたのは初めてで、すごい嬉しかったですね。

 

 

ー種目は自分で選べるんですか?

 

選べますよ。

走るだけの種目の選手もいれば、プールは得意だけど、海の種目は苦手な選手もいるんです。

世界大会を見据えたメンバー構成として、僕のポジションは、プールもできて、海もできて、走ることもできなければいけなかったりするので、かなりオールマイティな素質を求められます。

だから僕は、海もプールも走ることも、全部やります。

 

 

国内大会と国際大会

 

ー大会は年にどれくらい参加されるんですか?

 

国内だと、まずシーズン最初の5月のプールの大会があって、6月に海の大会があります。

この時期はプールのトレーニングをしながら海のトレーニングもしなければいけないので、なかなか難しい時期です。

そのあとに、うちの浜だと7月1日から監視が始まって。

その間(7.8月)は大会は無くて、9月に全日本予選があり、学生はインカレっていう学生の大会があります。

で、10月に全日本本戦、日本で一番大きい大会があるんです。

日本ライフセービング協会が主催している大きい大会は、主にその3つ。学生は4つですね。

あとは静岡の方とか、湯河原とかで、クラブが主催している小さい大会も何個かあります。

経験を積むにはやっぱりレースが一番なんで、そういう大会もファンレース的な感じで出場しています。

 

 

国際大会は2年に1回です。

今年11月にオーストラリアで開催されます。

去年は、11月にニュージーランドの海の大会出たり、2月にイタリアのプールの大会出たりと、選出されればだいたい年に1〜3回くらい遠征に行きます。

 

ー海外のレベルは高いと感じますか?

 

高いですね。

オーストラリア、ニュージーランドは本場なのでやっぱり強い。

決して太刀打ちできないというわけではないんですけどね。

日本と同じレベルにいるのは、南アフリカやアメリカです。

スペインなどヨーロッパ勢も強く、フランスは総合で3位とか、ニュージーランドやオーストラリアと張り合うような結果を出してきます。

世界との壁は行けば行くだけ感じられますし、それを肌で感じることで自己研鑽に励める。

毎回いい経験させていただいてますし、その都度自分自身もレベルアップできているなと感じます。

 

 

オリンピック競技になるかも?!

 

ーそんなライフセービング競技、今後オリンピック競技になる可能性は・・・

 

あると思いますよ、大いに。

第二のオリンピックといわれるワールドゲームっていう大会があって、オリンピック種目になっていない様々な競技が行われるんですが、ライフセービングもその中のひとつなんですね。

僕は残念ながら出られなかったんですが、去年、障害物リレーという4人で行う競技で、日本チームが世界記録を出して優勝したんです。

ホントにこれは快挙で、ライフセービング界の中でも日本のチームが注目されるようになって。

スポーツ界の中でも、ライフセービングがどんどんこの調子で普及され続けていけば、2024年や28年とかには、オリンピック競技に入る可能性はあるかもしれないですね。

候補には挙がっているらしいんですよ。

もしそうなれば、僕もそこを目指したいと思っていますが・・・。

今は今年11月の世界大会と、2020年のイタリアの世界大会、2019年の南アフリカの大会を見据えてトレーニングに励んでいます!

 

ーありがとうございました!優勝目指して頑張ってください!

 

ライフセービングスポーツにはどんな種目があるの?実際にどんな雰囲気の大会なの?と、興味のある方は、2017年に開催された第43回全日本ライフセービング選手権大会のオフィシャルムービーを是非ご覧下さい。↓

 

 

協力:西浜サーフライフセービングクラブ

協力:Guard (櫻井興業)

協力:日本ライフセービング協会

 

 

 

まとめ

競技で勝つことも大事だけれど、全てはいざというときの救助力を高めるため。園田さんの力強い言葉に、揺るがない信念を感じました。ライフセービングスポーツは、命を救うという大きな最終目的がありながらも、参加する人も、見ている人も、純粋に楽しむことができるスポーツです。体力を付けながら安全教育を学べるため、子どもの習い事としても注目が高まっています。興味のある方は、一度大会を見に行ってみてはいかがでしょうか?

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