キャンプで使用する陣幕とは
陣幕というのは、戦国時代の大河ドラマなどによく登場する、野戦場の陣地を囲う幕のこと。
ブッシュクラフトの分野では、木の枝を重ねたりしてリフレクターという壁をつくることがありますが、陣幕はそれを布で作り簡易的にした壁です。
とくに春キャンプの場合は、まだまだ朝晩は冷えるので、焚き火を囲う陣幕があると風よけになり、暖かく快適に過ごせます。
陣幕と軍幕の違い
アウトドアで使用する陣幕というのは焚き火などを囲う壁のことを指します。一方の軍幕というのは、軍隊などが戦地で野営するときに使用するテントのことで、パップテントとも呼ばれています。
陣幕と軍幕、字はよく似ていますがまったく別モノです。
陣幕の使いかた
陣幕はおもに焚き火やバーナーなどを使用するときに、火の向こう側に壁をつくるようにして設置します。
春キャンプでの陣幕の役割は?
春キャンプにおける陣幕の役割について紹介していきます。
春キャンプでの陣幕の役割①焚き火の熱を逃がさない
春はまだ寒暖差の激しい日も多く、日中はぽかぽかと暖かくても夜は急激に気温が下がります。
焚き火の背後に壁をもうけることで、火の熱を逃しません。陣幕が火の熱を反射することで輻射熱が発生し、より暖かい焚き火が楽しめます。
春キャンプでの陣幕の役割②風よけになる
焚き火の敵は湿気と風。春は風が強くなることが多く、風があると焚き火の熱が上に伝わらず、焚き火やバーナーを使った調理がうまくいかないことも。
陣幕を使用することで、風によって炎が横になびくようなことがなくなり、火力が安定するため調理がしやすくなります。
春キャンプでの陣幕の役割③目隠しやサイトの仕切り
陣幕があることで外部からの目隠しになり、落ち着いて調理などの作業ができます。また、サイトの仕切りの役割も果たします。
春キャンプでの陣幕の役割④防火対策
陣幕は、強風が吹いて炎が飛び火することを防いでくれます。焚き火をする際には、近くに燃えやすいものがないか、しっかり確認するようにしましょう。
とくに落ち葉や枯草はすぐに燃え広がるので注意してください。
焚き火用の陣幕を選ぶポイント
陣幕を選ぶときには、以下のポイントをおさえておきましょう。
陣幕選びのポイント①燃えにくい素材
陣幕を選ぶポイントとして燃えにくい素材であることが挙げられます。燃えやすい素材の陣幕はかえって危険です。
筆者は、焚き火のときに芝生を保護する焚き火シート(スパッタシート)を陣幕として使用することがあります。焚き火シートは、燃えにくい素材でできているのでおすすめです。
陣幕選びのポイント②大きさや形状
大きさも陣幕選びのポイント。大きすぎると窮屈になるし、小さすぎると陣幕の役割を果たしません。
また、陣幕には1枚のシート状のものから焚き火を立体的に取り囲めるものまで、さまざまな形状のものがあります。使用目的にあわせた大きさや形状の陣幕を選ぶようにしましょう。
陣幕選びのポイント③設営が簡単
キャンプでは、テントの設営や調理などやらなければいけない作業が多いため、できるだけ簡単に設営できる陣幕がおすすめです。
陣幕選びのポイント④折りたたんだときコンパクトになる
キャンプに持っていく道具は陣幕のほかにもいろいろとあるので、なるべく持ち運びをラクにするためにも、軽量で折りたたんだときにコンパクトになるということも陣幕選びのポイントです。
春キャンプにおすすめの陣幕5選
春キャンプにおすすめの筆者イチオシの陣幕を紹介していきます。
クイックキャンプ 焚火陣幕-homura
ランタンやクッカーをフレームに吊るしてディスプレイができる渋い陣幕です。火の粉が飛んできても燃えにくいコットン100%の帆布製。春キャンプはもちろんのこと、ソロキャンプにもおすすめの陣幕です。
キャンピングムーン(CAMPING MOON) 焚火 リフレクター
Amazonのアウトドアブランド「キャンピングムーン」の陣幕。キャンピングムーンは、安価で高品質なアイテムがそろうとキャンパーのあいだで人気のあるブランドです。
しっかりとしたコットン素材のキャンバス生地を使っています。
ロゴス(LOGOS) TAKIBI de JINMAKU-BA
燃えない素材であるファイバーグラスの陣幕。約1mの高さがあるので、防風と目隠しにもなります。
焚火陣幕
65㎝の高さのコンパクトな陣幕。コットン100%の燃えにくい素材を採用しており火の粉にも強く、ソロキャンプにおすすめです。重量は1kgと軽量で、持ち運びにも便利です。
ネイチャーハイク 陣幕
まさしくザ陣幕といった感じです。焚き火の風よけや目隠しとしても使えます。火の粉に強い綿混素材。本格的な春キャンプにピッタリの陣幕です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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