小型のイカなどは生きたまま持ち帰ったほうが美味しくいただけますよね。
今回は釣りにおけるエアーポンプの活用法をご紹介します。
エアーポンプで魚を生かしておくメリット
釣りで獲物を持ち帰るときには、魚を絞めて血抜きするのがセオリーですよね。
でもちょっと手間に思ったり、イカなどより鮮度を落とさず持ち帰りたい魚もいるはず。
そんなときに有効なのがエアーポンプで生かしておく方法です。
設備投資はしなければいけませんが、エアーポンプで魚を生かしておくのにはさまざまなメリットもあります。
魚の鮮度を保てる
エアーポンプで魚を生かしておくと、なんといっても鮮度が落ちないメリットがあります。
いくら丁寧に絞めても、それはあくまでなるべく味を落とさないための処置で、ゆるやかに鮮度は落ちていっています。
保冷に関しても、冷蔵庫と違い氷や保冷材に頼ることになるので、安定した温度管理も難しいです。
ギリギリまで生かしておいて、絞めてから調理するまでの時間を短縮できれば、最大限鮮度を保てますよね。
絞める手間がないので手返しがよくなる
小物釣りを好む筆者にはこちらのメリットが大きいですが、いちいち釣りの手を止めなくてもいいというメリットもあります。
1匹1匹絞めることを考えると、いちいち仕掛けを上げ、魚を捌き、地面の血を流し、魚をくるんで保冷というタイムロスが大きいですよね。
エアーポンプで生かしておくことができれば、魚を外してクーラーボックスやバケツに入れるだけで済むので、釣りに使う時間を無駄にしません。
とくに群れで泳ぐ魚や、時合いの短い魚では、このメリットが大きいですね。
釣り用のエアーポンプの選び方は?
最近は釣りの楽しみ方も多様化して、エアーポンプを使うシーンも増えてきました。
それに伴ってエアーポンプの種類も多くなってきましたが、どれを選べばいいのかわからないという声もしばしば。
現在販売されているエアーポンプそれぞれの特徴から、自分に合ったものを選びましょう。
充電式エアーポンプ
最近多いのが、充電式のエアーポンプです。
あらかじめバッテリーに充電しておけば、スイッチ一つで使うことができるので手軽ですよね。
ただし長丁場になるとバッテリー切れも心配ですし、充電し忘れのリスクもあります。
USB充電タイプであれば、スマートフォン用のポータブルバッテリーでも充電できるので、スマホの充電もかねて一つ用意しておくと安心ですね。
電池式エアーポンプ
これは古くからあるタイプで、乾電池を入れて使うタイプのエアーポンプです。
動作時間はやや短いですが、万が一の電池切れでもコンビニで替えを確保しやすいので使いやすいですね。
ちなみに、乾電池とシガーソケットの2WAY電源のモデルもあります。
自動車で釣りに行くなら、電池切れの心配もないので安心ですね。
電源を用意して水槽用を活用
エアーポンプといえば、水槽用のブクブクを思い浮かべる人もいますよね。
水槽用は基本的にAC電源がなければ使えませんが、消費電力は2W程度なので、釣りで使う集魚ライトの電源や、車のシガーソケットにインバーターを使えば使用できるモデルもあります。
水槽用エアーポンプなら大出力のものも多いので、活発な魚や、釣れた量が多い場合にも安心です。
ちなみに熱帯魚用のフィルターで、非常時を見越してポータブルバッテリーからUSB接続できるものもあるので、ろ過も兼ねて空気を送りたい場合におすすめです。
釣りでエアーポンプを使う方法
では、実際に釣りでエアーポンプを使う方法を解説します。
使い方自体はかんたんですが、より効果的に使うにはすこしコツがあります。
バッカンやクーラーに水を「少なめに」溜めておこう
まずはバッカンやクーラーに水を溜めておきましょう。
このときのポイントは、あまりギリギリまで水を入れず、半分程度にとどめておくこと。
これは魚が暴れたときに飛び出すのを防ぐためです。
魚が窮屈そうであれば、必要に応じて水の量を増やしましょう。
小物釣りなら、ダイワの活かしバケツのように生け簀タイプだと、飛び出し防止のネット付きなので安心ですね。
魚を入れたらスイッチオン
魚が釣れたら、エアーポンプを設置してスイッチを入れましょう。
釣れる前にスイッチを入れておいても問題はありませんが、バッテリーが不安ですよね。
ちなみにエアーポンプは水に空気を送り込むよりも、空気で水面を揺らすことによって酸素を送り込む効果の方が大きいです。
効率的に水面を揺らし、かつ魚にダメージが少なくなるよう、エアストーンは必ず使うようにしましょう。
もし空気の量が多すぎて魚が自由に泳げないようなら、エアチューブにバルブをかませて使用するのがおすすめです。
持ち帰りには水漏れに要注意
基本的には、帰る前にまとめて絞めるのがおすすめですが、魚種によっては帰るまで生かしておきたい場合もありますよね。
筆者の経験上かなりの確率で水漏れするので、とくに海水では細心の注意を払う必要があります。
エアーポンプは水辺で使うものの割には水に弱いので、濡れないように注意しなければいけません。
広口のウォータータンクのフタに小さな穴2つを空けて、片方にエアーポンプから出たチューブを通し、片方をエアーポンプで送った空気を逃がす構造にすると、万が一倒れたときにも被害を最小限にできますね。
エアーポンプにも様々な種類があり、使いやすさも変わります。
今回紹介したようなポイントを例に、エアーポンプを導入して、釣りの楽しみをもっと広めてみてはいかがでしょうか。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。