クロスカントリースキーヤーのオフシーズンのトレーニングは?
雪上スポーツであるクロスカントリースキーのシーズンは冬。
日本は、北海道でも1年のうち半分程度しか雪が降る期間がありません。
では、クロスカントリースキーの選手達は雪がない期間をどのように過ごしているのでしょう?
これは、クロスカントリーに限ったことではありませんが、オフシーズンには動ける身体づくりの基本である筋力トレーニングがメインとなります。
では、クロスカントリースキーならではのオフトレにはどういうものがあるのでしょう?
ローラースキー
クロスカントリースキーと一番よく似た動きを、雪のない場所で再現できるのがローラースキーです。
ローラースキーも雪上のスキーと同じく、重心のポジションがとても重要で、バランスの感覚なども含め、滑走のイメージがつかみやすいそうです。
クロスカントリースキーと同じく、クラシカル走法とフリー走法があり、使用するスケートも少し違いがあります。
クラシカル走法のほうがタイヤが太く、ストッパーがついています。
しかし、フリー走法はタイヤが細くストッパーがついていません。
このローラースキーを使用して数十キロを滑走することもあれば、短距離をポールだけで漕ぐというハードなものなどもトレーニングで行われています。
nite(ナイト) naito(ナイト工芸) 2段伸縮式ノルディックウォーキングポール NWP-2140808
トレイルランニング
クロスカントリースキーのコースは平地だけではありません。
アップダウンを繰り返すクロスカントリースキーでは、上りと下りの切りかえも大切な要素になります。
そこで重宝されるのがトレイルランニングです。
アップダウンを繰り返し、でこぼこの山道を走り続けるトレイルランは、全身の筋持久力や体幹のバランスなど共通点が多いようです。
ローラースキーが出現する以前から、トレイルランはクロスカントリースキーのオフトレとして行われてきたそうですよ。
年間を通してしっかりとトレーニングしておかないと、いくらアスリートでも、シーズンインからいきなり最高のパフォーマンスをするのはさすがに不可能というもの。
それに、トレーニングで故障してしまうようなことがあっても困りますから、普段から常に鍛錬しておくことが大切なのですね。
トレーニングが高じて、マラソンやトライアスロン、トレイルランニングなどの大会に出場する選手もいるそうです。
子供からお年寄りまで!生涯スポーツとしてのクロスカントリースキー
ハードな競技としての側面もあるクロスカントリースキーではありますが、本来は雪の多い地域での移動手段として用いられたものです。
アルペンスキーのようにスピードに対する恐怖心を抱く必要もなく、リフトやゴンドラも必要でなく、公園などでランニングやウォーキングのように気軽に楽しめるのがクロスカントリースキーです。
お散歩気分からハードなトレーニングまで、運動強度を自分に合わせられるので体調や気分に合わせることができます。
小さな子供からお年寄りまで、それぞれのペースで楽しめるのが魅力ですね。
トップアスリートのオフトレとしても人気のクロスカントリースキーがもたらす効果とは?
スキーシーズンの冬がオフシーズンとなるスポーツもたくさんあります。
その一つがトレイルランニングです。
トップクラスのトレイルランナー達はクロスカントリースキーをオフトレとして行うこともあるそうです。
クロスカントリースキーヤーがオフトレとしてトレランをしていることを考えれば、納得のいくお話ですね!
それに、トレイルランニングの選手にはクロスカントリースキーの経験者も多いとか。
クロスカントリースキーは運動強度を高くすることができるため、心肺機能の鍛錬にはもってこいですし、細いスキー板で滑走することはバランス感覚を養います。
また、スキー板を滑らせて進むため、ランニングと比べて膝や足首などへの負担を少なくしつつ足腰を鍛えられるというのもメリットの一つといえるでしょう。
少し前ですが、ゴルフの石川遼選手がオフトレとしてクロスカントリースキーをしている姿が報道されました。
足腰を鍛えるという名目だったものの、実際に滑ってみて自分の体の前後左右のバランスを意識せざるを得なかったとか。
共通点などなさそうなゴルフとクロスカントリースキーですが、忙しいスケジュールの合間に押し込むほどでしたから、きっと効果を実感できたからでしょう。
ライター
Greenfield編集部
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