スキー・スノーボード用のゴーグルの選び方
ゴーグルの選び方で、スキー用とスノーボード用に違いはありません。どのように選んだらよいのか、説明します。
レンズのカラーで選ぶ
ゴーグルは、内側からのぞいたときに見えるレンズカラーを重視して選びましょう。レンズには、天候によって向いているものとそうでないものがあります。晴天や曇天問わず使いやすいのが、オレンジやピンクのレンズ。初めてゴーグルを買う人におすすめです。
また、レンズの明るさの数値である「可視光線透過率」も参考にしましょう。商品が入っている箱や、購入するブランドのHPなどに記載されています。透過率は0%に近いほど暗く、100%に近いほどクリアな視界が確保されますよ。
レンズカラーによって適する天候が異なるため、以下の表を参考にしてみてくださいね。
レンズカバー | 快晴 | 晴れ | くもり・雨 | 雪 | ナイター | 可視光線透過率 |
グレー | ◎ | ◎ | △ | △ | × | 0~20% |
ブルー | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | △ | 15~30% |
ピンク | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | 15~40% |
オレンジ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | 20~60% |
イエロー | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | 30~70% |
クリア | × | × | △ | △ | ◎ | 80~100% |
レンズの形状で選ぶ
レンズの形でゴーグルを選ぶのも方法です。ゴーグルのレンズには、平面のものと球面のものがあり、見え方が異なります。
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分の好みに合ったレンズを選びましょう。
視界が歪みにくい「平面レンズ」
レンズと目の距離が近く、歪みの少ない視界を確保できるのが特徴です。レンズ自体がやわらかいため、長時間つけていても疲れにくいメリットがあります。
一方で、くもりやすいというデメリットも。球面レンズのゴーグルと比べると、レンズ内が狭く、空気が循環しにくいためです。
ゴンドラ内ではゴーグルを外したり、事前にくもり止めを塗ったりして対策しましょう。
頑丈でくもりにくい「球面レンズ」
眼球のアーチに近いため、平面レンズよりも頑丈で耐久性が高いのが特徴です。レンズ内が広く、くもりにくくなっています。
ただし、視界が歪みやすいのが難点。球面状に湾曲しており、レンズと目の距離が遠いためです。実店舗で試着して、視界の歪みが気にならない程度のものを選びましょう。
レンズの機能で選ぶ
レンズが備えている機能も、選ぶときのチェックポイントです。どのような機能付きレンズがあるのか、紹介しますね。
雪面の凹凸が見やすい「偏光レンズ」
雪の凹凸をクリアにとらえたい人は、偏光レンズを選びましょう。
ゲレンデで凹凸が見えにくいのは、太陽光が雪面に当たり乱反射するためです。その乱反射する光の波長を選別し、余計な光をカットしてくれるが、偏光レンズ。明暗がはっきりして凹凸を見分けやすくなるため、晴天時の滑走がラクになります。
天候に合わせて色が変化する「調光レンズ」
あらゆる天候や時間帯を滑る人におすすめのレンズです。調光レンズとは、紫外線の量に反応して色が変化するレンズのこと。紫外線の量が多いほど濃く、少ないほど薄いレンズカラーに変わります。
ナイターで滑るときも重宝するでしょう。紫外線のないナイターでも、雪や転倒などから目を保護するために、ゴーグルは必要ですよ。
スキー・スノーボード用のゴーグルのおすすめブランド4選
スキー・スノーボード用のゴーグルは、ブランドにこだわりたい人もいるでしょう。おすすめのブランドを4つピックアップして紹介します。
①王道ブランド「オークリー」
世界で活躍するアスリートやオリンピック選手が着用したことで、人気を博しているブランドです。オークリーのゴーグルは、使いやすくてスタイリッシュなものばかり。ヘルメットにも対応しており、性別や種目を問わずに使用できます。
とくにおすすめのモデルは、フレームとレンズのカラーが豊富な「Line Miner(ラインマイナー)」です。天候に関わらず、クリアな視界をキープできるプリズムレンズを標準搭載しています。
ピンクをベースにしたレンズは、ブラックやサファイア、ガーネットなど11種類のカラーを展開。ゴーグル内の視野を広げつつ、さまざまな顔のサイズにも合うよう、レンズは幅広く作られています。
アメリカのブランドながら、日本人やアジア人の顔に合わせた、アジアンフィットモデルが多いのも魅力です。
②スポーツアイウェアに特化した「スワンズ」
スノーシーンで目を保護する、高品質の光学技術をもつブランドです。世界中のスキーヤーやスノーボーダーから評価されるほど、スポーツアイウェアに力を入れています。日本のブランドだけあり、すべてのゴーグルが、日本人の頭部形状をもとに設計されていますよ。
独自レンズのベースには、色の変化がはやく、少量の紫外線にも反応する調光レンズが使われています。悪天候に強い・キズが付きにくい・凹凸が見やすいという特徴をもつレンズです。
メガネ対応の「RIDGELINE(リッジライン)」は、レンズがポップアップする独自の機能が付いています。ポップアップとは、フレーム全体から1cmほどレンズを押し上げ、浮かせる機能です。寒暖差で生じるゴーグル内のくもりが、自然ととれやすくなります。くもりにくいゴーグルを求める人におすすめです。
③晴天用と曇天用から選びやすい「モンベル」
軽量で格安な、バックカントリー向けのゴーグルを展開しています。
各モデルに記載の「HD」は、雪面のコントラストを明確にし、地形や雪質の変化をはっきりさせるのが特徴です。曇天時におすすめ。「PL」は、晴天時における雪面の凹凸が、とくに見やすいですよ。
キッズモデルの一部を除き、ほとんどのモデルがフレームレスです。フレーム上部が広く作られている分、前方の視界を確保できます。これにより、急な斜度の変化にも対応が可能に。
とくに、斜度が急な上り坂で効果を発揮するので、バックカントリーを行う人の、サブゴーグルとしても適しています。ほとんどのモデルが10,000円以内で購入できるのはうれしいですね。
参考:モンベル公式サイト
④フレームやレンズをカスタマイズできる「ハイマスマニア」
ゴーグルのフレーム・レンズ・ベルトをカスタマイズできるブランドです。公式HPでは、シミュレーターで完成形を見ながら選べるので、ゴーグルの見た目にこだわりたい人にピッタリ。
もっとも豊富な組み合わせが可能なモデルが、「FGD MODEL」です。フレームが10色のなかから選べて、レンズは15色、ベルトは90色もあります。他者とかぶりたくない、オリジナリティーを求めるなら、このブランドです。
追加オプションで、偏光レンズや調光レンズを指定できますが、それでも10,000円以下。デザイン性がありながら、コスパのよいゴーグルを見つけたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。